ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

原書難易度レベル

2004-08-20 23:24:19 | 読書
今まで読んだ主な原書をレベル分けしてみました。皆様の参考になれば。。。

カテゴリ
文章
★  平易で素直
★★ しばしば皮肉な表現や,関係代名詞や仮定法を使った長い文章が出てくる
★★★含み,比喩がふんだんに使われ,関係代名詞,仮定法はもとより,倒置,省略も多用され複雑で読みにくい

セリフ
★  ほとんど全てのキャラクタが許容範囲の素直な言葉遣いで話す
★★ 一部に癖や訛りがあったり文法の崩れた話し方をするキャラクタがいる
★★★キャラクタによって言葉遣いが違い,訛りや文法の崩れはもちろん,倒置や古語を使うキャラクタもいる

ボキャブ
★  辞書を引かなくてはならない単語はそれほど多くない
★★ 最初は見知らぬ単語が少なくないが慣れるに従って楽になる
★★★いくら読んでも,次から次へと知らない単語が出てくる

専門語
★  この話だけの独特の造語はほとんど見られない
★★ 造語は見られるが読み進めるうちに自然に理解できる
★★★専門の辞書が必要(爆)

論理構成
★  話は平易でわかりやすい
★★ 伏線や説明が多く盛り上がるまでに時間がかかる
★★★盛り上がるまで時間がかかるのはもちろん,しばしば話が脱線して,ネイティブでない読者は置いてけ堀を食らう事がある

本の難易度レベル判定
Little House on the Prairie(大草原の小さな家)
文章  ★
セリフ ★
ボキャブ★
専門語 ★
論理構成★

Animal Farm
文章  ★★
セリフ ★
ボキャブ★★
専門語 ★★
論理構成★

Harry Potter(GOF以前)
文章  ★★
セリフ ★★
ボキャブ★★
専門語 ★★★
論理構成★★
Harry Potterシリーズの特徴は,専門語(例:Muggleなど)が多く,説明が多い事。

The Hobbit(ホビットの冒険)
文章  ★★
セリフ ★★
ボキャブ★★
専門語 ★★
論理構成★★★
Tolkien本の特徴は,専門語も多いけど,それより,脱線が多い!(爆)

Harry Potter(OOP)
文章  ★★
セリフ ★★
ボキャブ★★
専門語 ★★★
論理構成★★★
OOPは脱線も多いです。

LOTR
文章  ★★
セリフ ★★★
ボキャブ★★
専門語 ★★★
論理構成★★★
LOTRは,HPシリーズを読破できるのなら実はそんなに難しくありません,が,問題はキャラクタによって全然言葉遣いが違う事。文法無視,訛り,倒置,(thouやtheeは当たり前の)古語をどう切り抜けるかが鍵だ!(笑)

To Kill A Mockingbird
文章  ★★★
セリフ ★★
ボキャブ★★★
専門語 ★★★
論理構成★★★
何と言っても最高峰はTKAMでした。(爆)LOTRと総合で1点差しかありませんが,実感としては遥かに難しかったです。何故ならば文章構成が他の本より飛びぬけて複雑で,単語は引いても引いても知らないものが出てくるしで,その度に立ち止まってしまうので,読んでて全然「流れ」にならないのが辛かったですね。


ROTK読書:the Riders of Rohan look almost as boys

2004-08-20 21:17:03 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 1: Minas Tirith続き
今日は映画ROTKではお目にかかれない所を読みました。
まずピピン,ゴンドールの各領主達が兵を引き連れてミナス・ティリスに上がってくるのを見ます。その中にはイムラヒル大公も。どの領主も数百人レベルしか連れてなくて,結局その日は3000人程度しか入りませんでした。ミナス・ティリスの人達はちょっとがっかり。(原作はここだけでなく兵隊の数にとても細かくこだわります)

The War of the Ring : Chapter 2: The Passing of the Grey Company
一方,ガンダルフとピピンが去った後のセオデンの一行。(原作では彼らはこの時まだアイゼンガルドからの帰り道でした)そうそう,3巻(翻訳版では5巻,6巻に相当)を読み終わったのは4月だったのでローハン組,アイゼンガルド組みんなに会ったのはとても久しぶりで嬉しいです。ここでハルバラドの一行が合流します。意気の上がるレゴラス,ギムリとは対照的にメリーはお荷物になっているのでは,と悩んでます。アラゴルンがエルロンドからの伝言を聞いて角笛城におこもり中に,セオデンに話し掛けられたメリーは,急に愛情が湧いてきて剣を捧げます。。。

今日の気になる一言:
ギムリの,アラゴルンのお仲間のレンジャーさん達を指してのこのセリフでした。
Stout men and lordly they are, and the Riders of Rohan look almost as boys beside them.

私はこれを読んでいろいろな事が頭に浮かんで来ました。まず"boys"というのがギムリらしいなあ(笑),というのと,ブリーのレンジャーさん達はゴンドール人以上に昔のヌメノール人らしさを残していたのかなあ,と。何故ならば,エオメルとエオウィンがボロミアとファラミアに会った時の印象を,それぞれ別の所でレポートしてますが,2人とも昔の威厳のあるゴンドール人というよりもうなんかローハン人とあんまり変わらないよね,と思っていたようなんで。
‥という事はギムリから見れば彼らもboysなのね。(‥もっともアラゴルンはmy lad,レゴラスはprinceling(小公子)ですからねー!)

Stephen FryかJim Daleか

2004-08-20 00:09:29 | ハリポタ全般・J.K.Rowling
ハリポタシリーズのCDを買おうとすると,UK版とUS版と2種類ある事に気がつきます。UK版はStephen Fryというイギリスのコメディアンが,US版はJim Daleというイギリス人の俳優が読んでます。
気をつけるべきなのは,UK版,US版共にイギリス人が読んでいるという事で,両方とも,イギリスアクセントです。(本当はアメリカアクセントのハリポタも聴きたいんだけどね!)だから,何が違うかって聞かれても,基本的に大した違いはないのですが。。。
どちらにしようかというのは悩ましい所ですが,しいて言えば,Stephen Fryさんは,発音が明瞭で,セリフでない所はややゆっくり目なので,より初心者向き。Jim Daleさんの方は発音はやや不明瞭で初心者にはキツイですが俳優さんなので,微妙なセリフ回しなどがやはり優れているようです。(不明瞭と言っても,某超大作を読んでいるシェークスピア俳優さんよりはよっぽど聞き取り易いですが)
ただ,キャラクタ毎の声色など,いろいろ好みがあるので,最終的にはどちらがいいかは一概には言えないようです。英語がある程度以上聴ける人は,ぶっちゃけ,どちらもいい,という事ですね。

*** 突然ですがここからOOPネタバレです。 ***

ちなみに,5巻のWeasley is our kingという歌は,Jim Daleさんは本当に歌ってます。笑いたい方にはこちらがおすすめかも,です。



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