OPANDA

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2009/3/28-29:錫杖岳前衛壁三ルンゼ(左方カンテへ転進のうえ・・・)

2009-03-30 10:39:21 | 山行

北アルプスのはずれ・・・錫杖岳、夏の入門コースは左方カンテだが、冬は三ルンゼ   なぜ冬季は左方カンテじゃないのか?  理由はいずれわかります。

3/28(土)  アプローチが遠い。  いつものあずさで松本まで。 そこから車で平湯温泉を越え、新穂高ロープウェイのすぐ手前、槍見温泉まで  ここからなるべく前衛壁の近くまで行きテント泊となる。

上高地側から見るより、遙かにカッコイイ「焼岳」

約3時間で錫杖岳前衛壁正面に到着  左から、「左方カンテ」、「一ルンゼ」、「二ルンゼ」、そして今回の登攀目標「三ルンゼ」赤丸内 あの空がV字に切れているところからはどんな景色が広がるのだろう? 期待は高まる

テントは文字通り壁の真下に張る  この先の岩下に、もう一張り3人が泊まっていた

夜23時頃、小用に起きると・・・雪!  しかも朝まで降り続いた

3/29(日) 出発予定時間の4時  まだ雪は降り続いている   これでは雪崩が怖くて取り付けない 中止か?

とりあえず明るくなるまで寝る   6時半頃朝食を取っていると、日帰りの登山者が通り過ぎる  あとでわかったが彼ら2人が三ルンゼ一番乗りであった   7時近くに出発  彼らとは違うルートで取り付きに向かったので、ラッセル&ラッセル

空は雪もやみ、青空が見え出す

8時半ころ三ルンゼ手前に到着  二人組が登り初め、テント泊の三人も既に到着、ガチャ類をつけ始めているようだ

これでは時間的に我々の出番はもうない  しょうがないので前衛壁を左へトラバースしてみる

夏でも難しい一ルンゼ・・・冬はとても無理(ワシには)  しかもまたもや天候悪化 雪が降り出した

一番左側「左方カンテ」到着   前に登ったことがあるが、冬の様子はまったく違う壁のようだ

せっかく装備一式持ってきたのだから、とりあえず登ってみることにする   

っつうてもとてもワシの技術では冬季登攀リードは不安  氷も悪い・・・・バイルもアイゼンもバシッと一発で決まらず、壊れたり、つぶれたり、とにかく安定していない   ∴校長リード

以下三枚、家亭Fガイドより頂いた写真です。  Fさん、ありがとうございました。 <(_ _)>感謝

いきなり一歩目が核心 岩の小さなヒダに前爪を乗せて立ち上がる

ここまで来れば一安心  しかし、足が安定しない  いつ氷が剥がれ落ちるか気が気でない

アックスを打ち込めるようなしっかりした氷がないので、岩や木に引っかけて登る

もう、手は凍えるし、危なっかしいし、1ピッチで懲りました 降参  退却 

懸垂下降で逃げる   へろへろ ~~~┌(;@_@)ノ

冬の錫杖岳  なぜみんな三ルンゼを目指すかわかりました   

雪と氷の左方カンテは難しすぎるから!  なにしろ、支点が少なくA0もアブミもままならない

前衛壁を離れると、再び青空   テントをたたんで槍見温泉へ戻る途中からは  綺麗な焼岳

 そして西穂高岳   はるか左方には槍が岳

駐車場へ戻ると、ここからも槍が岳   さすが槍見温泉

 つうこって、間の悪い時はあるもんで、三ルンゼはまた来年となりました

 

 あ、トラッキングわすれちゃった (;´Д`A ```

3/28:槍見温泉~テント場

3/29:テント場~前衛壁~テント場~槍見温泉

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2 コメント

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Unknown (チーズ大好きっコ)
2009-04-01 10:43:00
1週前の連休に行った時は春の陽気で、前衛壁は真っ黒、1ルンゼはジャージャー水が流れてたのに、冬に逆戻りですな。
ある意味うらやましい…
返信する
Unknown (OPANDA)
2009-04-01 11:47:43
>>>>チーズ大好きっコ様
 ええ、校長から伺いました、行かれたことは。
とにかく、残念でございました。
返信する

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