リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

和のすすめ(88)薄板の 硝子すり抜く 春の庭:u su i ta no ga ra su su ri nu ku ha ru no ni wa

2018-03-28 21:57:40 | Weblog

 

薄板の

硝子すり抜く

春の庭

 

うすいたの     u su i ta no

がらすすりぬく   ga ra su su ri nu ku

はるのにわ     ha ru no ni wa

 


 

今の時代の硝子は、みな分厚くなり丈夫になった。

だが、写真の熱海「起雲閣」の部屋の硝子はみな薄い。

薄い透き通った池の氷のようである。

だから、庭との距離が近い。

 

不思議なことに、人間の心理はその薄さに親近感を抱くようだ。

 

しかし、それを考慮に入れても、起雲閣の庭は圧倒的に美しい。

起雲閣の部屋から見る庭は、心の庭といってよい。

 

島根県にある足立美術館の庭に匹敵するだろう。

 

足立美術館の日本庭園が分厚い硝子によって隔てられているのに対して、起雲閣の庭は、部屋の中に庭があるのではないかと思うくらい日本庭園が近い。

その分、心の感じ方が圧倒的である。

 

これだけ、美しい庭園が東京から新幹線で1時間ほどのところにあることも驚きである。

また、入園料も510円ととても安い。

 

さらに、起雲閣のすばらしいところは、美しい日本庭園が各部屋の窓際の椅子に座って落ち着いて味わうことが出来ることである。

もともと、旅館であったのでこのようなことが可能なのだ。

起雲閣は、大正時代の建物なので、その当時の技術で作られている。

だから、窓も当時の硝子を作る技術で作られているので、よく見ると少し波打っている。

それだけでなく、薄い。

厚い平面の硝子をつくる技術がなかったからである。

 

しかし、これが美しい日本庭園を味わうのに実に都合がいい。

硝子が薄いので、屈折が少ないため、ダイレクトに目に入るのである。

特に、斜め方向はその効果が大きく、屈折によるずれをあまり感じないですむ。

 

そのため、美しい日本庭園ますます美しく感じられる。

 

これだけ美しい日本庭園を和の国へいらしてご覧にならないのはもったいなさ過ぎる。

どの部屋から写した日本庭園の写真もインスタ映えする!

ここを素通りするのは、和の国へ来て何も見ないに等しい。

 

箱根からの富士も美しい。

しかし、箱根のすぐ近くにある温泉場「熱海」にある、盆栽のような小宇宙を感じる和の庭園、「起雲閣」も絶対見逃すことができない。

是非、コースに入れていただきたい。

つよくお勧めします。

 

和の国の究極の美の小宇宙に、あなたは、心を奪われるでしょう。

 

*なお、トップの俳句写真は出来ればPCか大画面TVでご覧になることを強くおすすめします。

スマホでは画面が小さすぎて、起雲閣の日本庭園の美しさを味わうことが十分できないからです。