ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-III:Minas Tirith (3)

2006-09-15 22:17:40 | Tolkien・HoME
<下書き>
ミナス・ティリスは,山の中に7層建築され,それぞれ城壁と門があります。しかし門は一直線上には作られてなく,1番下は東向き,次は南東,次は北東,のように作られています。従って道はあちこちに曲がり,頂上の白の塔まで続いてます。そこは下の野原から700フィートの高さにあり,塔の高さは300フィートありました。ここは強固な砦で敵が後ろの山から来ない限り,誰かが守っている限りは,敵に取られる事はありません。しかし5層目にはかつての王や支配者の墓所があります。
</下書き>

ピピンが感じた衰退感,腐り果てる都の様子などは,既に正式版と同じように書かれているそうですが,

<下書き>
門番は白い服を着ていました。そして彼らの兜は不思議な形をしています。銀の輝き,それはミスリルでした。古代からの家宝。そして海鳥の翼がついています。上着の胸の辺りには花咲く白の木と王冠の刺繍が施してありました。
</下書き>

正式版では黒い服でしたね。何故変ったかと言えば,白の刺繍をしているからでしょ→by クリストファーさん(笑)

小さな字で書いてありますが,執政家ファンには面白い記述。ガンダルフは,デネソールはボロミアを大変愛している,と言ってますが,まだ,彼らは似てない,という言葉を入れてないそうです。正式版ではこの後,ガンダルフはブツブツ,あまり西方人らしくないとか,ボロ兄にとっては失礼な事をつぶやいておりますけどね。

一方,アラゴルンについては,「彼らはアラゴルンが来る事は期待してないじゃろう,少なくてもデネソールはじゃな,彼が存在する事すら知らんのじゃ。」

ま~,相変わらず失言爺?(笑) どっちみち,爺はホビットの冒険での中でもそうでしたが,元々あまり勘のいい方ではありませんでしたからねぇ。(爆)

あれっ,彼と書いたつもりが爺になってる

HoME8 3-III:Minas Tirith (2)

2006-09-14 23:46:43 | Tolkien・HoME
次のクリストファーさんのコメントを読んでいたら,下書きとして載っている部分には出ていませんでしたが,この時既に,デネソール侯がボロミアの死を嘆いて角笛を取り上げるシーンとか,ピピンが忠誠を誓うシーンとかあったようです。実は,デネソールが杖を置いたという記述があるとかないとか,ピピンが剣をしまった記述があるとかないとか,椅子を勧めたとかスツールを出したとか,正式版との細かい違いをいちいち書いてないと,クリストファーさんが述べているのでわかったのですが。(汗)

ところで,ペレンノールとは,最初からミナス・ティリスの下の野原の名前でなく,最初は外側の城壁の名前だったりしたのだそうです。正式版では壁の名前はランマス・エホールですけどね。

<下書き>
それは山の裾から円状に広がり,都の門から常に7リーグあります。このようにして,川まで伸びる,長い緑の美しい肥沃な地が,囲まれ,監視されています。オスギリアスからの壁付き土手道が伸びていますが,羊飼いや農夫も少し住んでいました。ゴンドールのほとんどの人は7層のミナス・ティリスや,山の深い谷間や,南のレベンニンに住んでいましたが,彼らの血は混血化され,王達が来た時代とは見た目が少し異なっています。
</下書き>

正式版では7リーグでなく4リーグだそう。で,まだ,エミン・アルネン,ハルロンド,ロスサールナッハ,また,イムラヒルについての記述がないそうです。

で,当時白の塔は,エクセリオンでなくてデネソールの塔と呼ばれていたそうですよ♪

Shadowlandsその後

2006-09-13 11:29:32 | 映画
ShadowlandsのDVDを観て,いろいろ気になったので調べてみました。

ジョイについてですが,映画ではデブラ・ウィンガーの美しさが印象的でしたが,こちらのC.S.Lewisの項のずっと下の方に,ご本人の横顔の写真が載っていますが,実際にきれいな人だったんですね~。

