ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書:食糧事情

2004-08-25 22:39:15 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 3: The Muster of Rohan続き
ヒアゴンの言葉を受け,いよいよローハン軍が国を後にします。
映画ではガンダルフが言うこのセリフは,もとはセオデンがゴンドールからの遣いに言ったものでした。
We come to it in the end, the great battle of our time.

セオデン,ミナス・ティリスに着いてからの自軍の食べ物の心配をしてます。。

メリーの為の鎧や武器はアラゴルンの言伝で用意された,というのがなんだか嬉しいですね。エオウィンは伯父や兄に戦に行きたい素振りも見せず,とてもクールにメリーの鎧などを準備してます。映画での彼女は鎧を着ている時でさえ女らしい(そのくせ怪力w)のですが,原作ではサバサバ・テキパキした女性に見えました。
映画ではあまり詳しくは語られませんが,ローハンの騎士達はセオデンに忠実でも,まだなんとなくモチベーションが上がらないんですね。第1次大戦に実際に従軍経験のあるトールキンさんの,こういう所の描写はリアルです。
置いてけ堀を食らったメリーを,デルンヘルムことエオウィンが拾ってくれます。メリーは正体に気付いていませんが,デルンヘルムの方は,バレたって構わない風ですね。

The War of the Ring : Chapter 4: The Siege of Gondor
さて場面変わってミナス・ティリスの宿坊のガンダルフとピピン。おっといきなり朝御飯の話ですか。(笑)ピピンがおイタをしないように持ってきたというガンダルフが厳しい。昨日いきなりベレゴンドを食糧倉庫に案内させた事がバレバレ,だったのでしょうか?
ピピンの初仕事は執政様のお傍にいる事。ここで執政様はピピンに歌を歌えるか尋ねます。映画とほとんど同じ会話,ですが,実はデネソールのセリフは映画よりずっと長いです。
And why should such songs be unfit for my halls, or for such hours as these? We who have lived long under the Shadow may surely listen to echoes from a land untroubled by it? Then we may fell that our vigil was not fruitless, though it may have been thankless.

ちょっと長いですが,要は,原作では彼は気紛れに歌を所望するのではなく,シャイアのような安らかな国の人達の(歌)声は,サウロンのお膝元で常時憂鬱な気分でいるゴンドールの人の心を和らげてくれそうだ,と言ってくれているんですね。

結局歌う必要はなくて,ちょっと安堵。
お昼にやっとベレゴンドに会えたピピン,こんな愚痴をこぼします。(爆)
I'm not used, Master Beregond, to waiting hungry on others while they eat.

ハリーポッターと秘密の部屋 CD 7

2004-08-25 20:57:17 | ハリポタ2巻
Dumbledore先生がいなくなり,MalfoyはSnape先生に,パパがDumbledore先生の後釜に校長に推していいと言ってるよと示唆。Snape先生はニヤリとしてますが,本心はどうだったのでしょう。
HarryとRonはHagridの秘密アドバイスに従ってクモの後を追い,Fobbiden ForestでAragogに会います。Fantastic Beasts and Where to Find Themによると,AragogはAcromantulaという恐ろしい巨大蜘蛛のようです。AragogはChamber of Secretの怪物は自分ではなく自分達が最も恐れる生物だと教えてくれるのですが,彼には全然親切心はありません。HarryとRonは命からがら脱出。
HarryはAragogの情報からMyrtleが50年前のCOS事件について知っていそうだと目星をつけますが,学校の方は平静を取り戻します。Mandrakeも順調に育ち,Petrifiedされた人達もじき治るだろうという事になったある日,HarryとRonはGinnyの様子がおかしいのを発見,しかしPercyに遮られます。



