ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTK読書:So be it.

2004-08-27 23:48:18 | Tolkien・LOTR
The War of the Ring : Chapter 4: The Siege of Gondor続き
中つ国のほとんどの親子関係はうまくいってます。フロド,アラゴルン,エオメル,エオウィンは,義理の親に育てられましたが,某箒少年(笑)と違い,原作ではみんなmy sonとかmy daughterとか呼ばれ,実の子同然に可愛がられてます。(映画ではそう見えない人もいますが(笑))

しかしここに1組,実の親子なのに,うまくいかない人達が‥‥。
Denethor:But in desperate hours gentleness may be repaid with death.
Faramir:So be it.

これは厳しい会話ですが,ファラミアのセリフとしては人気のあるものの1つですね。問題はこれではなく‥‥。
Faramir:Do you wish then, that our places had been exchanged?
Denethor:Yes I wish that indeed.

うわっ,なんつー事言うの,このオヤジっ!(汗)この時親父と息子がそれぞれどういう表情してたかとか,声のトーンがどうだったとかは書いてありません。おそらくわざと書いてないんでしょう。(書いてない分,映画での解釈は自由ですが,ここでのジョン・ノブル氏の演技は印象的)でも,その後の言動により,ここでファラミアがついにキレたというのはわかります。(映画では見る事はできませんが,この後オヤジに反発)
この辺りの語り手はピピンのようですが,育ちのよい彼は,親子の会話としてはあまりの衝撃的な内容に,状況をちゃんと記録できなかったのでしょうねぇ。
Boromir was loyal to me and no wizard's pupil. He would have remembered his father's need, and would not have squandered what fotune gave. He would have brought me a mighty gift.

映画ではTTTからチラホラと出ていた,a mighty gift,はここに出てくる言葉だったんですね。
would he have set this thing at a hazard beyond all but a fool's hope.

予告編にも出てきて有名になった,ガンダルフのあのセリフは,デネソールのこの言葉を受けてのものだったんですね。

しかし,ファラミアが席を立った時,蓄積された疲労のせいか,先程のショッキングなセリフのせいか,お父さんに倒れ掛かってしまいます。その時,デネソールは何故か「早く寝なさい」というような事を言うんですね,これはとっても普通のお父さんぽいです。僅かに残された正気だったのでしょうか‥‥という事でこの場面,好きなんですが,映画では見られませんね。

一旦宿坊に戻ったピピンとガンダルフの,例の有名な会話です。原作ではこのように言ってます。
Pippin:Is there any hope? For Frodo, I mean; or at least mostly for Frodo.
Gandalf:There never was much hope. Just a fool's hope, as I have been told.

映画ではfor Frodo and Samですが,原作ではfor Frodoなんですね。ここはサムの微妙な立場を物語っているようです。サムもピピンのいちおう友達の1人なのでしょうが,名家のお坊ちゃまピピンには「フロドの召使」は対等の人という意識はないのでしょうか。

ここでガンダルフはサウロンの動きに焦りを読み取ってます。彼は,あれ?ひょっとしてアラゴルンやってくれちゃったのか?(原作ではオルサンクでアラゴルンに渡したパランティアの事です)と,思ってます。

フロドとゴラムが一緒にいるらしいというファラミア情報が気掛かりなピピンに,ガンダルフは,
Yet my heart guessed that Frodo and Gollum would meet before the end. For good, or for evil.

POA CD:誕生日プレゼント

2004-08-27 23:16:58 | ハリポタ3巻
***OOP間接的なネタバレあり***
今日からPOAを聴き始めました。映画のシーンが蘇ってきて楽しいです。
Harryはお誕生日プレゼントについていた,Ron,Hermioneの手紙に,それぞれPercyがHead Boyになった事が書いてありますが,ただ単に事実だけを述べたRonと,彼はとても誇りに思っているでしょうねと書いたHermione,Percyへの思いの違いが出ていて面白いです。(HermioneはPercyの数少ない理解者と見てます。)
Invisibility Cloakなどを除いて,プレゼントは大抵その年(時)限りで消えてしまうものが多いですが,この時のHermioneの,Broomstick Servicing Kitは年を越えて残る数少ないプレゼントの1つになりましたね。

ところで,この時もしHarryがVernonおじさんでなく,Petuniaおばさんの方にHogsmeade訪問の同意書を持っていったら,‥‥ひょっとして,サインもらえたかもしれない?かな?と最近思うようになりました。

映画ではMargeおばさんが犬のブリーダーだと紹介したでしょうか?(あまり記憶にないな)ハリポタでは「血」がテーマの1つになっているだけに,実は犬の血統についてはプロのMargeおばさんの発言には,いろいろ注目すべき点が多いです。
2巻ではmudblood,pure-blood,half-bloodという言葉が出てきました。ところでHarryの家系はどういう家系なのか?,ここで思わず考えされられるようなヒントが語られます。(と,私は思いました)

If there's something rotten on the inside, there's nothing anyone can do about it.
とか,
If there's something wrong with the bitch, there'll be something wrong with the pup.
とか。(bitchは雌犬の意味。witchとも聞こえますね!)

Muggleの世界と,魔法の世界では何でも逆のHarry,このMargeおばさんのキツイ言葉は,なんだか,実はHarryは魔法使い的には,かなり優れた家系に生まれたと言っているような気がするんですが‥‥

しかし,ついにキレてMargeおばさんを膨らませたHarry。。。(どうしてHarryってこう怒りっぽいんだろう? 魔法使いって,普通の人より怒りっぽいのかな?)

家を飛び出した挙句,Hogwartsは放校になるだろうと途方に暮れているとKnight Busが‥‥
彼は自分の名前はNevile Longbottomだと嘘を言い,(車掌のStanは既に気がついている模様)ふとSirius Blackの載っている新聞を目にし,‥‥,前はもうちょっと違う人を想像していたけど,今はもうSirius Blackと言えば,Gary Oldmanが浮かぶようになってしまいました。(汗)映画の影響って恐ろしい‥‥。それにしても13人を1発で仕留めたか。。パワフルな魔法使いですね,Wormtailって‥‥。




Must Not Be Named

2004-08-27 08:13:48 | ハリポタ2巻
ハリポタのコアなファンの方ならきっととっくにご存知な話と思います,が,

"The Dark Lord, before he changed his name, could be freely named."

という文章を睨んでいて,ふと,これはどういう意味なのだろうと考えてしまいました。

Dark Lordは自分の名前を自由につけられる
Dark Lordの前の名前は自由に呼んでよい(註:Voldemortと口にできる人はきわめて少ない)

ほー,2つの意味があるんですね。と,すると,

"He Who Must Not Be Named"
これにも

まだ名前をつけられてない
名前を口にしてはいけない

と,2つの意味があるんですね。



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