池田清彦著の「科学とオカルト-際限なきコントロール願望のゆくえ」
という本を読みました。
なかなか興味深かったのでちょっと紹介したいと思います!
内容は....
人間は経済が支配する現代において人は歯車の一つでしかないという事実を認めたくない→自分はかけがえのない存在である事を確認するために以前は人々の関心は宗教に向かったが今はオカルト(科学的アプローチのオカルトを含む)に向かっている。
こうした時代のニーズのため占い、前世体験、神秘体験、オカルトジャンルの自己現実としてのステップバイステップメソッドがビジネスとして成功する。
というものだったと思います。
「カルトとオカルトは(自己現実、自己肯定の上で)同じニーズをもつ」という考えや
以前のカルト、宗教では後利益が「死後」にあったのに対し、今の世の中ではそういうものは、はやらず現在生きているうちに後利益を得られますというものに変わってきている
という指摘も興味深かったです。
JWは典型的な「死後「将来」後利益だったので無理がきいたんですが、今、現在の生活を犠牲にするようなスタイルの思想ははやらないって事ですね。(笑)
カルト、オカルトにはまりやすい人の典型
学校では人生の意味とは何か、幸せってなんだろうといった事を話題にすればばかにされてしまう。
しかしカルトやオカルトではそのような話ができるのでそれを嬉しいと思う人
本書では「元のニーズが同じなのでオカルトもカルトになる(こともある)」
と指摘されています。
人生の意味とはなんだろうというと思う事は悪くないけれど、答えはオカルトより別なところにあるとやんわり書かれているのですがもっと具体的に書いてあればなお読みやし本だったかな~と思いました。
オカルトもお酒のように適量を守って、というところでしょうか。