その後が気になっていた,ジョイの息子ダグラスですが,そのリンク先を見るとおわかりのように,まず,何故か映画には出てきませんが,彼にはデイヴィドという1つ違いの兄がいます。ジョイの死後,兄弟はジャックに引き取られ,ジャックの死後はその遺産を受け取ったそうです。(うららましい~ね~(笑))その後兄は母の元々の出であるユダヤ教に戻り,現在はインドでユダヤの教えを研究しながら暮らしているそう。ただ残念ながら兄弟は疎遠になっているそうです。

一方,キリスト教文化圏に残って成長したダグラスは,クリストファー・トールキンがお父さんについてやっているのと同じように,Lenten LandsC.S. Lewis: The Story Teller 等,C.S.ルイスについていろいろ書いているようです。また,IMDbによれば,映画Shadowlandsには自ら参加,そして,何と,映画版ナルニアでも,共同製作者になったのだそうです。

あ,そう。それでか。どうりで,Shadowlandsにせよ,ナルニア映画にせよ,C.S.ルイスと原作への愛情がたっぷり注がれているわけですね! これは調べた甲斐がありました。で,もちろん,次の映画(Prince Caspian)にも参加しているとの事。これは心強い味方がいてくれて,安心ですね。

現実味を帯びてきた? ホビット

2006-09-13 00:40:40 | Tolkien・Hobbit
この間はかなり怪しげな記事だと思いました(笑)が,MGMはどうやら本気みたいですよ。PJにコンタクトを取る計画があるとか。(こちら

もしやるとすると,二部作にする可能性があるようです。あ~それは確かにいいかもしれませんねぇ。ホビットの冒険は話は長くないように見えますが,中身は意外なほど濃く,BBC版ホビットは一応3時間にまとまっていたのですが,かなりキツイという印象を受けました。

ところで,映画会社はこのように張り切っていますが,映画版ホビットは一体どのようになるのでしょうかね? LOTRと違い全く色気のない話です。LOTRの雰囲気を踏襲するのか,それとも思い切って割り切って全然雰囲気を変えて子供向けを狙ってくるのでしょうか? レゴラス(多分),ギムリ,アラゴルン,アルウェンは原作ホビットには登場しませんが,話の当時既に生まれております。原作ファンは痛し痒しですが,果たしてこの人達は出てくるのでしょうか? いやそれより,ビルボ達が闇の森で頑張っていた間のガンダルフの活躍は,原作には書かれてないけど描かれてしまうのか? 実はよく考えてみると,今回の俳優集めのポイントはドワーフのはず。一体どんな俳優がドワーフを演じる為に集まってくるのか? 話は説教臭くなってしまわないか? ‥等々,いろいろ心配や気になる事が一杯です。

750ページっ!!

2006-09-12 22:03:37 | ハリポタ7巻
まあネタバレの部類にはならないと思うので,こちらに入れました。数日ネット落ちしていたので,ちょっと出遅れてしまいましたが,結構なニュースが!! HPANA等に載っておりますが(他のネタバレがあるかもしれないので注意)‥‥ローリングさん,「今」750ページほど書いた所だそうです。

皆様,最後ですから,ぜひ,長編にしっかり耐えられる英語の力を付けて,手ぐすね引いてお待ち下さいませ!(爆)

Update:9/13
‥あら! 実はローリングさんがその噂,打ち消したそうです。こちら(公式サイト)。

「いや~~~~~~~~~ん! 750ページも書いてないわよ。もし書いてたら心配だわ。だってまだまだ終りのほうまで行ってないのよ。」

‥‥だって。。。。


Shadowlands

2006-09-12 21:03:58 | 映画
お涙頂戴ロマンスという苦手なジャンル。ただBBC版LOTRの「一世を風靡した美声」俳優が出演している(^^;),そしてC.S.ルイスの生涯をちょっとお勉強する事が目当てで(おいっ! 順番が違うだろっ!(笑))。。。。

