高齢者の住み良いあったかなまちづくり[高齢者の身体と心のバリアフリー]
少子高齢化が進んでいますが、住み慣れた地域で暮らしていける町になれば良いわけで、住民の皆さんは地域で安心して暮らせるまちづくり、地域で支えあう取り組みをしています。
今はバリアフリーが当たり前になっていますが、それは、障がい者の方々の長い運動の成果でもあります。長寿社会になり、身体が不自由になっても生活していかなければならないので、公共の場や商店街はもちろんのこと、住んでいる家の中も、建て替えや、改装によりバリアフリーになっています。障がい者や高齢者にとって暮らしやすい町は全ての人にとって暮らしやすい町でもあります。
社会福祉協議会が民生委員からの情報をもとに毎月まとめている丸森町福祉まとめている丸森町福祉世帯一覧によると令和5年月31日現在で、20年前は100人台だった一人暮らしの高齢者が565人になりました。町内全世帯4,939世帯のうち、二人暮らし以上の高齢者世帯は612人世帯で一人暮らし世帯とあわせると、1,177世帯です。人口12,108人のうち高齢者人口が5,330人。高齢化率は44.0%になっています。
一人暮らしの高齢者に生じる問題や町の支援を調べると、
一つ目に、入院・入所や家を借りるときの身元保証が問題で、地域包括支援センターによる相談体制や成年後見人制度の支援があります。
次に、大切なのは安否確認ですが、緊急通報システムや地域での見守りがあります。
次の高齢者の通院や買い物など移動手段の確保についてはバスやタクシー・デマンド交通・自家用有償旅客運送があります。
次に食事をきちんととって健康に暮らすために、給食サービスを実施しています。
それに加えて、こんなことも必要だなと思うバリアフリーなどの取り組みについて町長に伺います。
①ひとつめとして、町が所有するバスをノンステップバスにしてはどうでしょうか。2人なら頻繁に出かけていても、1人暮らしになると急激に外出が少なくなります。それは心身的に大きな障害に結び付くかもしれません。町には町民が研修等で利用するバスがあります。国土交通省が進めている、障がい者や高齢者にも乗り降り乗車しやすいノンステップ型バスを導入して、高齢者の方に 町や関係団体主催の視察や研修に参加していただき、研修の内容なども工夫すれば、外出の機会を増やすことになるのではないでしょうか。
②二つ目は、百々石公園は頂上まで道路を舗装することで、車で登れるようになり、車椅子でも移動できるバリアフリーの公園になるのではないでしょうか。高齢者の方々には、昔、子どもを連れて登り、 茶屋などがあった賑やかだった頃の思い出があります。再びあの阿武隈川の風景を見たいと思う方も多いでしょう。せっかく毎年きれいに管理をしている公園なのだからバリアフリーの公園にして楽しんでもらってはどうでしょうか。快適に車で登れれば若い方々のデートスポットになるかもしれません。やってみてはどうでしょうか。
③高齢者の外出を促進するために入浴施設を充実させてはどうでしょうか。角田市に新しくできた日帰り温泉施設が賑わっています。丸森町からも高齢者や病気療養の方がいると聞き行ってみたら、ずっと昔聞いたことのある、旅館があった場所でした。やっぱり昔温泉のあった場所からはお湯が出るのだなとなっとくしてしまいました。町の観光振興計画の中には温泉施設整備に向けた調査・検討があります。丸森町では青葉、斎川などの温泉はもちろんですが、丸森地区羽入の熱湯神社や大内の国道113号沿いに温泉が湧いたなど、噂のある場所があります。大内の活性化センターに配管して、温泉施設のある直売所としてバージョンアップすることもできます。入浴料が安いのが一番ですが、引きこもりがちな一人暮らしの高齢者が出かけたくなる魅力的な温泉施設はいかがでしょうか。
少子高齢化が進む中、1人暮らしの高齢者が多くなりました。しっかりと自立して元気に暮らしている方が多いのですが、一方で健康面などで不安を抱えて生活している方もいます。自分の実感として歳をとればとるほど体力は衰えていくので、不安要素は増えていきます。バリアフリーは住みやすい町づくりにとって大切なことだと思い、やればできるのではないかと今回の質問をしました。所見を伺います。