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豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

連鶴 4 繋ぎ目と重ね折り

2024年11月17日 | 我褸芥作品
 繋ぎ目の2,3ミリを点接続と称してきたが本当は短線接続でこれは短いほどよいのだけれど現実には簡単ではない。1ミリ以下でもそっと動かさず置いておくだけなら可能かもしれないが、これで繰り返し折る訳だから途中で切れてしまったらすべておしまいである。
 ところで20センチの折り紙なら2ミリは100分の1でそれほど目立たなくても2センチの大きさの連鶴に縮尺したからと言って繋ぎ目まで0.2ミリに縮められるわけではなくやはりもとの2ミリ程は必要である。これは20センチの折り紙なら2センチに相当する訳だから到底まともな折り鶴になりにくい。
 前回限度ということばを用いたのは私の能力の限度だけではなく連鶴の持つ特性の限界の意味も含んでいるのである。

 ところで繋ぎ目は2,3ミリに限られるだろうか。
 下の鶴も複数の鶴を一枚の用紙で折ったものだが、これまでのように羽先で連続しておらず羽根の下側同士を合わせた形であり下の図のように用紙の半分の長さで繋がったものである。途中で切れる心配はないが他の鶴がくっつきすぎて邪魔になり、特に左側の四羽を折る場合はどの鶴も両側にそれが付いていることになるので非常に折りづらい。
   

      

 ※ この半分の繋がり(切り込み )ではなく 切り込み無しの全部で繋がった場合、複数の連鶴は折れるだろうか。折り紙名人なら複数の鶴を折り出すかも知れないが、標準的な折り鶴の繋がったものではないはず。

◎ 単独の折鶴では二枚重ねて折ることは、折りづらいばかりで何のメリットもないと思うが、接着材を用いない連鶴では重要な働きをする。
 下上段右の赤三羽連鶴はこれまでの接続では不可能で、左のような形で角の黒同士赤同士合せて重ねて折ることで右の形になる。
 下ようにサイズの異なるものや別の用紙とも自由に接続できる。

      
 
 一番左の鶴が重ねて折られている。

 知らない人は単独の鶴を糊で繋げたと思うかもしれない。 
 

 白鶴で全部繋がりまず白を一つ置きに折ってしまいその後赤鶴は重ね折り。
 二羽の抱き合った鶴も可能だが当然折りにくい。三羽頭部が内向きか外向きかの違い。
 


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連鶴 3

2024年11月10日 | 我褸芥作品
下は大小の違いのある16連で一辺を6等分して小は25mm、大50mmで子鶴は少し小さくなったが全部二点接続なのでそれほど難しくはない。左は前々回の親子鶴を背中合わせに繋いだ形で、全体の四隅の子鶴分が切り落とされている。
 右は左と同じ図面全面を使って親の嘴に2羽、羽先に3羽つなげることも出来るがごちゃごちゃし過ぎるので1羽だけ残したもの。
 

下左は半分の用紙を用いたもの。
右は一辺六等分25mmの36連鶴。16連同様の繋ぎが出来る。
 

 一辺を八等分した18mm強の57連続折鶴。これも上の36連同様の繋ぎ方で最多64連続が可能だったが、仕上がりの並びの面白い繋がりにした。
 右はホームページ用に作った図で、大鶴の四点接続以外は同色同士が二点接続になっていて。数が多いだけで見た目ほど難しくはない。
 とにかくここらあたりが私の限界であるが、これは私の作品と言えようか。
 なお写真左下部分で緑色に当たる四羽が折れ曲がって黄色二羽と繋がっているようになっているがこれは勿論勝手に重なってしまっているだけである。
 発泡スチロールの板にホッチキスの針をバラして繋ぎ目を留めれば整った形で並べられるのだが・・・
 

 
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連鶴 2

2024年11月03日 | 我褸芥作品
 折鶴を用いた折紙はどこから独自色を出せるか難しい所だが、自分なりに制約制限をつけてみた。
 とりあえず15cmの用紙のみを用いる。
 なるべく前回の親子鶴のような切り落としをしないで全面を用いる。
 つまり15センチ折紙用紙で最終何羽の連続鶴が折れるかが第一課題である。