邦題は「永遠の愛に生きて」ですが,日本版は絶版状態。海外版も品切れの事が多くてなかなか在庫のある時に会わなかったのですが,ようやく英国版が買えるのを見つけ,買ってみました。

登場人物の中には親友だったはずのトールキンはクレジットされてなく,正直言って,中身にはそれほど期待していたわけではないのです。

しかし,どっこい,「期待に大きく反して」,かなりツボな映画でございましたよ~。原作は,数多くのLOTR(特にPJ映画に関する物が多い)関連,トールキン,C.S.ルイス関連の書物を出している,あのブライアン・シブリーです。さすがに,C.S.ルイスはもちろん,トールキン,そして彼らの作品に対する愛情が溢れているんですよ。

以下,ネタバレを含みます。

まずは冒頭。私はトールキン,C.S.ルイスゆかりの地に関しては全く不勉強で,もし違っていたら申し訳ありませんが,これはトリニティ・カレッジ(Trinity College)のチャペルでしょうか? まずはその美しさに圧倒。そして,それに続いて,マントを着た大学の教授陣が,マントを着込んで一列に並んで,イギリス伝統スタイルのダイニングに入るシーンです。ここでいっぺんにこの映画の虜になりました。(笑)

他にも,シェルドニアン大講堂(Sheldonian Theatre)モードリン・カレッジ(Magdalen College),などなど,オックスフォード大学のホンモノの風景を楽しむ事ができます。モードリン・カレッジのC.S.ルイスの部屋があった建物を「新しい建物」と言うのはお約束ジョークなのでしょうかね。(笑) また,映画の中に度々出てくるオックスフォード駅ですが,思わず「あれっ!?」映画のナルニアで子供達が出発する駅に酷似。もしかすると似たような駅はあるのかも(JR中央線みたいに(笑))しれませんが,ひょっとして同一駅ではないでしょうか!?

ジャック(=C.S.ルイス)は兄と2人暮らし。(正確にはメイドさんと3人暮らし) 2人の暮らしぶりがとても微笑ましいです。このお兄さんがまた大変素敵です。ある日,問題の女性ジョイが息子のダグラス君を連れてこの家にやってきますが,お兄さんに案内されて屋根裏部屋を訪問。ナルニアを読んでいると,この屋根裏部屋が超ツボ。古いタンスがあったりするんですよね。(笑)

後にお母さんが入院中に,ルイス兄が自宅でダグラス君を預かるシーンがありますが,その夜ダグラス君のベッドで,「君の本を見つけた!」と言ってベッドの下から取り出した(プレゼントかな?)のは,見間違えるはずもございません。(笑) ホビットの冒険,強烈な特徴のあるトールキン自身の挿絵入り本です。(これって初版の表紙でしょう? 当時というか,映画を撮った当時簡単に見つかったのでしょうかね?)

ジョイ母子がイギリスに移った時に住んでいたのが,イギリス式アパートback-to-back。屋根裏付きだったのかどうかはわかりませんが,ナルニア(1巻)はもちろんですが,ハリポタ(6巻)にも出てくるので,かねてから中を見たいと思っていました。まあイギリス映画にはよく出てくるのですが,キッチンまで出てくるのは珍しく,これは思わぬ収穫です。それにしても,アチラでは家の中を丸見えにしておくのが普通なんだなとここでも実感です。(笑)

