平凡であることの幸せ

人生は光に導かれる旅

☆Life is a journey towards the guiding light

金木犀の香り

2001-10-04 | 日記
10月の朝、雨戸を開けるとすっかり秋になったひんやりとした空気の中いっぱいに甘い香りが満ちて、思わず深呼吸をします・・・。

だいだい色の小さな花を枝いっぱいに咲かせた金木犀の香りです。
庭や お隣の垣根越しにも 金色の雪を降らせたようで、
あたり一面に、あまいあまい香りを放っています。

お昼になると青い青い秋晴れの空の色に、濃い黄色の花がよく似合い、垣根沿いの道路には小さな花がたくさんこぼれていて、秋だなあと思うのです。

日暮れが早くなり 薄暗くなりゆく空に追いかけられて、買い物から帰ると、車のドアを開けた瞬間もこの香りに包まれ、何故かほっとするのです。

そして 雨戸を閉める時にもまた深く息を吸い込み、今日の香りにさよならします。
でもね・・
この時は、早朝と違って、あちらこちらのおうちからお魚の焼けるにおいとか 夕ご飯のにおいがまざっていてちょっとがっかりなのです(笑)♪

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遠い昔、私がとても小さかった頃、今は亡き祖母とお散歩をしていて
「このいいにおいはなぁに? どこからするの?」
と訊いたら
「キンモクセイだよ・・・秋だねぇ・・・」
と目を細めて だいだい色の小さな花をたくさん咲かせた木を指さして教えてくれとことを はっきりと覚えています・・・。

その祖母が最も好きだった花の香りは、
                   沈丁花でした・・・。
コメント
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