ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Dogsbody(星空から来た犬):11章

2004-11-11 23:25:52 | 読書
Solの計らいで外に出る事の出来たSiriusはMiss SmithとMr. Gumbleからご飯をもらいます。Hallo犬の檻に行って,Patchieに会う事にしました。しかしRoverとRedearsとBruceはいつも通りでしたが,Patchieの態度はとても冷たくなっていました。Siriusはとてもショックでした。
川はとても汚い灰色の川でした。しかしKathleenに拾われた所にはたんぽぽがたくさんn咲いていました。やがて彼はBessというプードルに出会います。彼はBessにZoiらしき物を見なかったかと尋ねます。彼女は遠くの町に何か落ちたと言います。
ところがその時,Solが突然,ここは間違いだった,早く出ろ,と追い立てます。そこにはMrs. Partridgeがいました。そこで彼はMrs. Canningと呼ばれた女性を見ます。彼女の髪は真っ白でしたが,若く見えて美しい女性でした。しかし彼は気付きます。なんと彼女は彼のかつての相棒だったのです。彼女は,彼が生まれた時に溺れさせ損なった事を覚えていて,彼に向かってきました。
Siriusはほら穴に逃げ込みます。外ではSolが相棒を引き止めていました。しかしSolは犬がSiriusだという情報を彼女に教えません。SiriusはここでEarthと出会います。正確には,ずっと会っていたのですが,初めて話をします。EarthはZoiは自分の1番惨めな子供の所にいると言いますが,それが誰でどこにいるのか教えないと言います。Siriusはほら穴の主の狐のお母さんの案内で,ほら穴を出ます。

相棒って‥‥,1章にも出てくるのですが,その時はこんなに恐ろしいキャラとは思いませんでした。私は日本語バージョンを読んでないのではっきりとはわからないのですが‥‥,元妻?なんでしょうか?(だとしたら,ヒドイなあ(笑))


HoME6-Ⅰ:A Long-Expected Party (2)

2004-11-11 23:14:34 | Tolkien・HoME
第1稿続き
ちなみに最初の草稿は,1937年12月19日にCharles Furthという人に宛てた手紙の中で,(3日前に)ホビットの話の続きを書いたよ,と言っているのがその話なのだそうです。ホントに,ホビットの冒険を出版して直後の事だったのですね。

第2稿
さて,今日は2番目の草稿
草稿集に直接には書かれていませんが,クリストファーさんによると,当時お父さんは,ビルボの両親は,彼が40才の時にボートの事故で亡くなった事にしていた(で,みなしごになった)のだそうです。おっと,もしかして,それってホビットの冒険の時の前提だったのでしょうか? (ん~,確かに,人間より長生きのホビット族にしては,50才で両親共いないようだったので,どうしたのかな,と思っていた所)
(しかしその後,いつの間にか,ボートの事故で亡くなったのはフロドの両親になったんですが。。。)

で,さすが2番目の草稿。1回目とは,文章の丁寧さが全然違います。全然読み易いです。やっぱトールキンさんはプロの小説家だったのね,とわかって安心しました???

そしてこの草稿には,ガンダルフが登場します。でも何故か,このバージョンでは小さな老人,と,書かれているんですね。彼は早くも,1人でとんがり帽子に灰色の服を着て,荷馬車に乗ってやってきます。ドラゴンの花火も登場しますよ。

面白いな~と思ったのは,お誕生日会にDale(谷間の国)からの贈り物を運んできたのは,亜麻色の髪(tow-haired)の乙女,ではなく(^^;),男達。ローハンと縁戚関係にあると言われているDale人,それを裏付けるように,金髪の人達だったのですね!