トールキンの名前は登場人物にクレジットされていませんが,やはり彼の存在を感じずにはいられません。(笑) 確証はありませんが,どうもいつもジャックの傍にいるクリストファー・ライリーという教授が,トールキンぽいのです。まず息子さんと同じクリストファーという名前が引っ掛かるし,中世を絡めた冗談を言ったり,ジャックとは本の読み聞かせをしているよ!というセリフもありましたし,いかにも最高学府の教授らしくひねくれていて(笑)。。。ただ,顔が長過ぎだし(汗),特にジョイに対しては意地悪通り越して,無礼だし,ラストの"I'm sorry."も心入ってません。お世辞にも好人物ではありません。でも,漏れ伝え聞くトールキンの人となりを考えると,もしかすると,このトールキン(いや劇中はトールキンではないけど‥)は,アリ!?かもしれません。ジョイに意地悪なのは,友達を奪われた嫉妬とも取れるし。

ジャックもまたぶっきらぼうで早口で,特に最初は高慢で素直でなく(当然)女性の扱いも知らない,ちょいひねおやじ。(笑) 最初から優しく暖かい兄貴とは全く対照的です。

実は私は初めて知りましたが,ジャックがジョイと結婚したのは,彼女が当時離婚してアメリカを離れて再出発したがっていた為,イギリスの市民権を与える為というのが表向きの理由だったようです。しかもそれとほぼ同時に彼女は不治の病に罹っている事が判明。呆れたトールキンが,「C.S.ルイスが死にそうな女性と結婚しようとしている」その結婚を嘆く様子が196番の手紙に残っています。また,後に彼はC.S.ルイスが亡くなった時「あのstrange marriage以来疎遠になってしまったが。。。」なんて超~ヒドイ事(汗)を手紙に書いているんですよね。何故そんな事を言ったのか,ようやくその謎が解けました。

2人が新婚旅行に行った場所は,まるでシャイア(shire)です!(実際ヘレフォードシャー(Herefordshire)という所だそうです) C.S.ルイスの映画でこんなにトールキンばかり思い出すのは失礼ですが,でもやっぱし,イギリスはホビットの国なんだなあと感じました。

既に余命僅かなジョイの「痛みも幸せの一部なの。」というセリフがとっても心に残ります。で,うっかり?忘れておりましたが,この映画は単なるロマンスでなく,愛する事と生きる事について,真摯に教えてくれる,質の高い映画です。。。

ところで,このDVDをわざわざ買った大きな目的は,アレ(笑)‥だったのですが,そちらの収穫はと言うと。。。。実は,BBC版LOTRのホームページWellinghallのクリップで見た覚えのある顔が,何と冒頭の賛美歌シーンにいきなり登場。。。しますが,どうやらオックスフォードの教授陣の1人のようなのですが,どうもそれ以降ほとんど顔を見る事もできないし,せっかくの美声も他のオジサン達の声に混じって認識する事ができませんでした。残念。

この映画の日本版は,残念ながら,DVDにしろVHSにしろ,現在非常に手に入れにくい状況になっています。せっかくナルニアの映画が公開されましたので,是非,復刻して頂きたいです~。

HoME8 3-III:Minas Tirith (1)

2006-09-12 20:35:43 | Tolkien・HoME
クリストファーさんによると,お父さんは,Stanly Unwinさんに,1946年の7月12日に「来週から書くよ。」と書き,その年の12月には「最後の章を書いている」と書いているので,この間に書いていた事は間違いないだろう,という事です。