Half-Blood Princeとは誰かを推測するその4

2004-08-25 01:41:47 | ハリポタ6巻
***HBP推測ネタバレ,OOPネタバレ要注意!***
前回,今までのHP本のタイトルとクライマックスの関係について挙げましたが,中で2巻が仲間はずれのような気がします。と,言いますのも,他の巻は全てVoldemortに関する事,3巻にはVoldemortは直接は登場しないものの,Trelawny先生の予言により彼の忠実な僕が彼の許に向かう事が示されます。しかし2巻の話,いかにもVoldemort自身が関わったかのように見えますが,実はこれはLucius Malfoyの単独犯,彼は単にHarryとHermioneを葬り,息子Dracoを学校一の人気者にしたかったという,悪役にしてはスケールの小さい(笑)動機で起こした事件で,Voldemort自身はこの事件にはおとしまいをつけてないんですね。しかもそんな情けない(苦笑)事に自分の大事な日記を使われて,迷惑だったのではないでしょうか?(笑)
という事で,次回はVoldemort自身が,Tom Riddleについて語る可能性が大と(勝手に)見込みます。5巻の最後にDumblredore先生にTom呼ばわりされていたし,2巻の中で,Tom Riddle自身が自分はHalf-bloodだと言っている部分も見つけましたので,やはり
Half-Blood Prince = Tom Riddle
を推してみようかな。



LOTR原書はどの位難しいか2

2004-08-25 00:53:49 | Tolkien・その他
前にもちらっとこの件に触れましたが,もうちょっと詳しくお話します。

ネイティブにとっても難しいと言われるLOTRですが,実は,セリフ以外の本文は意外と素直で読みやすいです。関係代名詞や倒置を駆使して複雑にされている‥,なんてこともほとんどありません。専門用語以外の一般のボキャブラリに関しては,特定の章で特定の用語(山用語,森用語)について,知らない言葉がドロドロ出てくる事はありますが,概してハリーポッターなどと同レベルと言えるでしょう。

しかし,LOTRの原書の難しい所は,人名地名などの専門用語。ハリポタもキツイですがLOTRはもっとキツイ。(汗)地図は必携です。リファレンスもあった方がいいですが,話を知らない人はネタバレ注意です。とにかく大学の先生が書いた本なので,参考書前提?(笑)みたいです。翻訳版を読んでいると多少楽かもしれないですが,日本語と英語と全然似ても似つかない用語が多いので要注意です。(例:oliphaunt-じゅう,Dunharrow-馬鍬砦,など)実は私は日本語訳を結構知らなくて,今も追補編最後のリファレンス片手に書いてます(笑)

次に困るのは,キャラクタによって全然違う言葉遣いです。
概して偉い人ほど,年取った人ほど難しい言葉を使う傾向にあります。ヒドイ人は話言葉なのに倒置します。1番親しみ易くて入り易いのは,フロド,メリー,ピピン,ビルボの話し言葉でしょう。同じホビットでも慣れないとサムやとっつぁんの言葉は結構キツイです。ゴラムの癖は強烈ですが,決まった事しか言わないのでパターンを掴めば意外と楽です。映画ではほとんど現代風にアレンジされていますが,エルフのお偉いさん方や,ローハン王家や,ゴンドール執政家の人達の話し言葉は原書ではかなり難しいです。またガンダルフは相手により,アラゴルンは立場の変化により言葉遣いが変化してくるので,意外と曲者です。(笑)

でも,会話を理解する事ができれば,本の面白さ倍増する事請け合いです。ちなみに会話がキモなシーンと言えば,エルロンドの会議,ロスロリアンのケレボルンとガラドリエルのお言葉,ギムリとエオメルの??対決,ガンダルフとサルマンのオルサンク対決,サムとゴラムのうさぎシチュー対決,ヘンネス・アンヌーン互いにわかり合えた対決,ガンダルフとデネソールの因業爺対決(笑)等々。

ROTK読書:my heart tells me

2004-08-25 00:37:54 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 3: The Muster of Rohan続き
ローハンの騎士の一行と一緒に馬鍬砦に向かうメリー。(映画ではアラゴルン,レゴラス,ギムリも一緒でした)一行を出迎えるエオウィンが鎧姿なのが,いかにも本当に王の名代で人々を守っていたっぽくて,よいです。セオデンが全然驚かない所を見ると,彼女はしばしばこういう格好をしていたようですね。彼は,エオウィンにも「わが娘よ」と話しかけるんですね。兄妹は我が子同然。
セオデンは,アラゴルンの行き先を確認してこう言います。が,あたかも彼自身の運命も知っているようです。
my heart tells me that I shall not see him again.