Dale製のクラッカーは,1回目の時は,
Most of them were labelled "made in Dale".
だったのですが,2回目は
Most of them bore the mark Dale on them somewhere or orher, inside or out.
となっています。このこだわり,なんとなくわかります。でも,全体が読みやすくなった事も確かですが,その分,描写が細かく長くなってしまいました。(汗)

BBC版LOTR : The Gray Havens

2004-11-11 23:08:25 | Tolkien・その他
一行はアイゼンガルドで,復旧作業に忙しい木の鬚に会います。どうやら木の鬚はサルマンはもうパワーがないと思い「逃がして」しまった様子。BBC版でも原作と同じようにガンダルフは彼に"You may be right."と言います。これは相手の意見を尊重しながら実は異を唱える時に言う言い方。英語にもこんな婉曲な言い方ってあるんですね。つまりガンダルフの本音は,「そりゃ違うだろう~!」
木の鬚は最後に例の有名なセリフ,"For the world is changing. I feel it in the water, I feel it in the earth, I smell it in the air."を言って一行を送りますが,不思議と,これから良いい方向に向かうとも,悪い方向に向かうとも,どちらにも取れてしまいます。それが人間の生きる道って事か。。

ここで一行は裂け谷組以外とはお別れ。レゴラス,ギムリは,ファンゴルンと闇の森経由で北の方へ。ここで,確か原作では「もうみんなが集まる事はないかも」と言ったのはギムリだったと思いますが,BBC版はレゴラスの声でした。
嬉しい事に,ピピンの,パランティアがあれば皆連絡できるのに,が,BBC版にも入ってますが,今はもう,友達と世界中にバラけてもほとんどリアルタイムに連絡を取れ合う時代。これからこの本を読む子供達は,この場面にピンと来ないかもしれませんね。

‥そして,ついにアラゴルンとのお別れ。バックに流れるしみじみとした音楽は,「裏山の白の木」の場面と同じです。思えばBBC版アラゴルンと映画版アラゴルンは,俳優もアクセントも違っても,いつの間にかどちらも同一のアラゴルンに思えるようになってしまいました。どちらもいい俳優さんを選んでくれたって事ですね♪

そして一行は裂け谷へ。BBC版のビルボの声はやや元気過ぎかな。まだあと10年20年は楽にイケそう?

エルロンドと別れたホビット達とガンダルフはブリーに到着します。私は,バタバーさんが,馳夫さんが王様になったと聞いて,びっくりしてボソボソつぶやく所が大好きなんですよ。特にBBC版ではバタバーさんのアクセントも温かみがあって楽しいですね。

そしてブリーの出口でガンダルフとお別れ。しかし,BBC版もTom Bonbadilがいない為,このお別れはちょっと不自然な感じに見えてしまいます。

いよいよホビット達はシャイアへ。庄察隊とのやり取りなどは省略されていて,いきなりホビット庄で「彼等の人生で1番悲しかった」という場面へ直行します。ロージーの"Hullo Sam"はあるのですが,残念ながら,その後のセリフは省略されてます。(その後のセリフで,彼女は逞しく優しく気の利く女性だととわかるんですけどね)で,戦いのシーン。‥やっぱり,角笛の音は一緒でした。(笑)でもまあ,ローハンの(とは言っても元々はドワーフの)角笛ですから,ミナス・ティリスでアングマールの魔王と一緒に聞いたあの角笛と同じでもOKです。

サルマン,グリマとのやり取りの主要部分はほとんど原作通りすね。ここはBBCさんも重要と認識されてますね。サルマンの声は相変わらず若々しいなあ。そしてなんと,グリマに刺された後のサルマンの変化の様子も期待していた以上に描写されてました。(さすがに立ち昇った煙が西の方向を伺うというのは省略でしたが)

その後,駆け足ではありますが,ガラドリエル様から頂いた種を育てた話,エラノールの命名,サムの家族を袋小路屋敷に住まわせる事,赤表紙本の事などが語られ,いよいよ‥‥

‥フロドとサムは灰色港への旅に出ます。
以前にも書いた事があるような気がしますが,BBC版には,原作にも映画にもない,粋な計らいがあります。ビルボの別れの歌,の一節が入っているんですね。
BBC版のラストは,素晴らしいですよ~。きっと映画とは原作への愛着度が違いますよね?(し~~~っ!!)最後の方で,フロドがこの上なく静かで優しい声で,"Do not be too sad, Sam. ... You have so much to enjoy and to be, and to do."と言っているのが聞こえてくる所など,よい演出です。

Run!Run!Run!