ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME6 : I. A Long-Expected Party (6)

2004-11-18 23:23:12 | Tolkien・HoME
第4稿続き
袋小路屋敷はこの頃Bag-end Underhillと呼ばれていました。
この稿で,ビンゴの旅立ちの後,"Bag-end Underhill"は,Sackville-Bagginses家に与えられる事になったようです。Otho Sackville-Bagginsesは弁護士だった為,ビンゴはきちんとした文書でBag-end Underhillを彼に譲渡する事を書きました。Otho Sackville-Bagginsesはそれを読んで喜んだそうです。

ここで,クリストファーさんは,1~4稿を以下のようにまとめています。

  1. ビルボは70才でパーティを開く,そして彼の子孫の1人について彼は語ろうとしている
  2. ビルボは71才でパーティを開く
  3. ビルボはプリムラ・ブランディバックと結婚して111才の時,行方をくらます。33年後,彼の息子ビンゴが72才の時パーティを開く
  4. ビルボ(結婚せず)若いいとこ(甥?)のビンゴ・ボルジャー(プリムラ・ブランディバックの息子)を養子にして,ビンゴ・ボルジャー・バギンスと名乗らせる。ビルボは111才で姿をくらまし,ビンゴは33年後の72才の時パーティを開く


さてこの後話はどう進むのでしょう・・・
げげっ,まだこの時点で1938年2月(書き始めて6週間)だったのね。(先は長い‥)
この章での, A Long-Expected Partyの紹介はひとまずここで一段落です。どうやら,次の章から,「ビンゴの冒険」が始まるようですよ。

この章,この後は,今後の見通しなどが書かれているので,紹介します。
この頃(第2稿の頃の物と思われる)こんな感じの鉛筆のメモ書きがあったそうです。

ビルボは3人のトゥック家の甥達と旅に出る,彼等の名はオド フロド ドロゴ
(おっと,実はこんな早くにフロドとドロゴの名前登場だったんですね)
彼は僅かなお金しか持ってなかった。彼らは東を目指した。
Elrond再登場。(そこへ行ったのは)ガンダルフのアドバイス?

ガンダルフはどこかと尋ねるオドに,ビルボは,ガンダルフは何か企んでいる,と言う
オドはビルボの話を1/4も信じてない
Drogoはもうちょっと信じていた
フロドは彼の話をほとんど信じていた

ビルボ曰く,誰もドラゴンから無傷で逃げられない。
彼は,かつてはたくさんあったお金を使い果たしてしまった。それとホビット庄にじっとしているのは我慢できない。
ビルボは,エルロンドに会って,どうしたら「金欠病?(money-wish)と不安(unsettlement)」を癒せるか聞いてみたい。
エルロンドは彼に,海を渡って西の地(何故か"Britain?"という書き込みが‥)へ行かないかと告げる。


‥続きはまた明日。

Dogsbody(星空から来た犬):16章

2004-11-18 23:09:01 | 読書
RobinはMasterが約束どおり子犬をくれたと喜びます。
一方,Basilは,まだKathleenから無理矢理Zoiを奪おうとします。Siriusはこれを止めに入ります。‥すると,彼は激しい痛みを感じます。
やがて痛みが収まり,Siriusは立ち上がります。何かとても嬉しくなり,Kathleenに尻尾を振ろうとすると,尻尾がありません。彼は,なんと,もはや犬ではなく,元の彼の姿,緑色の羽の生えた巨人(‥な姿だったのか)に戻っていたのです。
Siriusは(まるで美女と野獣の,魔法が解けた時の野獣のように←私の印象)Kathleenに話しかけます。彼はKathleenが自分をわかると思ったんですね。ところがKathleenは,理解していませんでした。彼女はずっと,足元の犬の死骸を見ていました。Siriusは慌てて,Zoiを使って元の姿に戻してくれと言います。でも,Kathleenは,あなたが犬の中に戻っても,元には戻らないから,と断ります。Siriusはさらに慌てて,EarthにZoiを使って元に戻してくれと言いますが,Earthにはできません。さらに彼はSolを待ちます。SolにZoiを渡しながら,元の犬に戻してくれ!と言います。Solは試してはくれますが,やはり元に戻せません。それを見ていたKathleen,やっぱり,あなたは元のLeoには戻らないから,とSiriusが犬に戻る事を断ります。

またSiriusの怒りっぽさが蘇ってきました。失意のうちに,Siriusは宇宙へと去ります。Solに付き添われ,元の居場所に戻ります。実はこれまで彼に起きた事は,最初から彼の相棒を訴追するために,他の星達が仕組んだ事でした。結局悪い相棒とNew-Siriusは追放されて,これでよかったわけです。

最後に,Siriusは1つだけ何かKathleenにしてあげようと,Solを誘い,Kathleenを川沿いのブリーダーに誘導し,彼女がMiss Smithの為に,Siriusそっくりの新しい犬を見つけられるようにしました。

KathleenはMiss Smithこう言います。
I was just thinking, - just noticing - that Sirius needed me to look after him whatever shape he was. Only I didn't notice.

