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“タッチの差”で特許戦争 米アップル、iPhone類似品狩り

2009-02-05 11:05:46 | 一般エンターティメント
“タッチの差”で特許戦争 米アップル、iPhone類似品狩り

 知的財産権の訴訟ではいつも被告側にいる米アップルが、秘蔵の特許を武器に、iPhoneの競合製品を押さえ込もうとしている。

 アップルのティム・クックCOO(最高執行責任者)は先月、携帯端末「iPhone(アイフォーン)」の特許を侵害する企業を追いつめるとの考えを示した。アップルは先月20日、iPhoneの2本指で画面を切り替えたり、ズームできるマルチタッチ技術に関する特許を取得した。

 米法律事務所イレル&マネラの特許弁護士モルガン・チュー氏によれば、アップルはマルチタッチ技術を採用した米パームの主力商品「Pre Phone」による特許侵害を追及する構えだという。

 ◆パームなどを威嚇

 しかしクック氏の発言は、アップルが実際に裁判所に対し、数カ月後に予定されているPre Phoneの発売中止を求めていることを意味するものではない。パームをはじめとしたライバル社を威嚇し、特許で保護された機能を製品から排除するか、もしくは生産・販売時期を遅らせるよう迫っている。

 アップルはiPhoneを、コンピューター「Macintosh」、携帯音楽プレーヤー「iPod」に次ぐ3番手商品として位置付ける考え。昨年のiPhone販売台数は目標の1000万台を上回り、米投資銀パイパー・ジェフリーの見積もりでは今年、さらに2800万台の販売が見込まれている。

 米法律事務所フィネガン・ヘンダーソンの特許弁護士ロバート・ヨヘス氏はアップルの好調な売り上げについて、「パームだけでなく多くの人があこがれのまなざしを向けている」とし、「2009年にアップルがらみの裁判がたくさん起きても驚きはしない」と語った。

 携帯電話と携帯情報端末(PDA)を融合させたスマートフォン市場のパイオニアであるパームは、アップルやカナダのPDA大手であるリサーチ・イン・モーション(RIM)の「ブラックベリー」に流れた顧客を取り戻そうと、Preに期待をかけている。

 アップル株は昨年、年間で57%下落。一方、パーム株は1月8日のPreの公開以降2倍超、上昇した。

 クック氏はマルチタッチ技術の特許が登録された翌日の1月21日に記者会見を開き、アップルの知的財産権を保護するためには「使える武器を何でも使うつもりだ」と述べた。ジョブズCEO(最高経営責任者)の医療休暇中、業務を代行しているクック氏は、特許侵害を追及する相手企業の名前については触れなかった。

 ジョブズ氏は、iPhoneに従来のタッチスクリーンで使用されてきたペンではなく、より身近でより使いやすい、簡単にはなくさないものを求めた。それが、指だった。ジョブズ氏はこの入力システムを「魔法」と表現している。

 ◆法廷よりも市場?

 一方の競合企業は、アップルは確かにマルチタッチ画面の基礎技術を開発したが、自分たちにはマルチタッチ技術に関連した独自の特許があると主張した。フィンランドの携帯電話大手ノキアや韓国サムスン電子、リサーチ・イン・モーションは3社とも、タッチスクリーンを搭載した携帯電話を販売している。

 特許弁護士のヨヘス氏は、アップルは法廷より市場で争う方がずっとうまくいくだろうと言い、「大切なのはどれだけ早く市場に出ていき、名前を売ることができるかだ」と語った。


2. 08年の映画興収を分析 邦画は『ポニョ』効果絶大

 二〇〇八年の映画の興行収入は、邦画が過去最高の千百五十八億五千九百万円(前年比22・4%増)、洋画が七百八十九億七千七百万円(前年比23・9%減)と「邦高洋低」だった。興収のランキングから何が見えてくるのか。あらためて分析してみた。 (小田克也、石原真樹)
 「『崖の上のポニョ』の効果が大きかった。洋画は大きな作品がなかった」
 日本映画製作者連盟(映連)の大谷信義会長(松竹会長)は一月二十九日の記者会見で、こう総括した。
 邦画は、「崖の上~」が興収全体の一割以上を稼ぎ、まさにポニョに支えられた一年。ただ「宮崎アニメがヒットしたからといって、邦画が伸びたといえるだろうか」(映画関係者)との声もある。
 邦画で興収十億円以上の作品は二十八本。うち東宝の配給作品が二十一本。これに対して松竹は四本、東映は二本。松竹は「おくりびと」(30億5千万円)や「母べえ」(21億2千万円)が健闘したが、相変わらず東宝の独り勝ちだった。
 興収上位の「花より男子ファイナル」や「容疑者Xの献身」は、人気ドラマの映画化。この手法も「そろそろあきられた」との見方があるが、テレビと連動した作品はやはり強い。
 業界では、景気の低迷で、企業などが映画製作への出資を手控えるのではないか、とささやかれている。この点について大谷会長は「(出資者が)この状況をチャンスと考えるか、それとも手控えるか…」と漏らしており、見極めがつきにくいところ。ただ製作本数が減れば、当然、興収に影響が出るのは避けられない。
     ◇  
 洋画の興収が落ち込んだのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ハリー・ポッター」など人気シリーズの新作が、なかったためとみられる。
 興収一位は「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の五十七億一千万円だが、二〇〇七年の「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」は百九億円、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」は九十四億円と、いずれも百億円前後を稼いでいる。
 興収上位の「インディ~」や「レッドクリフ Part1」はCGなどを取り入れた大型作品。対照的に今年の話題作、レオナルド・ディカプリオ主演の「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」やブラッド・ピット主演の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」はストーリー重視で、決して派手な作品ではない。こうした映画がどれだけの興収を得るか注目される。
 このほか興収六位-八位の「ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛」「魔法にかけられて」「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」は、いずれもディズニー配給作品。全米で大ヒットした「バットマン」シリーズの最新作「ダークナイト」が日本国内で興収十六位、十六億円にとどまったことも話題となった。
 洋画が低調な中、注目されるのが3D映画の興行。劇場で専用の眼鏡をかけ、登場人物がスクリーンから飛び出すような立体感覚を楽しむ3Dは、米国で製作本数が増加。ホラーの「ブラッディ・バレンタイン 3D」(2月14日公開)など日本国内の公開作品も増えそうで、「3Dは転換期になる可能性がある」(迫本淳一・松竹社長)との声も聞かれる。

◆2008年映画興行収入

【邦 画】
順位      作品名  興行収入(億円)
(1) 崖の上のポニョ  155.0
(2) 花より男子ファイナル  77.5
(3) 容疑者Xの献身     49.2
(4) 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パー     ル ギラティナと氷空<そら>の花束シェイミ  48.0
(5) 相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京     ビッグシティマラソン  44.4
(6) 20世紀少年 第1章  39.5
(7) ザ・マジックアワー  39.2
(8) 映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝  33.7
(9) マリと子犬の物語  31.8
(10) L change the WorLd  31.0

<【洋 画】/b>
(1) インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国  57.1
(2) レッドクリフ Part1  50.5
(3) アイ・アム・レジェンド  43.1
(4) ライラの冒険 黄金の羅針盤  37.5
(5) ハンコック  31.0
(6) ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛        30.0
(7) 魔法にかけられて  29.1
(8) ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記        25.8
(9) ウォンテッド  25.0
(10) アース  24.0



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