日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(555)「括弧」と「返り点」(11)―「括弧」の不足と「英文訓読」―。

2020-03-15 13:09:19 | 「漢文訓読」と「括弧」。

―「昨日(令和02年03月14日)」の「記事」を補足します。―
(01)
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
に於いて、
⑤ の中には、1組以上の④が有り、
④ の中には、1組以上の③が有り、
③ の中には、1組以上の②が有り、
② の中には、1組以上の①が有るならば、そのときに限って、「括弧」である。
従って、
(01)により、
(02)
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
に於いて、
① が無ければ、② は無く、
② が無ければ、③ は無く、
③ が無ければ、④ は無く、
④ が無ければ、⑤ はない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
例へば、
①( )
②〔 ( )( ) 〕
③[ ( )〔 ( ) 〕( ) ]
④{ ( )〔 ( )( ) 〕[ ( )〔 ( ) 〕( ) ] }
⑤〈 { [ 〔 ( ) 〕 ] } 〉
は、「括弧」である。
然るに、
(04)
④ M{2(1)8〔 4(3)6(5)7〕K[A(9)E〔C(B)D〕G(F)I(H)J]L}N。
といふ「23個の、1桁の24進数」に於いて、
M{ }⇒{ }M
2( )⇒( )2
8〔 〕⇒〔 〕8
4( )⇒( )4
6( )⇒( )6
K[ ]⇒[ ]K
A( )⇒( )A
E〔 〕⇒〔 〕E
C( )⇒( )C
G( )⇒( )G
H( )⇒( )H
といふ「移動」を行ふと、
④ {(1)2〔 (3)4(5)67〕8[(9)A〔(B)CD〕E(F)G(H)IJ]KL}MN=
④     1<2<3<4<5<6<7<8<9<A<B<C<D<E<F<G<H<I<J<K<L<M<N。
といふ「並び替へ(ソート)」を行ふことになる。
(05)
⑤ 6〈5{4[3〔2(1)〕]}〉。
といふ「6個の、1桁の10進数」に於いて
6〈 〉⇒〈 〉6
5{ }⇒{ }5
4[ ]⇒[ ]4
3〔 〕⇒〔 〕3
2( )⇒( )2
⑤ 〈{[〔(1)2〕3]4}5〉6=
⑤           1<2<3<4<5<6。
といふ「並び替へ(ソート)」を行ふことになる。
従って、
(04)(05)により、
(06)
当然ではあるものの、
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
といふ「種類の括弧」は、「連続的」には、「回しか、返れない」。
然るに、
(07)