まず1944年に書かれたと思われる下書きのあらすじです。前の章の最後より進化してます。
<下書き>
44章,ガンダルフ(ピピンと)ミナス・ティリスに到着。デネソールに会う。暗闇。
45章,王とアラゴルン(メリー,レゴラス,ギムリも)角笛城へ。エルロンドの息子達(ここで初めてエルロンドの息子達の登場)と30人のレンジャーが追い付く。多分ガラドリエルからエルロンドへメッセージが届けられたから。王は山道から馬鍬砦へ。アラゴルンはレゴラス,ギムリ,レンジャー達と平地の道から向かう。アラゴルンはパランティアを覗いた事を打ち明け,死者の道へ。王は馬鍬砦へ到着,アラゴルンが死者の道に向かった事を知る。ゴンドールから使者が来る。ローハンの召集。(既にガンダルフにより)
46章,ピピン城壁の上。ロリアンが攻撃を受けたと知らせ。大軍がWoldへ。彼らはローハンが来ないのではと心配する。暗闇はさらに進み,ナズグルが一層暗くする。野原で光を放つガンダルフ。ピピンは彼とファラミアが兵を率いて行くのを見る。しかしついに敵は門に迫る。ついに終わりかと思ったとき,ローハンの角笛。
47章,メリーへ戻る。ローハンの突撃。倒れ傷付くセオデン,彼は部下の戦士に助けられる。メリーは彼らの傍。その戦士はエオウィンとわかる。モルグル軍は体制を立て直す。黒い船襲来。アラゴルン(とエレンディル)の旗印。エオメルの怒り。間に挟まれたモルグルの敗退。アラゴルン,エオメルと再会。
48章,ガンダルフとデネソールは影の軍(馬鍬砦の死者)による撃退を知る。そしてエント。彼らはアンドゥインを渡りモランノンへ。交渉。
49章,フロドとサムに戻る。
</下書き>

おやおや,アラゴルンの行動は,早くもエルロンドの息子達との同行になりますね。
で,また,次の下書き。
<下書き>
ガンダルフとピピン,ミナス・ティリスへ。(3/4,5 6夜明け) 4日Deeping Coombからエドラスへ。ナズグルが通る。モルドールからスパイに来たもの。ガンダルフは4日~5日にかけアノリアンを越え,烽火と使者を見る。ペレンノールに到着,6日の夜明けにミナス・ティリスへ。7層の壁を上がり白の塔へ。ピピンは白い建物やドームを町の上に見る。ガンダルフは「王の『家』じゃ」と説明。白の塔前で枯木と噴水?を見る。彼らはデネソールに会う。王座には座らない。デネソールはボロミアの事で悲しんでいた。烽火は南からの船とイシリアンからの知らせによる物。ローハンからの援軍が来ない事に苛立ち。ガンダルフ,状況を説明。すぐに集められるだけ集めよとアドバイス。しかし,既に召集は始まっているとデネソール。

ピピンは城壁の上で見張りと会話。月を見てフロドを想う。
アラゴルンはレゴラス,ギムリ,メリーに急いで再編成すべきと話す。彼自身の事について打ち明ける時が近づいている。厳しい旅になるがこれからが仕事だと言う。彼らは王の隊を離れ,西の谷に到着。
</下書き>

ミナス・ティリスの墓所,及び,ピピンの友達になるベレゴンド登場だそうです。
デネソールがボロミアの死を悲しんでいるという記述は,私は初めて見たような気がします。

HoME8 3-II:Book Five Begun and Abandoned (14)

2006-09-11 23:17:16 | Tolkien・HoME
次は3(III)番目の下書きから発展した新たな下書きだそうです。
BookV (V)
ガンダルフとピピン,ミナス・ティリスへ。(2/6日の出に到着)デネソールに謁見。烽火の理由はアンドゥインの河口に南方から大きな軍艦が近づいているから。またイシリアンからの秘密の使者。「嵐が近づいている。」
ゴンドールの召集。(フォルロングなど) ピピンは城壁で満月を見てフロドを思う。
セオデン,馬鍬砦に到着(ハリフィリアン※という記述削除)Pukel-men。召集は既に始まっている。レンジャーが来る。ガンダルフが命令して集めている。ナズグルが来る。烽火が報告される。朝,遣いが到着。セオデン,出発準備。ギャムリングはヘルム峡谷を担当。エオウィンはセオデン,エオメルに同行。
セオデン,夕刻に出陣。(6) エドラスでWold?の侵入の知らせを聞く。エオメルは北へ向かうが,エルフとエントがそれを撃破したと聞いて本隊に戻る。アノリアンを全速で駆け抜ける。
アラゴルンはゴンドールの遣いと話をして馬鍬谷の人間をガイドにレンジャーと一緒に山の中(into)に入る。
大いなる暗黒。(2/8) ファラミア戻る。オーク軍オスギリアスへ侵入。(8) ゴンドール攻撃。南方人の船レベンニンへ。ゴンドール大ピンチ。(9-10)
ガンダルフは白の塔にいるがまだ姿を現さない。(パランティアを覗いている?)黒の軍がペレンノールの城壁へ。(10) ナズグル。角笛。ローハン突撃。(エオメル負傷?)セオデン,ナズグルに殺される。落馬。敵軍が送られる。(追加:ガンダルフ白装束で攻撃のリード)セオデン王達の墓に安置。(削除:メリーの大きな悲しみ,メリーとピピン再会)

