花子のハート

　まきばは、とっても広いんです。そこに、昼夜、牛とポニーが放牧されています。
　ポニー達の仕事は、まきばの見張りですが、牛の仕事は、牛乳を出す事です。放牧されている牛のお乳を搾るのは、もちろん機械です。機械を持って牛を追いかけることはしません。牛の方から、機械がある搾乳所に来るのです。

　朝、夕、こんな風に・・・



　みんな、揃ってやってきます。

　あっ。キャリーだ。


キャリー！



　キャリーは、自分の名前を知っています。呼ぶと来ます。でも、去年、生まれたので、まだ、お乳は出ません。
　花ちゃんより、ちょっとだけ、お姉さんです。



　なので、モー軍団が搾乳中は、花子のそばにいます。

　花子は、今、ここに移されました。もうすぐ、みんなと一緒に放牧場に出られるでしょう。



アル　「花ちゃん。私に、お乳、飲ませてね。」

アポ　「相撲しようね。」

　ふたりとも、花ちゃんが、出てくるのを楽しみにしています。

　ところで、花子のハートは、無くなりました。ハート型は崩れてしまいました。

　その写真があったはずなのですが、見つかりません。
　おかしいなぁ。マルクに食べられたのでしょうか？



アポ　　「マルク！
　　　　　
　　　　　さあ、花ちゃんの写真、出しなさい。」

マルク　「ヌレギヌだ！」