peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市水沢区の田んぼアート&キンロバイ(金露梅)?

2010年07月19日 | 植物図鑑

P1090385

P1090382

P1090387

P1090439

P1090349

P1090353

2010年7月18日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある「田んぼアート」を見てきました。地元紙「岩手日報」や「岩手日日」に”「田んぼアート」が見ごろを迎えている。”と写真つきで掲載されたので、奥州市埋蔵文化財調査センター主催の「所長日曜講座」に出席したついでに立ち寄ってみました。

私は昨年も見ているのですが、今年のテーマは「アンパンマン」と衣川区の郷土芸能「川西念仏剣舞」。2枚の水田に、ひとめぼれや黄稲など6種の稲で図柄を表現しているそうです。赤色を出すのは難しかったそうですが、今回は苗を生育させた農家の工夫で鮮明になったとのこと。実行委員会(森岡誠会長)が主催し、今回が3年目の取り組みとのことですが、奥州市の新たな名所として人気を集めています。

水田の隣には物見櫓(やぐら)があり、この田んぼアートを見る特等席。この公園にはトイレがあるし、今年はすぐそばの川岸に駐車場も整備されていました。

P1090389

P1090391

巣伏(すぶせ)の戦い跡地:この物見櫓が建っている公園は、延暦8(789)年に蝦夷(えみし)征討のために、この地にやってきた紀古佐美(きのこさみ)率いる5万の軍勢と対峙し勝利したと伝えられている巣伏の戦いがあったと推定されている所にあります。朝廷軍は巣伏村など14の村を焼き払ったが、アテルイやモレが率いる蝦夷勢の陽動作戦に敗れ、死者25人、負傷者245人を数え、川では1000人以上の溺死者を出したと伝えられています。これらのことについては、「陸奥話記」などに記載されています。(埋文の「所長日曜講座」で現在も勉強中です。) この公園の生垣にキンロバイ(金露梅)と思われる植物が植えられていて、花を咲かせていました。

P1090417

P1090436

P1090435

P1090424

P1090425

P1090444

P1090430

 田んぼアートの第1回から第3回(今回)までの写真がありました。下記のWebサイトには、昨年のものが掲載されています。

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32424643&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区の田んぼアート・2009年]

P1090443

P1090442

P1090441

P1090388

P1090377

P1090379

P1090386

P1090378

キンロバイ(金露梅) バラ科 キジムシロ(ポテンティラ)属 Potentilla fruticosa f.rigida

北海道の芦別岳やアポイ岳、本州の北岳、仙丈岳、焼石岳、早池峰山、至仏山、南アルプスなどの高山の岩礫地や岩場に生える落葉小低木。石灰岩地や蛇紋岩地を好む。高さは30~60㎝ぐらい。葉は奇数羽状複葉で、小葉は1~3対あり、長さ8~20㎜の長楕円形で全縁。両面に褐色の長い絹毛がある。6~8月、枝先に鮮黄色で直径2~3㎝の梅花形の花を1~3個開く。花弁は5個。花つきは多いが、混み合うというほどではない。そう果は長さ約1.5㎜の卵形で淡褐色の毛が密生する。ギンロバイf.mandshuricaは花が白色の品種。分布:北海道、本州(中部地方以北、紀伊半島)、アジア東北部、中国、ヒマラヤ。フルティコサ P.fruticosaには品種が多く、欧米では普通に栽植されている。栽培:繁殖は株分け、挿木。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]