大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

地域の文化・伝統の担い手としてがんばる東中生

2012年09月23日 11時32分29秒 | つれづれ
 秋祭りシーズンたけなわの22日(土),私の住む強瀬地区でも御嶽神社秋の祭典が行われた。
 早朝より,祭典委員や地区の有志たちが,祭壇や御輿の組み立て,獅子舞や露店の準備を行い,10時前には子どもたちが境内に集まってきた。
 例年より子どもの数が多いのは,御輿の担ぎ手であった男子中学生の人数が減り,女子にも声がかかったからだ。
 お灯籠を持つ,小学生たちにも女の子たちの多さが目立つ。
 かつて戦争による男子労働力の不足が,女性の社会進出を促進したように,少子化の進行が否応なく古来の風習を改革し,「男女共同参画」を促しているのか? などと社会科教員らしく分析してしまう。
 他の地区の祭典も似たり寄ったりの状況だろう。すでに都市部では,本来「女人禁制」であった大人御輿も「町おこし」を名目に女性の参加を積極的に呼びかけている所もあり,これも時代の流れなのかもしれない。
 とまあ,意外にも保守的な感慨にひたりつつも,女子の参加により,賑やかになり,華やかになったことも事実で,これが新しい伝統になってくれればいいと思う。
 そして,新しい伝統を作り出すのは,御輿の担ぎ手の中心となる中学生。本校の生徒たちであることをうれしくも思う。
 さて,式典の中で,獅子舞が奉納された。
 この獅子舞,頭部と胴体部分にそれぞれ人が入り二人で舞う。今回の舞では,頭部に大月消防署に勤務する渡邊さん,胴体部分には強瀬小学校の振興会長を務める小俣さんが担当した。ともに,40代の中堅。神社で奉納した後は,区の役員さん方の家や新築の家でも舞うことになっているので,他にも清水さん,杉本さんの2人も控えている。それぞれ50代と30代だ。
 ところが,太鼓や笛を吹く人たちに目を移すと,定年近くの人から80代に手がかかりそうな人が多い。みなさん元気でいらっしゃるのはいいのだが,グループの高齢化が進んでいることに一抹の不安を感じていると・・・・・!?。
 なんと,後方,おじさんたちの陰に隠れるようにして笛を吹いている女の子の姿がある。なんとなんと,目の前で獅子を舞っている渡邊さんの娘の直子さんではないか!!。
 親子で地区の行事に参加し,その中心の担い手として活躍する。しかもそれが本校の生徒。またしてもホクホクした気分になった。

 私が強瀬に在住し,お祭りに携わる中で,地区の生徒たちの生活の様子の一端を紹介したが,他の地区においてもそれぞれの行事で中学生たちが中心となり活躍していることと思う。
 地域の行事に積極的に参加し,文化や伝統を継承・発展していくとともに,小学生たちのリーダーとして,また大人たちに混じってその役割の一部を担う中で,社会性を身につけていって欲しいと強く願う。
 がんばれ,中学生。