するとMiss Smithはこう答えます。
Where there's need enough, a way can often be found.

その後Siriusは,以前に比べて怒らなくなったそうです。でも誰かに新しい相棒を見つけたら?と言われると怒りました。彼の,小さな衛星は空きのままでした。‥何故なら,彼はMiss Smithの言葉を信じたかったから。

私は,この物語は最初,「犬になった星」の話だと思ったのですが,やっぱり,「星になった犬」の話,だったのかもしれませんね!

《完》



本3冊読み分けルール

2004-11-18 22:30:26 | 読書
今日はDogsbodyのまとめ,週末はハリポタ4巻CDのまとめをしなくてはならないし,Earthsea日記も始めなくてはならないし,で,なかなか忙しいです。

‥という事で,どういうルールでMaupassantとHoMEとEarthseaを読み分けようか,考えましたが,以下のようにしました。

考え方:
Maupassantは課題ですので,最優先とします。
その後,余った時間で,HoMEとEarthseaを読み分けます。

‥で,

  1. 週の初めにMaupassantを読む。
  2. Maupassantを課題分読み終わったら,HoMEとEarthseaは1章毎にかわりばんこに読む。

に決定。

Howlが混じったらどうするか,‥またその時に考えよう。



GOF CD : 36: The Parting of the Ways

2004-11-18 22:18:46 | ハリポタ4巻
***4巻5巻既読前提,6巻ネタバレ+予想ネタもありますので注意。***
この章の初めに,この時のHarryの状態を説明している文章があります。14才の少年が,一晩に2度も殺されそうになるのはどんなに辛い事かという事を改めて認識させられます。
Dumbledore先生は自分のオフィスで,Siriusを交えて3人,Harryが何を見たかを聞き出します。Siriusほどの率直で勇猛な人でも引いてしまうような真実を,Dumbledore先生はきっちりと引き出します。ただし,Voldemortの事を,と言う時は,目をそらしていました。(この時から始まっていたんですね!)この,彼が目をそらす理由は,5巻の終わりを読めば,なるほど~と思います。

この間,Fawkesが何気にHarryを癒します。Fawkesの温かみが,Harryはひどく疲れているという事を逆に思い起こさせます。

ところで,Dumbledore先生は,そのSiriusが引いた所で,不思議な反応をしますね。WormtailがHarryの血を採ってVoldemortの再生に使ったという所。偽Moodyもこれに関して質問していたのが思い出されます。おかげでVoldemortがHarryに触れるようになったと聞いて,何故かちょっと嬉しそうです。これはかなり重要なポイントなのでしょうか?

その後,彼ら(Siriusは犬の姿で)は保健室へ行き,待っていたMolly,Bill,Ron,Hermioneに,当分Harryに質問する事は禁じて,Harryには休むよう指示します。Harryはお休み。‥さてこれで一件落着と思いきや‥‥

‥何やら3巻の「猫鼠犬狼男騒動」(^^;)の直後の保健室のシーンがフラッシュバックするような展開ですが,またしても,Fudge大臣とSnape先生乱入。今度はすっかり取り乱したMcGanagall先生も一緒です。
何と,Fudge大臣はCrouch Jr.にDementorを仕掛けたのでした。(だから3巻のあのシーンと同調したんですね)

(今回もいいタイミングで)Dumbledore先生が現れ,その場を収めようとするのですが,Fudge氏の様子が変です。Dumbledore先生はVeritaserumを使ってCrouch Jr.から聞きだした話やHarryの話は十分に信憑性があると説明するのですが,Fudge氏はCrouch Jr.を精神異常者(lunatic)と言って,全く信じようとしません。そしてHarryの方を何度も何度も見ながら(ここら辺の表現がとても巧いです),彼はParselmouthで,額の傷で頭がおかしくなった少年で,信用できないと言い出します。

前の章ではCedricが死んだと無遠慮に騒いでいましたが,Fudge氏は人の痛みを全く気にかけない人なのですね。Harryは殺されかけたという事に,たとえ幻覚と思っていたにせよ,全然配慮がありません。

