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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

マレー半島開戦を忘れたマスコミの誤報オンパレードの惨状

2016年12月07日 | 平和憲法
 ◆ <喝!大喝!>新聞各紙が「真珠湾で太平洋戦争始まる」の誤報オンパレード!
   皆さま   高嶋伸欣です


 危惧していた通りの事態です。
 今日(6日)の各新聞朝刊は1面からその他の面まで使って安倍首相の真珠湾訪問を、ほとんどが無批判に報道!
 それも当然で、「12月8日の開戦が真珠湾からだった」という安倍氏たち歴史修正主義者の歴史改ざん路線そのままの用語解説(「真珠湾攻撃」等。『朝日』『読売』『東京』)や略史年表添付(『日経』)、さらには関係者発言の引用(『毎日』)などという誤報オンパレードの惨状なのですから。
 *誤報垂れ流し常習犯の『産経』が、今回は略史年表のタイトルを「先の大戦をめぐる日米間の歩み」としているので、ぎりぎりセーフ?
 但し『産経』は昨年10月24日の朝刊1面コラム「産経抄」で「日本がいつ英国を侵略し、中国共産党が当時、英国とどんな連携をしたのかと首をひねらざるを得ない」と、無知をさらした件で、訂正を今もってしていない。
 天皇がシンガポール占領に言及した先日の「お言葉」報道など、訂正の機会があったが今も知らぬふりのまま。
 「アジア太平洋戦争」は、東南アジアの資源地帯横取りが主目的で、12月8日の開戦も、真珠湾攻撃より英領マレー半島コタバル海岸での日英衝突が1時間以上早かった、と防衛庁編纂の公刊戦史でも確認されている!
 この事実を指摘し続けて30年。歴史修正主義の「新しい歴史教科書をつくる会」系の中学歴史教科書も含め、ほとんどの中学・高校の歴史教科書がマレー半島開戦に気付く記述に、改善された。
 けれども、今も新聞メディアはこの惨状!

 歴史修正主義の安倍首相や首相官邸は、「してやったり!」とさぞやほくそ笑んでいることだろう(「社長たちをあれだけ食事に招いていたのだもの」と)。
 全国の学校では、ぜひこれらの新聞記事と歴史教科書とを比較しながら
1)「12月8日」に始まったアジア太平洋戦争は、アジアの資源地帯横取りが目的だった
2)「12月8日」の開戦は、真珠湾からではなくマレー半島からだったのに、その事実を今も日本の新聞は歪めて報道し続けている
3)そうした歪曲報道にはどんな「効果」があるのだろう?などと、生徒に考えさせる学習の場を、せめて設定することで、この誤報を「活用」して、教育は「第2のジャーナリズム」でもあることを立証して頂きたい。マスコミが腑抜けであるならば「真実は学校から」をめざして!
 これでまた若者たちの新聞離れが加速されたとしても、新聞社の自業自得で仕方がないでしょう。
 それにしても、「12月8日の開戦歪曲報道は”浜の真砂”同様に尽きることはなし」か?
     以上 文責は高嶋です      転載・拡散は自由です

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