丸森町から! 一條己(おさむ)のほっとする丸森

15頭の乳牛と田に30羽の合鴨。畑に特産ヤーコンを作っています。訪れるだけで「ほっとする町」丸森町の様子をつづります。

大郷町に行って障害者福祉事業について調査してきました。 その3 「社会福祉法人みんなの輪」編

2018-05-15 15:23:34 | 日記

「社会福祉法人みんなの輪」は仙台市内6事業所以外に

大郷町、美里町、大崎市田尻、涌谷町に事業所があります。

「わはわ大郷」は粕川地区にあります。

堤防の下にある大きな集落の中にありますが、水害に見舞われやすい地区だということでした。

そこの旧幼稚園を町から提供されました。

 

12時に大郷町役場を終了して、粕川の「わはわ大郷」グループホーム担当の方に電話をしました。

13時30分から会議があるので「今からなら」というので

すぐに伺いました。

今野好夫さんは「すみれホーム」「ひなげしホーム」「羽生ホーム」の管理者です。

Q グループホーム設置の経過について

A 最近は障害者の親も高齢になり将来のことが心配になってきている。

大和町に船形コロニーの経営する「グループホームパレット」があるが

大郷にも2か所あった。10年前、それを「わはわ」がひきつぎ、女性8人からはじまった。

Q 運営しているホームの数は

A 大郷に2つ、松島に1つ、これから美里に1つ設置予定です。

Q 高齢者になったら、介護保険になるのか。

A 68歳が最高齢。若いひとが28歳。

介助の必要な人もいる。目がみえないなどして動けなくなったりして生活できなくなったら施設に移る。

施設利用は介護保険では1割負担だが、障害者は国が全額負担している。

有利な方を選択する。

Q 利用料金は

A ・食費ひとり2万円。

障害者の方は病院にかかってるのが多い。病院の交通費は町内100円、町外200円。

・家賃が、3つのホーム(女性が2つ・男性が1つ。)では、①4人で家を借りて家賃6万円(一人15,000円)だが、家賃補助(1人に1万円)がある。

②4人で家を借りて家賃5万円(1人12,000円)③5人で家を借りて家賃9万円(18,000円)

・他に、光熱費がかかる。障害者年金で間に合うように。

Q 世話人については

A 世話人は「パレット」の時からの人

利用者は石巻とか遠くの人です。大和・富谷・塩釜の作業所送迎に1時間半かかる。

急に病気になった時は世話人が病院に連れていく。

また、ほとんどの人が定期通院している。子供の時からかかっていて、仙台の病院が多い。

A 世話人は24時間体制で自給840円。AM9時~PM4時の勤務は、通所作業中は手が省ける。

PM3時30分~AM9時30分勤務はそれに宿直費を2,200円払う。夜9時からはみんな寝ているので眠れる。

Q グループホームに慣れるには、外泊の習慣をつける。

A ショートステイで練習。ショートステイに行ってもらっていた。本人も家族も泊まるのに慣れてもらう。

宿泊の時の状況を施設の方に教えてもらえる。

親も楽しかったとか苦しかったとか障害者のようすがわかる。

ショートステイ先から、作業所に送ってくれるところもある。

しかし、回数に制限がある。

A 年1回ぐらい通所先で1泊旅行をしている。障害者の反応などがわかるので良い。

家族ではない人と外泊する機会を増やす。本人の体験が一番である。習慣をつける。

集団生活で協調性が出るのは確実。

Qグループホームについて具体的に何があるか

A 世話人との関係がある。

最初は家に帰ったこともある。

親無きあとがある。

1級で8万円、2級で7万位、工賃1万円から2万円。月6万ぐらいで生活できる。

新築のグループホームは4人用で4から5千万円かかる。スプリンクラーが800万~1000万円。

世話人は4人以上で2人。3から2人は1人

家に帰る人は、週末に一回の人も月一回の人もいる。

全員定期通院している。多い人は3か所。

現在、世話人は9人いる。一つのホームに世話人は3人準備している。土日も日中居る。

月に一回は出かける計画もある。3人いる世話人全員と障害者が相談して、買い物や遊びにアウトレットに行くこともある。

作業所とグループホームが一緒だと生活の引き継ぎが出来る良い点がある。

障害者と家族と、世話人、作業支援者のコミュニケーションは遠慮せずに伝えられるので、聞けるとよい。

ホームでも作業所でも、暴力防止はポスターや会議で啓発している。

後援会とアイコープ宮城が支援してくれている。

Q 財産管理サポートセンターは家族と本人が契約するが。

A おこずかい、利用料、買い物

Q ホームについて

A ホームには皆で利用する。食堂、茶の間などがある。

テレビは共同で買ってもらう。

 

1時間半でしたが、十分疑問に答えていただきました。忙しい中本当にありがとうございました。

メモしたものをそのまま書きましたが、毎回、これ以上の能力は私にはないんだと諦めています。

なにか、皆さんに伝わればと思います。帰りには、玄関で、障害者の方々に握手をしていただきました。

 

次に大郷ファームの渥美さとるさんのところを訪問しました。彼は大学で私の1年後輩でした。

野菜の生産をしていました。お父さんの昭一さんが代表です。

残念ながら不在でした。

支援員の方々が野菜の出荷準備をしていました。

野菜は塩釜市場に出荷してるそうです。

20人の障害者が自宅の周辺50a位のハウスや畑で除草や耕起作業をしていました。

バスで送迎されています。

離れた別の農場にも20人が働いているそうです。

出荷に向けて忙しい時間で残念ながら詳しい話は聞けませんでした。

 

以上で終わりです。