偉大な王が山の墓から出現"a great king had descended out of the mountains where he had been entombed"(めんどっちいのでどう訳したらいいか考えませんでした。(汗) 実はトールキンさんは,ゴンドールの王と墓の関係のアイディアをエジプトのピラミッドから得ているんですよ。‥と言えばこの文の意味はだいたいわかるかな)レベンニンの人々はそれを見て南方人の戦艦を燃やす(→奪う) (だから)川を遡る船は味方の物なのだ。アラゴルンは船でオスギリアスへ。まるで古代の偉大な王のようだ。アラゴルン,ガンダルフ,ファラミア夕刻オスギリアスで会う。

※ハリフィリアンは正式版では1番ローハン寄りの烽火

アラゴルンは「ゴンドールの遣いと話をして」山の中に入った(ついに"into"になりました)ようですね。まだエルロンドからの遣いではないのですが,ここからエルロンドに発展する所がトールキンさんのセンスですね。ひょっとすると,アルウェンの登場も近いのでしょうか?

ちなみに,当時(1940年代頃)の人々,とりわけイギリス人にとって,エジプトのピラミッドって,どえらいファンタジーだったに違いありません。ゴンドール王のあの立派な墓はそこからヒントを得たのだそうです。元々原作のゴンドールの王冠も,どこかエジプトっぽいですよね。レベンニンの人々は山から出てきた(まるでエジプトのファラオの如く(笑))「偉大な王」の姿に感激して元気付き,南方人の戦艦を奪ったという事だったんですね。(今頃わかった(笑))

ファラミアまだ元気だ。(笑)この,オスギリアスで会った時,まだパパは生きている(死んでない)から,アラゴルンと会うのはそれほど意味深い事ではないのでしょうが。。

次は最後の下書きですが,特に変った所のみ。
(VI)
ガンダルフとピピンはペレンノールの外側の城壁に到着,白の塔の夜明けを見る。前日彼らは,烽火と遣いが通り過ぎるのを見ている。ピピンは9時に月の出を見る。
ミナス・ティリスの記述。7層の壁と門。デネソールに会う。(彼は秘密を持っている→削除)
(7) 大きな暗闇が広がる。ファラミア帰還。ピピンは城壁の上。
セオデン,馬鍬砦へ。メリー,Pukel-menを見る。(アラゴルン,エオメル既にそこにいた?→削除)朝,ゴンドールからの使者。
セオデン,出陣の準備。エオウィンとエオメル同行。(削除→アラゴルン,秘密の会談の後,メリーを連れて行く)

おやおやまたまた(笑)最後に不思議な書付。アラゴルン,最初メリーを連れて行こうとしたんですね。

ここでこの章は終わりです。まあ最初に期待したほど大きなほら話(笑)はありませんでしたが,エオウィンは当たり前のように出陣し,ファラミアはずっと元気で,アラゴルンはメリーを連れて行こうとするなど,なかなか面白い話はありましたね。(8巻で1番?)長いし,読み甲斐のある章でした。

HoME8 3-II:Book Five Begun and Abandoned (13)

