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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

私物化・金銭感覚

2006年12月18日 | 暴走する都教委
■<石原都知事>文化事業めぐる親族、知人起用に批判高まる
 来春の東京都知事選に3選出馬を表明した石原慎太郎知事(74)が、都の文化振興事業に画家の四男や知人を参画させていたことに批判が集まっている。石原知事は「余人をもって代えがたかったら、どんな人間でも使う」と言い切るが、身内びいきともとられかねない行為で、知事の姿勢が問われている。【北村和巳】

 問題の事業は、若手芸術家育成を目的に石原知事の発案で01年度から始まった「トーキョーワンダーサイト事業」。作品発表や交流などのため都内に三つの施設が設けられた。今年度の都立文化施設への都費支出が02年度比で2~4割カットなのに比べ、同事業は8.4倍の4億7152万円と突出。
 知事の四男延啓(のぶひろ)氏(40)の関与は、同事業の開始当初からだった。最初にオープンした施設のステンドグラスの原画をデザイン。そして、03年3月の1カ月間と03年6月~04年3月にアドバイザーとして事業の役職に就いた。
 延啓氏は現代美術の画家で米国にも留学。国内各地で個展を開いている。石原知事は「息子でありながら立派な芸術家。交際範囲が広く若手芸術家仲間もたくさんいる」と評する。

 その延啓氏が▽03年3月18~26日のフランスなど訪問(旅費約55万円)▽同年6、9月の2回の国内視察(旅費計約6万円)で公費出張。石原知事が04年1月にスイスで開催したレセプションで、大鼓公演の舞台装置製作のため2回現地入りした際の旅費125万円も事実上、公費だった。

 また、この事業を切り盛りするのが延啓氏の友人で建築家の今村有策氏(47)。01年12月に文化行政担当の都参与となり、同時に施設の館長を兼ねた。副館長には今村氏の妻が就任。夫妻の人選に石原知事は「現代美術に精通し、彼ほどの適材はいない。奥さんも芸術家に顔が広く語学も堪能。夫婦だからこそ、気脈が通じて運営がうまくいく」と説明する。
 延啓氏のスイス出張の際、都職員と今村氏との電子メールが公文書として残っていた。そこには「大鼓演奏者に延啓氏へ舞台装置製作を発注してもらい、演奏者との契約の中に延啓さんの旅費を含める」との内容や、延啓氏への報酬の相談が記されていた。

 都庁にはメールや電話で「公務への近親者起用は控えるのが常識」などと300件近い批判が寄せられている。石原知事は「彼(延啓氏)の企画でずいぶんおもしろいことをやった。(延啓氏の関与が)フォーカスされるのは、こっちにとっても息子にとっても心外。事業は充実してきて外国でも評価されている」と実績を強調する。

 ◇「丁寧な説明必要」
 この問題について、延啓氏と面識のある美術評論家の千葉成夫・中部大教授(現代美術)は「延啓氏は大勢いる現代美術家の一人という認識」としたうえで、「為政者の立場にある人は、身内を使うべきではない」と指摘。前宮城県知事の浅野史郎・慶応大教授(地方自治)は「石原知事の木で鼻をくくったような弁明が反発を呼ぶ。都民の納得を得るには丁寧な説明が必要」と話す。

『毎日新聞』12月16日10時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061216-00000029-mai-soci

■石原知事記者会見(2006/12/1)から■

【記者】すみません、しつこいようなんですけども、もともと(石原)延啓さんのお知り合いだった方が参与になられて、その参与の方が…。
【知事】延啓の知人だけじゃなしに、いろんな人が推挽したんですよ。
【記者】ええ。ただ、結果として、もともとのお知り合いだった方が参与になられて、その参与になられた方が、延啓さんをアドバイザリーボードに推しているというのは、やっぱり外から見ればちょっとおかしいんじゃないかと思うんですけど。
【知事】どうしておかしいのよ。私は、肉親だろうと、なかろうと、可能性のある人間に物事をリファーする(任せる)のは当たり前じゃないですか、いろんな知恵を借りて。しかも、息子だってね、ただ働きをしててさ、何か問題になってるときなんか、自分の仕事をほったらかして、仕事が遅れて、相手、どこか大きなホテルの壁画か何かだったのかな。間に合わずに、仕方なしに頼まれたから行って描いたりしたわけですよ。あなた方、ちょっとおかしいんじゃないの、それ。私はね、自分の子供だろうと、誰だろうと、外国人だろうと、才能のあるというか、それはもう今村君に任してる。私が決めたんじゃないんですよ。誰だっていいから、役に立つ人間で、しかも民間の人をボランティアで使ったらいいじゃないですか。おかしいね、ちょっとあなた方の感覚ってのは。

【記者】海外出張の経費がかかり過ぎるという件で470件、トーキョーワンダーサイトの事業でご子息がかかわっているという件で148件、都民の声課に声が寄せられているんですが、そのことについて。
【知事】いや、それは都民の声は都民の声で、真摯に聞きますがね。海外出張だって、どういうルールで行うか、私は、出張に関しての条件をつけたことは1回もありませんから。そういう点では、私はこの件に関してはやましいことは全くないしね。いろいろ今までの伝統もあったし、しきたりもあったんでしょう。基準もあったんでしょう。物価も変わっているからね、それで及ばないところは何かオーバーしたものになったかもしれないし、場所によっては、非常に大きなメッセがあったり、コンフェレンスがあって込んでいるとき、ホテルは仕方ないからもっといいものにするってことはあったかもしれないけど、それはもう事務局に聞いてください。私に聞いたってわからんよ、そんなことは。

http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2006/061201.htm

…都立高では、遠足・修学旅行の実踏は、過去に行ったことのある所は認めず、修学旅行でも実踏は一人まで、日数も本番より1日少なく、交通手段も沖縄でも路線バスしか認めない。これで何百人の生徒の命を預かって旅行できるかって大変不安なんだ。
 ストーブも、どんなに寒くても12月1日までは絶対に使用を認めない、午後になったら一斉に消すという官僚的な指導。夏のクーラーの設置も特別の理由のある学校以外は認められない。校長に言っても、生徒の方を見ないで、上ばかり向いているから、ラチがあかない。財政難で経費節減が必要なのだそうだ。
 都民の子弟にこんな扱いをしておきながら、自らは規則の2倍近い海外出張旅費を浪費して事務局が勝手にやったこととうそぶいている。こんな金銭感覚の欠如した人間に、都民の大切な税金はとても任せられないね。

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