日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1272)「日本人以外はマスクをしていない。」の「述語論理」。

2023-04-02 11:20:41 | 論理

(01)
1     (1) ∀x{マスクx→(x=t)∨(x=h)} A
1     (2)    マスクa→(a=t)∨(a=h)  1UE
 3    (3)    日本人t&日本人h         A
  4   (4)    マスクa              A
1 4   (5)         (a=t)∨(a=h)  24MPP
   6  (6)          a=t         A
 3    (7)    日本人t              3&E
 3 6  (8)    日本人a              67=E
    9 (9)                a=h   A
 3    (ア)         日本人h         3&E
 3  9 (イ)         日本人a         9ア=E
134   (ウ)         日本人a         5689イ∨E
13    (エ)    マスクa→日本人a         4ウCP
     オ(オ)        ~日本人a         A
13   オ(カ)   ~マスクa              エオMTT
13    (キ)   ~日本人a→~マスクa        オカCP
13    (ク)∀x(~日本人x→~マスクx)       キUI
従って、
(02)
  t=太郎。
  h=花子。
マスク=マスクをする。
日本人=日本人である。
として、
① ∀x{マスクx→(x=t)∨(x=h)}。然るに、
② 日本人t&日本人h、従って、
③ ∀x(~日本人x→~マスクx)。
という「推論」、すなわち、
① すべてのxについて{xがマスクをしているならば(xは太郎か、xは花子である)}。然るに、
② 太郎は日本人であって、花子も日本人である。従って、
③ すべてのxについて(xが日本人でないならば、xはマスクをしていない)。
という「推論」は「妥当」である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 誰かがマスクをしているとすれば、その誰かとは、太郎か花子である。然るに、
② 太郎は日本人であって、花子も日本人である。従って、
③ 日本人以外は、マスクをしていない。
という「推論」は、「日本語」としてだけでなく、「述語論理」としても、「妥当」である。
然るに、
(04)
「述語論理」ならぬ「命題論理」の場合は、
「命題の内部構造(Internal structure)」を扱うことが出来ないため、「命題論理」では、
① 誰かがマスクをしているとすれば、その誰かとは、太郎か花子である。然るに、
② 太郎は日本人であって、花子も日本人である。従って、
③ 日本人以外は、マスクをしていない。
というような「推論」の「妥当性」を「示す」ことは、出来ない。
(05)
「述語論理」は、「言語」と言うのに、「相応しい」が、
「命題論理」は、「言語」と言うには、「力不足」である。