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我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

どうして大谷翔平選手の野球は面白いのか?それは彼の野球がチームプレーだからだ!

2021-11-20 20:37:25 | Weblog

私は、野球は好きでない。

面白くないからだ。

 

守備ではほとんど同じ位置にいて、打球を待っているだけ。

スポーツの中で、これほど体を動かさない種目もないのではないか?

 

だいたい、守備をしている野球選手が面白そうな顔をしているのを見たことがない。

 

打者もそうだ。

 

だが、ずっとそうだったわけではない。

 

子供のころは好きだった。

それは、少人数せいぜい5,6人で攻守のチームを作るから、3人ずつで、すぐ打順が回ってくるし、守っていてもピッチャーもしなければならなかったし、一塁二塁とどこでも守らなければならなかった。

 

いわゆる三角ベースである。

 

1塁と2塁しかなく、3塁はない野球である。

 

野球とはいうものの、ほぼ遊びである。

 

この超絶面白かった三角ベースが、だんだん面白くなくなってくるのはなぜか?

 

大人がいろいろ介入するからである。

 

やれチームだ、ユニフォームだ、監督だ、練習方法だ、ルールだと際限なく介入する。

つまり、子ども同士で柔軟なルールだったものが、守備など兼任できない、つまらないものにどんどんなっていく。

 

具体的には、打てない子にはゴロで投げるとか、打てる子にはゴロにしないとか、いくらでもルールを融通できたものがカチカチのルールになり、一定以上の技能と技術を持たないと参加できなくなり、排除されていく人間が増えるとともに、兼任もなくなり、どんどん面白くなくなるのだ。

 

こうして大人は、どんどん選手の可能性を狭めて、野球を面白くなくす。

 

果ては、ユニフォームが買えない子はそもそも仲間に入れなくなる。

 

野球は、だからとてもつまらないスポーツだとずーっと思ってきた。

 

面白いスポーツだったことを忘れて。

 

大谷選手が大リーグで、二刀流で活躍するまでは。

 

 


 

 

そうした、私の誤った思い込みを大谷選手は打ち破った。

 

そうした私の「誤認」を大谷選手が打ち破ったのは何故なのか考えた。

 

結論から言う。

 

大谷選手の野球は、「チームでプレーしている」から面白いのだ。

 

具体的に言うと、大谷選手はア・リーグでMVPをとった。

 

しかし、彼は満足していない。

 

むしろ、彼はエンゼルスの今シーズン二人の故障した主軸選手の穴を埋められず、チームがいい成績を残せなかったことを残念に思っているのだ。

 

だから、大谷選手は必死にその穴を投・打で埋めようとしたが、頑張れば頑張るほどマークされて、彼が思うほどのチーム成績にならなかったのだ。

 

しかし、大谷選手のその考え方こそが、大リーグの野球を面白くしたのだ。

 

つまり、二刀流ということだ。

 

初めに、書いたように三角ベースでは、チームの全員がピッチャーでも、バッターでも、1塁守でも、外野でも何でもやらなければならない。

 

メンバーがいないからである。

 

ところが、大人の介入する野球ではピッチャーで故障したら、二軍から、二軍にもいなければトレードでというようにただ、「駒」を替えればいいということになってしまっている。

 

リトルリーグも、高校野球も、もちろんプロ野球もだいたいそうだろう。

 

大人が子供を専門職にしてしまって、「おまえはプロ」とかかっこのいいことを言っているが、実は切り捨て。

 

つまらない、野球になってしまっているのだ。

 

なので、勝てない監督も同じように「プロでないから来シーズンから首」ということになるのだ。

 

野球が「面白いかどうか」ではなく、勝てるか勝てないか。

 

こんなつまらないスポーツがあるだろうか?

 

観客はこんなつまらないスポーツを見に、スタジアムに脚を運んでいるのではない。

 

「面白い野球」を見に、スタジアムに来ているのだ。

 

大リーグのスタジアムで大谷選手と一体となって、投・打でプレーして活躍できる子供のころの面白い野球を見に来ている。

 

例えば、大谷選手ファンの女性は、「私とデートして」というプラカードを持ってスタンドから応援する。

 

「大谷チーム」の「一員」となって野球を面白くするためにスタジアムで「大谷選手と一緒にチームに参加して」楽しんでいるのだ。

 

球団側から考えても、大金使って選手を補充しなくても、二刀流なら投手がだめなら、打者で活躍してもらうこともできるし、主力の選手が故障なら、その穴を埋めてもらうこともできる。

 

プロとか専門性とかお金とかいろいろ言っているけれど、所詮大人たちが選手を支配しやすいようにした結果、野球がちっとも面白くなくなってしまったということに、大谷選手のプレーを見て、皆が気づいたのだ。

 

大谷選手は「チームでプレーしている」子供のころに体験したほんとうに「面白い野球」を目の前で私たちに見せてくれ、我々の「目の曇り」に気付かせてくれたのだ。

 

彼のエンゼルスでの投打にわたる面白そうに野球をしているその映像こそ、我々を楽しませてくれ、エンゼルスの大谷選手のプレーをもっと見たいとか、私も大谷選手みたいにプレーしたいと思わせるのだ。

 

そして、野球ってこんなにも面白いものだったのかと改めて気づかせてくれるのだ。

 

 


 

 

多くの野球の監督や選手は、表向き「チームプレー」とは言っているが、本当は自分の地位が脅かされないよう「チームプレー」でなく、「俺だけ今だけ金だけ」と思ってプレーしているのではないか?

 

多くの政治家と同じように。

 

本当の「野球の面白さ」と「お金」や「今の自分の地位」を引き換えにして。

 

球団、監督、選手の一番の目的は何だろう?

 

スタジアムに来てくれる観客、TVで観戦する人々、スポーツバーでお酒を飲みながら楽しむお客一人一人が「選手と一体のチームをつくって面白い野球」を楽しむことではないだろうか?

 

そうして、本当の野球のファンが増えることではないだろうか?

 

大谷選手の大リーグ、エンゼルスでの野球が示しているように。