ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME6-Ⅰ:A Long-Expected Party (4)

2004-11-15 23:37:29 | Tolkien・HoME
タイトルの書き方をちょっと変えました。実は今読んでいる本は,実際はThe History of Middle-earthの6巻目に当たります。(1~5巻は,シルマリルや終わらざりし物語の草稿となってます)

第3稿
第2稿でかなり正式版に近づいてきたと思いきや,ここでとんでもない大事件?発生?
第3稿に新しい重要キャラクタが登場します。

Humphrey Carpenter社のコメントのサマリ
トールキン氏は未だに新しい話をどうするのか決めてないようだ。ホビットの冒険の最後に,ビルボは幸せで大変長生きしたと書いている。どうやってこれに矛盾しない新しい冒険談を書くのか? 彼は新しいキャラクタを紹介する事にした。それは,ビルボの息子で,その名前は,彼の子供達が持っていたコアラの家族の名前から取って,ビンゴ(Bingo)とした。


ビンゴ,ビンゴねえ。。。。ビルボの息子のビンゴ。。。ビンゴのお父さんビルボ。。。(馳夫さんが王様になったと聞いた時のバタバーさんになったような気分だ(笑))

しかしクリストファー氏は,別の意味で驚きを表します。というのは,そのコアラの家族というのは大変恐ろしいキャラクタ達で,専制的で暴力的な一家だったとか。。。。(ところでそれって,トールキン家の中でのコアラごっこの話なのか,それともそんな恐ろしいコアラ人形が当時のイギリスで発売されていたのか‥‥‥(汗))

‥という事で,第3稿は,こんな話です。

ビンゴは72才(最初は55才だったのが修正されている)の誕生日パーティの準備をしていました。
父のビルボは71才で結婚(ホビットとしてはそんなに遅すぎない)嫁さんはシャイアの反対側からもらい,記憶に残る素晴らしい披露宴を開きました。その後,ビルボの111才の誕生日の直前,2人は姿をくらましてしまいました。

ビンゴの誕生日は,偶然ビルボと同じ日でした。
ビルボが消えた時,ビンゴは39才。彼はまだ,"wisdom-teeth cut"(ホビットには39才でwisdom-teethを切る?(抜く?)という習慣があるそうで。。。)を終えたばかりの若いホビットでした。しかし彼は,父の変人ぶりを受け継いだようです。彼は両親の墓参りもせず(彼は両親は死んでないと言ってます)しかし,どこに行ったのかと聞かれれば,ウィンクするだけ。彼はトゥック家,ブランディバック家の若い衆と仲良くどこかに遊びに遊びに行っていました。。
そしてビルボの失踪から33年後(最初は16年後だったのが同じく修正),彼はパーティを開く事になったわけです。
彼の母親の名は,プリムラ・ブランディバックといいます。ブランディバック家は古森(アヤシイ場所)に隣接するバック郷という所にあります。

この稿には,とっつぁんが登場します。彼は正式版と同様,袋小路屋敷の下に住んでいます。

コアラビンゴの登場で一体どうなる事かと思いましたが,ビルボ111才とか,33年(33才ではないけど)という数字が出てきたり,主人公(ビンゴの事だな(汗;))のお母さんはプリムラ・ブランディバックだったりとか,ビンゴはトゥック家,ブランディバック家の若い衆といろいろ遊びに出かけたり,と,結構,かなり正式版に近づいたようです。

GOF CD : Chapter 34 : Priori Incantatem

2004-11-15 23:20:18 | ハリポタ4巻
***4巻既読前提です。***
VoldemortはここにはHarryを守ってくれるDumbledoreもHarryのお母さんもいないと告げます。
VoldemortはHarryにおじぎをするよう命じますが,Harryは無視。しかし,彼は何かに背中を無理矢理曲げられ,Death Eatersに嘲笑されます。そしてVoldemortはHarryにCruciatus Curseをかけます。Harryは「今までの人生で1番」叫んだ,のですが,やがてそれは終わります。
すると今度はVoldemortは,「まだやって欲しいか? "No"だろ?」と,今度は,Imperius Curseをかけて,「"No"と言えばいいんだよ」と迫ってきます。しかしHarryは,絶対Voldemortに命乞いはしないと決め,心の中で戦います。思わず,彼の口をついて,"I won't!"という言葉が出てきてしまいます。(今度はDeath Eatersは笑いませんでした)
「もうお遊びはおしまいだ!」とVoldemort。しかしHarryは今度は準備万端,彼の次の呪文を避けて墓石の陰に隠れます。「かくれんぼのつもりか」の声に,Harryはついに覚悟を決めます。隠れた姿勢のまま死にたくない,どうせ死ぬならお父さんのようにまっすぐ立って精一杯出来る事をやって死にたい,と思い,Harryは墓石を飛び出します。

Harryの"Expelliarmus!"の赤い閃光とVoldemortの"Avada Kedavra!"の緑の閃光が同時に空中で激突。この時不思議な事が起きます。Avada Kedavraは防衛不可能な呪文のはずですが,激突した2つの光は金色の蜘蛛の巣(golden web)状になって,Fawkesの歌が聴こえてきます。
Fawkesの歌♪2巻で登場した時は"eerie"(気味の悪い)と表現されていたのに,ここでは"beautiful"になっている所が注目です。Fawkesの歌はこの時のHarryにとっては救いの歌でした。Harryの手は震え,その状態を保つのは大変ですが,それを持っている間は安全そうでした。
やがて2人はgolden webに持ち上げられてしまいます。Death Eatersが騒いでいるようですが,彼等にはどうする事もできません。すると,Voldemortの杖の先から,Cedricの,最初上半身,続いて全身が出てきました。顔は幽霊っぽいですが,幽霊にしてははっきりしていました。続いて女性,老人,が出てきました。みんな遠い声で,Harryに一言ずつ声をかけて行きます。次は「Harryの予想した通り」,彼のお母さんでした。お母さんはお父さんが来るまで待ちなさいと言います。そしてお父さん。お父さんは,カップ(=Portkey)を使ってすぐ戻りなさいと言います。続いてCedricが,自分を両親の所へ連れて帰ってくれ,と言います。

承知したHarryは,すぐさまgolden webを振り切り,一目散にカップに向かって走ります。さきほどの「幽霊達」は,少しの間留まってVoldemortを取り囲み,Harryを見えないようにしていました。Harryは追手が迫っているのを感じましたが,何とかよけてCedricの所に着きます。Voldemortが迫り,杖を構えます。HarryはSummoning Charmでカップを呼び寄せ,Voldemortが呪文をかけようとしたその瞬間,Portkeyで脱出します。


Prior Incantatoは9章でWinkyの持っていたHarryの杖から,前回実行した魔法をリプレイした呪文でした。(警察に便利そう)これをCedricのお父さんがしたというのが,なんとも‥の伏線でしたね。
Priori Incantatemとは,魔法がリプレイされる現象の事。人を殺した場合には被害者が出てくるんですね。(ところでCedricとBerthaの間に,HarryやWormtailにかけたCrucio等があったはずですが,それはどうしたんでしょうね?)
ちょっと残念なのは,映画では4巻の音楽担当が替わってしまったので,2巻の時と同じ音楽を聴く事ができないんですね。映画製作陣が一貫してないというのは,そういう意味では残念ですねぇ。



Run!Run!Run!