ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書:pain that he bore

2004-08-22 23:00:47 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 2: The Passing of the Grey Company続き
馬鍬砦でのアラゴルンとエオウィンの別れのシーンを読みました。映画ではこの辺り全然違う描かれ方をしています。原作では,エオウィンはヘルム峡谷には行かずに,戦いの間避難民を集めてずっと馬鍬砦にいたので,アラゴルンに会ったのは彼らがエドラスを経ってヘルム峡谷に向かって以来です。エオウィンは,自分は馬に乗れ,剣も扱えるのに,女性だからという理由でいつも後に残っているというのは耐えられないから,一緒に戦いに連れて行って下さいと言うのですが,アラゴルンはセオデンやエオメルの許可なしにそれはできませんと言ってエオウィンを振り切って死者の道に向かいます。
エオウィンはなんとかアラゴルンに連れて行ってもらおうと,つい,
Neither have those others who go with thee. They go only because they would not be parted from thee - because they love thee.

思わず本音がバレてしまうような事を言ってしまいます。映画では同じセリフを現代語(theeをyouに)に直してTTT SEEに追加されたシーンの中で,言ってました。"because they love you!"が思わず彼女の本音を言ったように聞こえましたね。

アラゴルンは,原作では短い触れ合いにもかかわらず,エオウィンの気持ちをちゃんと察しているんですね。彼はそっけなく馬に乗って立ち去ろうとしながらも,
and only those who knew him well and were near to him saw the pain that he bore.


Run!Run!Run!