 本日の物は一辺を四等分し16羽連続で接点の付け方次第で様々な並びになる。大きさを示すため切手を置いてある。切手は25mm×20mm。

 上段右は四隅四羽だけ一点接続で左の縦一列がずれた形。
 


 

 
  
 ※ 中段右はちょっと見には何でもないようだが、四隅が三点接続で他は四点接続でとにかく折りづらい。
  いろいろな連続の形にするには切り込みを入れる際、どの交点を残すかというのがちょつとしたパズルで、四点接続はその意味では下図の赤点部分で繋がっていて全く単純。
            


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連続折鶴 ( 連鶴 )

2024年10月27日 | 我褸芥作品
 折鶴の発展したものに、一枚の紙で複数多数の繋がった鶴を折る連鶴という技法がある。勿論接着材は一切用いない。
 これだと或る程度自分の作品と言っても嗤われないと思われるので、日曜の我褸芥作品コーナーで小分けして紹介したい。

 連鶴は通常正方形用紙の角が2,3mm程度で繋がった複数用紙で折る訳で、単純なものなら洋紙でも可能だが、やはり和紙が適していて切れにくい。

 初歩の四連続作品で左の用紙から右のような作品になる。角の白が接点。
 上・左・右と三点接続・二点接続・一点接続である。
 そしていずれも尾頭と羽根をとりかえた形も可能である。
 ただこの程度では我が作品などとはとうい呼べない。

  
 
 複数の大きさは同じでなくてもいいので大小の親子鶴もいろいろ作れる。
この図では大鶴の左下くちばしの先端が少し欠けた形になるが繋ぎ目をL字形にすれば問題ない。
  
 本来は下の子鶴二羽は真っすぐに並ぶ筈だが、躾が不十分でして・・ 

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折鶴

2024年10月20日 | 我褸芥作品
 折り紙で鶴を折って「私の作品」と言って見せたら、言葉としては間違っていないが、まずは嗤われると思う。
 しかし誰もが矢鱈に折らない、あるいは折れないような折鶴ならどうか。
 そんなことで、挑戦してみた結果が下の写真。
 

 最小が8mm平方で次が10mm、私としてはこの程度だったが、世の中には2mm平方を素手で折る人がいるので自慢にも何にもならない。

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謄写版印刷

2024年10月06日 | 我褸芥作品
  写真やイラストなどの複写・印刷が家庭で簡単に出来て謄写印刷なるものを知らない現在では、下のような印刷物を作品と称する意味が判らないだろう。
 謄写版(俗称ガリ版)という簡易印刷機は19世紀末にエジソンが発明し、たちまち改良されながら世界中に広まって、日本でも役所・学校・会社などで多用され、1970年代ぐらいまではおなじみのものであった。
 製版から印刷まで全てが手作業で持ち運びが出来るほどの器具の手軽なものだから誰でもどこでも印刷が出来た。ただ文字と線画ぐらいの黒一色で広い面積を塗り潰すことは普通には出来なかった。
 つまりそのような時代に手描き手刷りで多色印刷や阿修羅のような一色でも濃淡を出した絵は珍しかったから、こんな物でも文化祭出品作品とでかいツラが出来たのである。
※ なお、画中の濃淡の縞目はモアレという微細な点で構成されている面が重ね刷りなどでずれて起こる現象で意図的に付けたものではない。

  

 

  


 実物の切手
  




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木彫 6

2024年09月22日 | 我褸芥作品
弥勒菩薩 ・ 釈迦如来
  

大日如来 ・ 不動明王
  

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木彫 5

2024年09月15日 | 我褸芥作品
いずれも「仏作って魂入れず」なので、抜け殻? いや入っていた魂が出てしまったわけではないから文字通りの「木偶」
地蔵菩薩 ・ 聖観世音菩薩
  

雲上白衣観世音菩薩 ・ 阿弥陀如来
    

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木彫4

2024年09月08日 | 我褸芥作品
仏像入門で仏頭、材料は建築場で貰った角材。
右三体は背面は平らなままなので四分の三立体と言うところか。
 

初期の比較的彫りやすいもの。右端は夢殿救世観音風の易しい作品。
  

作品としてはかなりあとのものだが、まずは仁王警備員の検閲を受けなければ仏様に面会出来ないもので・・・
   


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木彫3 神楽面

2024年09月01日 | 我褸芥作品
能面がクラシック歌曲、神楽面は歌謡曲・演歌と言うようなイメージだろうか。

   

