ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

GOF CD : 36: The Parting of the Ways

2004-11-18 22:18:46 | ハリポタ4巻
***4巻5巻既読前提,6巻ネタバレ+予想ネタもありますので注意。***
この章の初めに,この時のHarryの状態を説明している文章があります。14才の少年が,一晩に2度も殺されそうになるのはどんなに辛い事かという事を改めて認識させられます。
Dumbledore先生は自分のオフィスで,Siriusを交えて3人,Harryが何を見たかを聞き出します。Siriusほどの率直で勇猛な人でも引いてしまうような真実を,Dumbledore先生はきっちりと引き出します。ただし,Voldemortの事を,と言う時は,目をそらしていました。(この時から始まっていたんですね!)この,彼が目をそらす理由は,5巻の終わりを読めば,なるほど~と思います。

この間,Fawkesが何気にHarryを癒します。Fawkesの温かみが,Harryはひどく疲れているという事を逆に思い起こさせます。

ところで,Dumbledore先生は,そのSiriusが引いた所で,不思議な反応をしますね。WormtailがHarryの血を採ってVoldemortの再生に使ったという所。偽Moodyもこれに関して質問していたのが思い出されます。おかげでVoldemortがHarryに触れるようになったと聞いて,何故かちょっと嬉しそうです。これはかなり重要なポイントなのでしょうか?

その後,彼ら(Siriusは犬の姿で)は保健室へ行き,待っていたMolly,Bill,Ron,Hermioneに,当分Harryに質問する事は禁じて,Harryには休むよう指示します。Harryはお休み。‥さてこれで一件落着と思いきや‥‥

‥何やら3巻の「猫鼠犬狼男騒動」(^^;)の直後の保健室のシーンがフラッシュバックするような展開ですが,またしても,Fudge大臣とSnape先生乱入。今度はすっかり取り乱したMcGanagall先生も一緒です。
何と,Fudge大臣はCrouch Jr.にDementorを仕掛けたのでした。(だから3巻のあのシーンと同調したんですね)

(今回もいいタイミングで)Dumbledore先生が現れ,その場を収めようとするのですが,Fudge氏の様子が変です。Dumbledore先生はVeritaserumを使ってCrouch Jr.から聞きだした話やHarryの話は十分に信憑性があると説明するのですが,Fudge氏はCrouch Jr.を精神異常者(lunatic)と言って,全く信じようとしません。そしてHarryの方を何度も何度も見ながら(ここら辺の表現がとても巧いです),彼はParselmouthで,額の傷で頭がおかしくなった少年で,信用できないと言い出します。

前の章ではCedricが死んだと無遠慮に騒いでいましたが,Fudge氏は人の痛みを全く気にかけない人なのですね。Harryは殺されかけたという事に,たとえ幻覚と思っていたにせよ,全然配慮がありません。

Fudge氏はさらに,せっかく13年かけてきれいに整理した魔法界を壊す気かと言い出します。ここでSnape先生,大変勇敢な(と私は思いましたが)行動に出ます。自分の腕のDark MarkをFudge氏はもちろん,皆に見せ,これがVoldemortの帰った証拠と言って突き付けます。しかしFudge氏は引いてしまいます。Dumbledore先生は今彼がそれなりの行動をすれば,将来,歴史に残る勇敢な魔法大臣として称えられると言います。せっかくFudge氏の野心的だけど細やかな性格に気を遣っての発言だったのですが,彼は聞き入れず,ついに,2人は別々の道を歩む事になります。

Fidge氏がいなくなった後,Dumbledore先生は,"不思議な"指示を始めます。

まず,Billがお父さんに話をする為に即旅立ちます。(おそらく上司のFudge氏の手が回る前にという事ですね)Madam Pomfreyに,DobbyにWinkyの面倒を見るように頼ませ,彼女が出た後(Siriusの正体を見せる人を選んでますね)Siriusを人間の姿に戻させます。MollyとSnape先生は驚きます

そしてDumbledore先生はSnapeとSiriusに,ホントに不思議な指示を出します。
Snape先生はこの後どこに何をしに出かけたのか,いまだに謎です。
Siriusには,Remus Lupin,Mundungus Fletcher,Arabella Figgに「警告」するように言います。全て既出の人物ばかりですが,ここで,いつもArthurおじさんに迷惑をかけていたMundungus Fletcherと,Dursley家のご近所さんのMrs. Figgは,実はDumbledore先生の(スパイ)仲間だったという事がわかりますね。ただ,Remus Lupinには何の警告を出したのか,まだ明らかになってないような気がします。彼だけに限りませんが,Orderのメンバーの個々の役割は,まだ読者には知らされてないと思います。

さて人々が慌しく去った後,MollyおばさんはHarryを優しく慰め,というよりは癒します。お母さんの温もりを知らないHarryにとって,それは本物のお母さんのような暖かさでした。Fawkesの癒しと同様,Harryの味わった苦痛の重さを改めて思い出さされました。
‥で,4巻を読んだ当時,私が「あることの伏線」と勘違いしたシーンです。Hermioneが何か大きな音を立て,Harryは「本物のお母さんのような暖かさ」から引き離されます。いやこれは確かに,もし伏線だとしたら,ちょっと凝った間接的な伏線だったのですが,‥‥私はストレートに,5巻で亡くなるのは,Mollyおばさんだと思ってしまったのでした。

ところで,次の章で語られますが,実はHermioneは,この時Rita Skeeterを捕まえたのでした。彼女は一体いつから,これらのシーンを見ていたのでしょうね? Harryが偽Moodyに連れ去られた時からずっとついてきていたのでしょうか?
1番心配したのは,彼女はこれでSirius Blackの事と,彼とDumbledore先生の関係を知ってしまったので,これを世の中にばらされると困るという事でしたが,Siriusの事については,今となっては心配する必要はありません。(泣)
また,6巻に入ったら<6巻ネタバレ>Black屋敷のその後について語られるという事なので</6巻ネタバレ>Sirius Blackについては一件落着するんじゃないかと予想してます。Wormtailが生きている事や,Voldemortが復活した過程がきっと公になって,彼の汚名は晴らされると期待してますので,(そうなれば)この夜彼女が知った事は,全てもう隠す事はないんですよね。


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