2006-09-07 23:59:09 | Tolkien・HoME
どうもここに来て,下書きの左に振られた数字は,章番号らしい事がわかって参りました。

Book V (III)
1. ガンダルフとピピンはミナス・ティリスに到着。(2/6朝) 彼らはデネソールに会う。烽火の理由は,(a) イシリアンの斥候の知らせ (b) 2/5にデネソールにもたらされた,南方人の船が出発したとの知らせ。ゴンドールは兵力を召集。ピピンは満月を見てフロドはどこかと思う。ローハンの気配なし。

2. セオデンは馬鍬砦に到着。Pukel-men。烽火と遣い。2/6 Woldへオーク侵入との知らせ。セオデン,2/8夜に出発。エオメルとエオウィンが同行。ギャムリングは命令により西の谷に残る。アラゴルンとエオメルは北へ行きオークを撃退後,戻る。→エオメルが‥に変更。彼は戻ってきてエントとエルフが北部の敵を撃退していると報告。アラゴルンはどこか? 彼はレンジャーと共に山を越える(over)。

3. 大きな暗黒。ファラミア帰還。(8) モルグル軍が川を渡る。(9) 南方人の戦艦がゴンドール南部を攻撃。(10 > 9) ゴンドール敗退,包囲される。白の塔のガンダルフはまだ姿(名前?)を現さない。

ミナス・ティリス決戦。(11 > 10夜)ナズグルが現れる。ペレンノールの壁が奪われる。ローハンの突撃が包囲を破る。セオデンとエオウィンがナズグルをやっつける。セオデン討死。アラゴルン到着。(レンジャーと一緒に山を渡り(cross),南方人を撃退)アラゴルンはミナス・ティリスに入り,デネソールとファラミアに会う。

4. ガンダルフ,アラゴルン,エオメル,ファラミア,モルドールを下す。イシリアンへ。エント到着,エルフが北から到着。ファラミアはモルグルをカバーし,本隊はモランノンへ。交渉。

ね,面白いでしょっ? ‥って,面白がりそうなのは,ゴンドールびいき位か。(笑)
ここでついに,アラゴルンはローハンとは行動を共にせず,彼のレンジャー達と,山を「越えたり」「渡ったり」してミナス・ティリスに入ります。

エオメルは,正式版ではペレンノールに入るまではずっとセオデンの傍にいたと思いますが,この頃はいろいろ忙しかったんですね。
まだ相変わらず,エントが参加する事になっているし,エルフが北から来る事になっています。しかしびっくりしたのは,ファラミアが元気な事。(笑) いやさらにびっくりしたのは,デネソールパパがアラゴルンに会う事になっていたんですね。

で,ここで,ついにミナス・ティリスが姿を現します。トールキン自身の描いたミナス・ティリスの絵は,他にも見た事があるような気がするのですが,基本的に,ジョン・ハウ等が描くような華麗な都というよりは,7段のケーキの上にちょこんと白の塔と幾つかの建物が乗っているだけの質素な物です。

(IV)
1. ガンダルフとピピンは夜明けにミナス・ティリスに到着。ミナス・ティリスの描写,巨大な同心円の城壁,実は小さな山サイズの砦でありかつ町。7つの円を持ち7-6-5-4-3-2-1のゲートが白の塔に至るまで続く。ペレンノールの壁は攻撃され壊れている。ガンダルフはローハンからのメッセージ?を持ち,彼らは不思議そうに通す。6層まで上がり馬を降りる。ピピンは「re...」。最上層(Taurost)に上がりデネソールに謁見。彼は最初わからなかったようだ。

デネソールは烽火出した事を話す。彼のスパイが既に知らせを告げていた。ファラミア。ボロミア。玉座は空いていてデネソールはその下に自分の椅子を持っている。ガンダルフが到着してからやってきた。ファラミアからの秘密の手紙。ボロミアの死,フロドの事(指輪の事はあからさまには触れてない)

Run!Run!Run!