   

     武悪  ・  賢徳
   

 これまでの面は全て制作指導書に依った物でかなり以前に作ったものだが、
下の「伐折羅面」は私としては最新作で、これだけは自分で下図から作り、実際に付けられるように裏側も削ってあり、創作品としてもいいのではないか。
  

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木彫

2024年08月18日 | 我褸芥作品
糸鋸の平面的な作品から木彫りの立体作品に移る。

童子像 ( 聖徳太子像 )

              


 雛人形 二組
 

 

獅子頭
ある旅館の床の間にあった置物を、前横上からの写真を撮らせてもらい作成。
左二点は同じ作の別角度、右は弟分の別作品。
  

 この弟の方は、現在アメリカ・フロリダの某オフィスに鎮座している。



      
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糸鋸木工

2024年07月28日 | 我褸芥作品
電動糸鋸に挑戦した作品で、型は勿論借り物。

 

 

 

 

糸鋸には大きな厄介事があります。
洋裁のミシンのように上下動する軸に鋸の上下を固定するわけで、外側輪郭の際は問題ないが、透かし挽きという内側の紋様や文字などを切り抜く場合、
一つ一つに糸鋸の通る穴を空け、一端を外して穴に通して再び固定し、切り終わったら一端を外して鋸を抜き取り別の穴に通して・・・・の
繰り返しを模様の数だけやる訳でかなりうんざりします。
 下左は何とかやり通しましたが右は途中でギブアップしたものです。
 それに比べると、最初のイルカ作品などは至極簡単に感じられます。

 



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手鞠 その三

2024年07月21日 | 我褸芥作品
 最近の手鞠は子供の遊具ではなく観るだけの飾りものだから、重かろうが中が空洞で軽かろうが関係ないのだが、籾殻手作りに馴れた手には空洞ボールの土台まりはなんか頼りない。
 下左端は自作の最大最小の手鞠で、手前の郵便切手と比べてごらんあれ。
 大きい鞠は約18cm程。
 なお、壱段目のまりは 手鞠の代表典型的なかがり方の「上掛け千鳥」という技法だが、この技法一つだけでもかなりの変化に富んだまりが作れる。
 
  

 

  

  

  

  

 下の作品は手前パースケの作品ではなく、手前の姉の作品です。
 姉は私の三番弟子ですでに他界いたしましたが、晩年は長い間手鞠を作り続けておりました。
 
 


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手鞠 その二

2024年07月14日 | 我褸芥作品
 最近は、土台になる発砲スチロールの鞠が市販されており、更に糸まで巻かれたもの、等分に地割した柱糸まで付けられた物まであるので、すぐに色糸で模様かがりにはいれるが、私の始めたころは土台まりから手づくりで、袋に入れた籾殻を古毛糸などで荒巻きし、更に躾糸などでぐるぐる巻きにして球形にする。お分かりのように問題は完全な球に近づけることさえ難しいので、あとは地割りやかがりの際にすこしずつずらしたりして誤魔化すのだが、全面を覆うような模様の際はどうしても隙間が出来て地が見えたりしてしまう。ただサイズが自由に出来ること、手に持った重量感の違いが昔人間には満足感を与えるのである。
  

  

  

  

  

   

   



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手鞠 その一

2024年07月07日 | 我褸芥作品
 長野の山歩きをした帰り松本の最終始発夜行を待つ間市内をぶらついていて、土産物の「松本手鞠」に気が引かれたのだがその時は買わずじまい。その後古本屋で「手鞠の作り方」という本を手に入れたのが病みつき。私の物好き病は大抵急性ではあるが、慢性の生涯の宿痾となったものは豆本ぐらい。
 要は飽きっぽい凝り症(性)なんでしょうな。

 ※もとか小さい画像のうえピンボケ気味で糸目がはっきりしないものがほとんどですがご容赦。

  

  

  

  

右端は紋切り型でも述べた我が家の家紋を鞠の四面に仕立てたもの。
  


以下の三個とその下の二個は単に糸の配色を変えただけで全く同じ技法で作ったものなのだが、異なった作り方によったもののように見える。
  

  

  

   




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