ところでこのセリフ,映画ではアラゴルンとガンダルフが,フロドはどうしているんだろう?と言っている時のものに似てますね。ここからヒントを得たのかな?

その夜メリーは思い切って死者の道について王家の面々に尋ねます。で,メリーに,と言うより,読者に死者の道情報がもたらされます。ローハンの王家には,昔バルドールという王子様がここに入ったきり帰って来なかったという悲しい思い出があります。アラゴルン達が洞窟の中で見たのは,果たしてその彼だったのでしょうか。。不思議なお爺さんがバルドールとお父さんのブレゴに語ったという話が,映画では死者の王のセリフになっていますね。
The way is shut. It was made by those who are Dead, and the Dead keep it, until the time comes. The way is shut.


さて気を取り直して,ここで,映画には出てこなかった名シーン登場です。お姉さん,赤い矢ですよ~!(意味不明(笑))デネソールの使者ヒアゴン登場。
映画で,セオデンがエドラスの景色をしっかり心に刻むような目で見ながら決意を込めた表情で心の中でつぶやくあのセリフは,原作のヒアゴンのこのセリフを元にしたんですね。
For it is before the walls of Minas Tirith that the doom of our time will be decided.


Rev 8/25 人名などの表記が英語のまんま(汗)だったのを修正しました。ヤバイな~,みんなに見られちゃったかな?(爆)

ハリーポッターと秘密の部屋 CD 6

2004-08-25 00:17:40 | ハリポタ2巻
***HBP推測ネタバレ,OOPネタバレあり***
ネコ顔になって休養中のHermioneにLockhart先生からお見舞いカードが。。アホな先生とわかっていても女の子には嬉しいですよね。この後さらにLockhart先生のおバカ振り炸裂のバレンタインデー。2巻で好きなシーンの1つですが,映画に出てこなくて残念でした。学校中?ピンクのハートに,むっつり顔のDwarf達がラブレター配達で大迷惑。(それにしても,なんでDwarf?@LOTRファン)
一方Harryは,ついに物語の核心となるものを手に入れます。‥そうですあのTom Riddleの日記。Harryは後に出てくるPensieveと同様の過去の記憶の世界に入りますね。
それにしてもこの辺り時節柄非常に気になる個所を幾つか発見。
何故かTom Riddleに古い友達のような親しみを感じるHarry。Harryと同じ真っ黒な髪の毛のTom。君はMuggle-bornかね?と尋ねるDippet校長に,"Half-blood, sir."と答えるTom。50才若い赤毛赤ヒゲDumbledore先生。ファーストネームで呼び合うTomとHagrid。
HarryはRiddleの日記の事をRonとHermioneに話します。その後しばらくPetrify事件は起こらないのですが,ある日Harry達の寝室に誰かが忍び込み,Riddle日記を盗み出します。ははぁ~ん,2巻既読の方はおわかりですね。女子は男子部屋に入れるというのは,伏線だったのですね。ところで,Hermioneは,Gryffindor以外は誰もパスワード知らないはずと言っていたけど,Gryffindorに恋人のいる生徒でも知らないんだろか? もっとも,他の寮の生徒にパスワードを教えたら,5巻27章のようなことが起きるんだろな。
しかし,平和な時は続きません。ついにHermioneと,Percyの彼女Penelopeが襲われる事態に。Dumbledore先生,大ピンチ。HagridはAzkaban送りに。。。
Rev.1 8.25 表記など修正しました


Run!Run!Run!