先回の記事でエホバの証人の体罰(通称「むち」)はしつけのための体罰ではなく体罰を与えるための体罰である、と書きましたが、
こんなブログがあります。
「あなたの子どもを加害者にしないために」
その中の「
パワハラにおけるダブルバインド(二重拘束)の構造」という記事があり、(これは職場でのダブルバインドを用いたパワーハラスメントの記事ですが)
こんな一文があります。
以下引用:
要は、徹底的に罰を与えて反抗する気を喪失させることが真の目的であり、その最終目標は、自分の思うとおりに動くロボットを作ることなのである。
しかし、ロボットになれと命令することは非人間的でできないから、そのつど適当に枕詞をつける、それが条件なのだ。
“条件”には、もう一つ重要な役割がある。
条件に合わない行動であれば罰を与えるという、一見“しつけ”のように見せることができることだ。
このように、あいまいな条件は、被支配者を罰すると同時に、“外”に対してはまんまとカモフラージュになっている。これが、この手の支配が、時には隣に座っている人からも分からない所以なのである
以上引用終わり:
エホバの証人の「むち」「体罰」体験や批判が行われるとき、必ずくるのが
現役さんの
「そのおかげで常識が身についた」等の擁護コメントですよね。
これがあるから今までJW体罰について書かなかったといっても過言ではありません。はい。
今思うに、こういう「肯定」意見は体罰というDVの傷を負ってきた2世にとって、またはまだその暴力で苦しんでる人にとって
二次的被害のようなもの、ではないでしょうか。
DVやモラルハラスメントを受けている人に向かって「あなたにも悪いところがあるんじゃない?」とか言ったり「お互い我慢あっての夫婦でしょう」などと暴力家庭に戻らせようとする、ああいう人のことです。
アメリカのエホバの証人体罰死についての記事にこんなコメントがありました。
「私はJW2世だけど、体罰を受けたこともないし、他の100人の同じようなJWも知っている。第一こういう事件を起こした人はエホバの証人だと主張するけどエホバの証人じゃありません。」
典型的無神経なコメントです。
まるで、、レイプ被害者の会で「女性にも落ち度がある」「その証拠に私は一度もそういう目にあったことがない」とかって言っちゃってるようなものです。
そこで上の擁護はさんにこんなコメントがついてました。
「私はカトリックで、修道院で育ったけど性犯罪にはあわなかった。あわなかったからといってそういう犯罪がおこっていないとはいえない」
そ~そう~
そうだよ!
体罰でひどい目にあってきたJWに「そういうのは極端な例はあまりない」とか、「自分はうけなかった」(←誰も聞いてないし)とか、
こういう発言でJWの「条件付け」体罰をなかったことにして欲しくはない。です。
以下、アメリカで起きたJW体罰死の記事です。
海外での虐待事件
(こちらでもリンクさせていただいている
「元エホバの証人ポータル」サイトのYoshさんの記事です。yoshさんのブログはこちら→
「雑記」
以下:
エホバの証人の両親が12歳の娘を縛り付け、叫び声が聞こえないよう娘の口の中にタオルを詰めた上、5フィートの電気ケーブルで160回以上鞭打ち殺害するといった事件が起きました。
事件を起こしたエホバの証人夫婦、夫ラリーと妻コンスタンス、には6人の子供がいました。土曜の夜に彼らは夕食に出かけようとしていましたが、コンスタンスの財布の入ってるジャケットが見つからなかったため、ラリーは8歳から17歳までの子供たちにジャケットを探すように命じました。しかし子供たちが一生懸命に探しているように見えなかったため、ラリーは電気ケーブルで8歳の息子レスターを4~5回叩きました。
しばらくしてラリーは汚れた洗濯物が散らばっていてジャケットを探すのが困難になっていることに気づきました。この家では、洗濯と洗濯物の片付は12歳の娘のLareeが担当していました。ラリーはLareeに「ムチの姿勢をとれ」と命令し、さきほど息子を叩いた電気ケーブルでLareeを4~5回叩きました。しかし、Lareeがもがいて逃げようとしたため、ラリーはさらに怒り、2人のティーンエイジャーの息子にLareeをベッドに縛らせた後、Lareeの背中を39回叩きました。その後、妻のコンスタンスも同じ電気ケーブルを使って、20回以上、Lareeを叩きました。
Lareeは叫び始めました。ラリーは息子に持ってこさせたタオルをLareeの口に詰め込み、スカーフでその上を覆い、止血帯のようにスカーフを棒に巻きつけました。さらにLareeのシャツを切り取り、他の子供たちに彼女のパンツを下ろさせた後、ラリーが39回以上、コンスタンスが20回以上、それぞれLareeを叩きました。たくさん叩かれたことでLareeの背中は出血し始めました。ラリーは彼女の縄を解いて彼女の向きを変えた後、おなかと胸をさらに39回以上叩きました。Lareeはその後病院で、複数の鈍的外傷による死亡を宣告されました。
後に父親ラリーは留置所で自身の胸をナイフで刺し自殺を図りましたが、軽傷で済んだようです。近所の人の話では、彼ら家族は静かで人付き合いのない家族だったそうです。隣の住人によると「唯一、ある土曜日に彼らが全員揃って教会に行くのを見たことがありますが、彼らは本当に楽しそうで、機嫌がよく、幸せそうに見えました。」とのことでした。
(シカゴ・トリビューン紙 2001年11月14日 より)
以上引用終わり:
Yoshさん訳をありがとうございます。
原文はこちら だそうです。
他の兄弟たちにこういう暴力にくわわせるのがエホバの証人らしい!(しかも殺している)
私のところも自分の兄弟が体罰用の棒を持ってこさせられたり、参加させられていました。とても嫌な感じです。
ここのお家は死まで至ったのですから、この娘さんの兄弟たちの心の傷もきになります。ただし、兄弟の一人は「(死は)エホバの証人のせいではない」とマインドコントロール的な発言をしています。