Fudge氏はさらに,せっかく13年かけてきれいに整理した魔法界を壊す気かと言い出します。ここでSnape先生,大変勇敢な(と私は思いましたが)行動に出ます。自分の腕のDark MarkをFudge氏はもちろん,皆に見せ,これがVoldemortの帰った証拠と言って突き付けます。しかしFudge氏は引いてしまいます。Dumbledore先生は今彼がそれなりの行動をすれば,将来,歴史に残る勇敢な魔法大臣として称えられると言います。せっかくFudge氏の野心的だけど細やかな性格に気を遣っての発言だったのですが,彼は聞き入れず,ついに,2人は別々の道を歩む事になります。

Fidge氏がいなくなった後,Dumbledore先生は,"不思議な"指示を始めます。

まず,Billがお父さんに話をする為に即旅立ちます。(おそらく上司のFudge氏の手が回る前にという事ですね)Madam Pomfreyに,DobbyにWinkyの面倒を見るように頼ませ,彼女が出た後(Siriusの正体を見せる人を選んでますね)Siriusを人間の姿に戻させます。MollyとSnape先生は驚きます

そしてDumbledore先生はSnapeとSiriusに,ホントに不思議な指示を出します。
Snape先生はこの後どこに何をしに出かけたのか,いまだに謎です。
Siriusには,Remus Lupin,Mundungus Fletcher,Arabella Figgに「警告」するように言います。全て既出の人物ばかりですが,ここで,いつもArthurおじさんに迷惑をかけていたMundungus Fletcherと,Dursley家のご近所さんのMrs. Figgは,実はDumbledore先生の(スパイ)仲間だったという事がわかりますね。ただ,Remus Lupinには何の警告を出したのか,まだ明らかになってないような気がします。彼だけに限りませんが,Orderのメンバーの個々の役割は,まだ読者には知らされてないと思います。

さて人々が慌しく去った後,MollyおばさんはHarryを優しく慰め,というよりは癒します。お母さんの温もりを知らないHarryにとって,それは本物のお母さんのような暖かさでした。Fawkesの癒しと同様,Harryの味わった苦痛の重さを改めて思い出さされました。
‥で,4巻を読んだ当時,私が「あることの伏線」と勘違いしたシーンです。Hermioneが何か大きな音を立て,Harryは「本物のお母さんのような暖かさ」から引き離されます。いやこれは確かに,もし伏線だとしたら,ちょっと凝った間接的な伏線だったのですが,‥‥私はストレートに,5巻で亡くなるのは,Mollyおばさんだと思ってしまったのでした。

ところで,次の章で語られますが,実はHermioneは,この時Rita Skeeterを捕まえたのでした。彼女は一体いつから,これらのシーンを見ていたのでしょうね? Harryが偽Moodyに連れ去られた時からずっとついてきていたのでしょうか?
1番心配したのは,彼女はこれでSirius Blackの事と,彼とDumbledore先生の関係を知ってしまったので,これを世の中にばらされると困るという事でしたが,Siriusの事については,今となっては心配する必要はありません。(泣)
また,6巻に入ったら<6巻ネタバレ>Black屋敷のその後について語られるという事なので</6巻ネタバレ>Sirius Blackについては一件落着するんじゃないかと予想してます。Wormtailが生きている事や,Voldemortが復活した過程がきっと公になって,彼の汚名は晴らされると期待してますので,(そうなれば)この夜彼女が知った事は,全てもう隠す事はないんですよね。


ゲド戦記,読めるかな‥

2004-11-18 01:17:32 | ゲド戦記・Le Guin
ハリポタ,指輪と来たら,もう1つの超有名ファンタジーも原作は英語とわかりましたので,挑戦してみようと思います。

でも,ただでさえ,既に読んでいる本が2冊,ハウルを読もうというお誘いもあるので,どうなるか微妙ですが,とりあえずシリーズ1作目のA Wizard of Earthseaをゆっくり読もうと思います。

しかし,とにかく,日本語タイトルからは元タイトルが全然想像できなくて,困った(笑)シリーズです。

影との戦い   : A Wizard of Earthsea
こわれた腕環  : The Tombs of Atuan
さいはての島へ : The Farthest Shore
帰還      : Tehanu
アースシーの風 : The Other Wind
ゲド戦記外伝  : Tales from Earthsea

あっちのブログでも言ってますが,私はファンタジー読みではなくて,今までファンタジーと言えば,宮崎アニメの他は,実は,C.ルイス,J.K.ローリング,J.R.R.トールキン位しか読んだ事ないんですよ。

という事で,アメリカ発のファンタジーは初めてなんですよ。今まで親しんできたイギリス発のファンタジーと何か違いがあるのか,比べるのも楽しみです。



Run!Run!Run!