だからツーファイブで山に行ってきますね ♪

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ご隠居の百人一首迷解釈

2008年11月09日 | Weblog
最近、文庫で読んだお題目もあり興味があったのでBSデジタルの日テレアナウンサーの落語をつい観てしまいました。
皆さん相当練習したとみえて、楽しく拝見させてもらった。さすが!うまいもんですネ。

この間読み終わった落語百選では季節で分けられていて、冬の落語では「うどんや」「寝床」「芝浜」とかあるみたいだ。

そん中でも「妾馬」や「千早振る」ってえのが面白かったなぁ。

<千早振る>
百人一首の歌で「千早振る神代もきかず竜田川から紅に水くぐるとは」の意味を八っっつぁんが、ご隠居に聞いて教えてもらうのだけど・・・。(ほんとは”水くくる”)

八っつぁんは、ご隠居からむりやり竜田川は川の名前と思えといわれる。しかし、ご隠居は「相撲取り」の名前だと教える。
この竜田川が大変な努力をして江戸で関取になる。相撲が強くて男前で人気がでると贔屓がつく。
この贔屓と一緒にお祝いに茶屋に2階に繰り出しお酒を呑んでいると花魁道中てえのがあった。
1番目は誰だの2番目は何屋だのと3番目に出てきたのだ「千早太夫」だと教える。
当然、竜田川は一目ぼれする。茶屋の女将に掛け合ってもらったのだが、この花魁が相撲が大嫌いとくる。

竜田川は惚れた弱みで通い続けたが、しかたなく千早太夫に似ている妹女郎に神代というのにアタックする。
しかし、千早太夫が嫌いなものは、わちきも嫌だと振られる。
ご隠居はひとしきり竜田川の説明をし、いきなり「竜田川は相撲をやめて豆腐屋になった」と八っつぁんに言う。
当然「なんで豆腐屋になるんだよ?!」と、八っつぁんが噛み付く。

ご隠居は、竜田川が花魁にふられショックで酒におぼれ相撲も弱くなり周りから「振られ相撲!振られ相撲!」と言われるようになり、贔屓のてまえもありやめたのだと説明。
八っつぁん「他のも商売あるじゃねえか!」
その通り、しかし実家が豆腐屋だったんだ。竜田川は実家に帰り豆腐屋を継いだのだと。

月日の経つものは早く、10年たったころ店の前に女乞食がきて「卯の花を少しいただかしてくださいまし」。顔を見て驚いた!
八っつぁんにご隠居が「おまえさん誰だと思う?」そうー10年前に振られた千早太夫の成れの果て。
昔を思い出し竜田川は烈火のごとく怒った!卯の花もあげるどころではない。逃げようとする女乞食の胸をとんとついた。
するてえとヨロヨロして近くにあった井戸に落ちてしまった。

この辺でご隠居が説明する「いいかい。竜田川が千早に振られただろう?だから『千早振る』じゃあないか」
「千早が振ったあとで、妹女郎の神代に話しをつけようとしたが神代もうんと言わない」
「女乞食が卯の花をくれと言ったが、竜田川はやらなかった。だから『竜田川からくれないに』じゃあないか、おまえ」
「井戸へどぶ~ん飛び込めば『水くぐるとは』じゃあないか」
「なるほどねえ、井戸へ飛び込んで『水くぐる・・・とは?』おかしいねえ。水をくぐるンなら『水くぐる』でいいでしょう?『水くぐるとは』」てえのはなんです?そのおしまいの『とは』ってなァなんです?
「おまえさんも勘定高い男だな。『とは』ぐらい半端は負けておきなよ」
「負からないねえ。こうなったら、『とは』の片ァつけてもらいたいねえ、え?『とは』ってえのは、いったいなんなんです?」

「『とは』というのは、・・・後で調べてみたら、千早の本名だった」(笑)

ご隠居もよくわかってないところで「ご隠居しらないんでしょ?」と言われて、俄然、迷解釈が始まる。(笑)

「かつて神の代、いにしえにもきいたことがない」「竜田川」は、奈良県に流れる川の名前。
「韓紅に水くくるとは」→「紅葉がくくり染めるように水に写っている」との事だそうだ。
正しくは「神々の霊威で不思議なことがさまざま起こった神代の時代にも、こんなことが起こったとは聞いていない。竜田川の水を美しい紅色に括り染めするとは」ということだそうで。

いやぁ~面白いね♪











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