〔注〕この場合、「天地点」を挟んで「甲乙点」が有るため、「通常の順番とは逆」になってゐる。
然るに、
(08)
⑤ 何不令人謂韓公叔曰秦之敢絶周而伐韓者、信東周也、公何不与周地発質使之楚。秦必疑楚、不信周。是韓不伐也、又謂秦曰韓彊与周地、将以疑周於秦也、周不敢不受。=
⑤ 何不〈令{人謂(韓公叔)曰[秦之敢絶(周)而伐(韓)者、信(東周)也、公何不〔与(周地)発(質使)之(楚)〕。秦必疑(楚)、不〔信(周)〕。是韓不(伐)也]、又謂(秦)曰[韓彊与(周地)、将〔以疑(周於秦)〕也。周不〔敢不(受)〕]}〉⇒
⑤ 何〈{人(韓公叔)謂[秦之敢(周)絶而(韓)伐者、(東周)信也、公何〔(周地)与(質使)発(楚)之〕不。秦必(楚)疑、〔(周)信〕不。是韓(伐)不也]曰、又(秦)謂[韓彊(周地)与、将〔以(周於秦)疑〕也、周〔敢(受)不〕不]曰}令〉不=
⑤ 何ぞ〈{人をして(韓の公叔に)謂ひて[秦の敢へて(周)を絶って(韓を)伐たんとするは、(東周を)信ずればなり、公何ぞ〔(周に地を)与へ(質使を)発して(楚に)之かしめ〕ざる、秦必ず(楚を)疑ひ、〔(周を)信ぜ〕ざらん。是れ韓(伐たれ)ざらんと]曰ひ、又(秦に)謂ひて[韓彊ひて(周に地を)与ふるは、将に〔以て(周を秦に)疑はしめんと〕するなり、周〔敢へて(受け)ずんば〕あらずと]曰は}令め〉ざる。
従って、
(07)(08)により、
(09)
⑤ レ 丁 二 一 地 レ レ 二 一 下 二 一 二 一 上レ レ レ レ 天レ レ 丙 二 一 三 二 一 乙 甲レ
といふ『返り点』が表す「順番」は、
⑤〈{( )[( )( )( )〔( )( )( )〕( )〔( )〕( )]( )[( )〔( )〕〔( )〕]}〉
といふ「括弧」で、表すことが出来るものの、「私の経験上」は、「漢文訓読」に於いて、
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
といふ「5種類の括弧」で「不足」することは無い
然るに、
(10)
⑥ During the past seventy five years since Japan's closed doors were opened,the Japanese have been described in the most fantastic series of‘but also's’ever used for any nation of the world.=
⑥ During{the‐past‐seventy‐five‐years[since〔Japan's closed doors were(opened)〕},the Japanese have【been『described「in《the‐most‐fantastic‐series‐of‐‘but also's〈ever used{for[any nation〔of(the world)〕]}〉》」』】⇒
⑥{[〔Japan's closed doors(opened)were〕since]the‐past‐seventy‐five‐years}During,the Japanese【『「《〈ever{[〔(the world)of〕any‐nation]for}used〉the‐most‐fantastic‐series‐of‐‘but also's》in」described』been】have=
⑥{[〔日本の閉ざされたドアが(開か)れて〕から]過去‐七十‐五‐年}の間、日本人は【『「《〈嘗て{[〔(世界)の〕どの国民]に対して}使はれたよりも〉最も‐途方もない‐一連‐の‐「しかし一方では」の句》によって」描写』されて】来た(ルース・ベネディクト、菊と刀、1946年)。
従って、
(10)により、
(11)
⑥ During the past seventy five years since Japan's closed doors were opened,the Japanese have been described in the most fantastic series of‘but also's’ever used for any nation of the world.
といふ「英語」の場合は、
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
といふ「5種類の括弧」では、「全然、足りなくて」、
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
⑥《 》
⑦「 」
⑧『 』
⑨【 】
といふ「9種類の括弧」を「必要」とする。
然るに、
(12)
⑩ It reminds us that while we may be a nation divided on policies, we are a country that stands united in condemning hate and evil in all of its very ugly forms.=
⑩ It reminds〈us{that[while《we may〈be{a-nation[divided〔on(policies)〕]}〉》, we are〔a-country(that【stands『united「in《condemning〈hate-and-evil{in[all〔of(its very ugly forms)〕]}〉》」』】)〕]}〉⇒
⑩ It〈{[《we 〈{[〔(policies)on〕divided]a-nation}be〉may》while, we 〔(【『「《〈{[〔(its very ugly forms)of〕all]in}hate-and-evil〉condemning》in」united』stands】that)a-country〕are]that}us〉reminds=
⑩ そのことは〈{[《我々が〈{[〔(政策)に於いて〕分断された]国民}である〉やも知れない》せよ, 我々が〔(【『「《〈{[〔(非常に醜い形)の〕あらゆる状態]にある}憎しみや悪を〉非難すること》に於いて」団結した』状態にある】所の)国家〕である]といふことを}我々に〉気付かせてくれる(Remarks by President Trump in Joint Address to Congress改:February 28, 2017)。
従って、
(12)により、
(13)
⑩ It reminds us that while we may be a nation divided on policies, we are a country that stands united in condemning hate and evil in all of its very ugly forms.
といふ「英語」の場合は、
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
⑥《 》
⑦「 」
⑧『 』
⑨【 】
といふ「9種類の括弧」でも、「全然、足りなくて」、
①( )
②〔 〕
③[ ]
④{ }
⑤〈 〉
⑥《 》
⑦「 」
⑧『 』
⑨【 】
( )
〔 〕
[ ]
{ }
〈 〉
といふ「14種類の括弧」を「必要」とする。
然るに、
(14)
⑩ It reminds〈us{that[while《we may〈be{a-nation[divided〔on(policies)〕]}〉》, we are〔a-country(that【stands『united「in《condemning〈hate-and-evil{in[all〔of(its very ugly forms)〕]}〉》」』】)〕]}〉
といふことは、「返り点」は、
十五〈十四{十三[庚《己〈戊{丁[丙〔乙(甲)〕]}〉》十二〔十一(十【九『八「七《六〈五{四[三〔二(一)〕]}〉》」』】)〕]}〉.
であって、それ故、
十五〈 〉⇒〈 〉十五
十四{ }⇒{ }十四
十三[ ]⇒[ ]十三
 庚《 》⇒《 》庚
 己〈 〉⇒〈 〉己
 戊{ }⇒{ }戊
 丁[ ]⇒[ ]丁
 丙〔 〕⇒〔 〕丙
 乙( )⇒( )乙
十二〔 〕⇒〔 〕十二
十一( )⇒( )十一
 十【 】⇒【 】十
 九『 』⇒『 』九
 八「 」⇒「 」八
 七《 》⇒《 》七
 六〈 〉⇒〈 〉六
 五{ }⇒{ }五
 四[ ]⇒[ ]四
 三〔 〕⇒〔 〕三
 二( )⇒( )二
といふ「移動」を行ふと、
〈{[《〈{[〔(甲)乙〕丙]丁}戊〉己》庚〔(【『「《〈{[〔(一)二〕三]四}五〉六》七」八』九】十)十一〕十二]十三}十四〉十五=
         甲<乙<丙<丁<戊<己<庚<一<二<三<四<五<六<七<八<九<十<十一<十二<十三<十四<十五。
といふ「並び替へ(ソート)」を、行ふことになる。
然るに、
(15)
「漢文訓読」の際の「返り点」は、
(Ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(Ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・
(Ⅲ)上 中 下
(Ⅳ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅴ)天 地 人
である。
然るに、
(16)
「英語」の場合、「1文字の単語」は、「a(不定冠詞)」だけであるが、「英文訓読」の於いて、「a(不定冠詞)」は、「返読」されない。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
「英文訓読」の際の「返り点」は、
(Ⅰ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅱ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・・・・・
であると、思はれる。
従って、
(18)
(09)(15)(17)により、
(18)
⑤ 何不令人謂韓公叔曰秦之敢絶周而伐韓者、信東周也、公何不与周地発質使之楚。秦必疑楚、不信周。是韓不伐也、又謂秦曰韓彊与周地、将以疑周於秦也、周不敢不受。
といふ「漢文」に対して、「返り点・括弧」を加へることと、
⑩ It reminds us that while we may be a nation divided on policies, we are a country that stands united in condemning hate and evil in all of its very ugly forms.
といふ「英文」に対して、「返り点・括弧」を加へることは、「同じ」ではなく、その意味でも、「英語」は、「訓読」には適してゐない。