ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(千年女優)

2013年09月04日 19時56分25秒 | 見もの

千年女優(アニメ)
2002年 87分 日本

アニメにもハズレが続いていたので、日本のアニメなら間違いないとこれを見ることにした。

芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。

「もう一度これを手にできるとは思わなかった・・」

それは、「一番大切なものを開ける鍵」。そして少しずつ自分の過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の実体験記憶と映画の世界が混じりあっていく。そしてラスト、彼女の言葉は・・。※あらすじはネットより(改)

最初のシーンがきれいな人(おばさま?)がロケットに乗って飛び立つシーンだったので、ひょっとしてこれはプラネテスのような物語かと一瞬思った。それからすぐ上のあらすじ通りに展開していくが、その話が色々な時代、映画のシーンと混ざり、溶け合い、あっちへ飛びこっちへ戻り、現実と虚構(の映画)中を行ったり来たりながら、それでも破綻なくつながっていく。彼女がだまされたり、知らないところで起こったことなども、実につながりよく混ざりあって、正直この監督の展開のうまさには舌を巻いた。

女優のぶれない心と、それを元にした行動には一種の憧れさえ抱く素晴らしい話だった。

キャッチコピーは「その愛は狂気にも似ている」だそうだが、それはこの映画を言い表しているとは思わない。これ以上は自分の目で確かめてください。

久々に見て良かった映画だった。アニメに関しては日本をしのぐ作品があるとは思えない。エンドロールを見ると多くの韓国名が見えるが、彼らが絵を作る仕事をしたのか、ストーリーを作るクリエイティブな仕事をしたのか。ちょっと知りたくはある。

ただ、某アニメのように下請けが勝手に自分の国の何かを日本のアニメに忍び込ませるような姑息なことをやるのは浅ましい。そうじゃない「プロ」なら尊敬できるだろう。

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