日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(157)「象の鼻が長い」の「述語論理式」。

2019-04-04 17:54:38 | 「は」と「が」

(01)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)∃x(兎x&象x)                      A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  1UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  47MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  58MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (キ)                    ~鼻ba→~長b   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサコMPP
    オ (ス)             長b                オ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)兎は象ではない。
従って、
(01)により、
(02)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)∃x(兎x&象x)                      A
に於いて、
(1)であって、尚且つ、
(2)であるならば、
(3)ではない。
といふ「命題」は、「述語論理」として、「真」である。
従って、
(02)により、
(03)
(1)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
(2)すべてのxについて、xが兎であるならば、あるyはxの耳であって、yは長く。すべてのzについて、zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない。
(3)あるxは兎であって象である。
に於いて、
(1)であって、尚且つ、
(2)であるならば、
(3)ではない。
といふ「命題」は、「述語論理」として、「真」である。
従って、
(03)により、
(04)
(1)象は鼻以外長くない。然るに、
(2)兎の耳は長いものの、兎の耳は鼻ではない。従って、
(3)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「正しい」。
然るに、
(05)
(ⅰ)象は鼻長い。
といふのであれば、
(ⅰ)象は、鼻以外長い。のかも知れないし、
(ⅱ)象は鼻長い。
といふのであれば、
(ⅱ)象は、鼻以外長くない
従って、
(04)(05)により、
(06)
(1)象は鼻長い。然るに、
(2)兎の耳は長いものの、兎の耳は鼻ではない。従って、
(3)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「正しい」。
(07)
1    (1)∀x{~象x→∀y(鼻yx→~長y)}     A
 2   (2)∀x( 兎x→~象x)             A
  3  (3)∀x{ 兎x→∃y(耳yx& 長y)}     A
   4 (4)    兎a                  A
1    (5)   ~象a→∀y(鼻ya→~長y)}     1UE
 2   (6)    兎a→~象a              2UE
  3  (7)    兎a→∃y(耳ya& 長y)      3UE
 2 4 (8)       ~象a              46MPP
12 4 (9)        ∀y(鼻ya→~長y)     58MPP
12 4 (ア)           鼻ba→~長b      9UI
  34 (イ)        ∃y(耳ya& 長y)     47MPP
    ウ(ウ)           耳ba& 長b      A
        ウ(エ)           耳ba          ウ&E
    ウ(オ)                長b      ウ&E
    ウ(カ)              ~~長b      オDN
12 4ウ(キ)          ~鼻ba          アカMTT
12 4ウ(ク)          ~鼻ba&耳ba      エキ&I
12 4ウ(ケ)          ~鼻ba&耳ba&長b   オク&I
12 4ウ(コ)       ∃y(~鼻ya&耳ya&長y)  ケEI
1234 (サ)       ∃y(~鼻ya&耳ya&長y)  イウコEE
123  (シ)    兎a→∃y(~鼻ya&耳ya&長y)  4サCP
123  (ス)∀x{ 兎x→∃y(~鼻yx&耳yx&長y)} シUI
従って、
(07)により、
(08)
1    (1)∀x{~象x→∀y(鼻yx→~長y)}     A
 2   (2)∀x( 兎x→~象x)             A
  3  (3)∀x{ 兎x→∃y(耳yx& 長y)}     A
123  (ス)∀x{ 兎x→∃y(~鼻yx&耳yx&長y)} シUI
に於いて。
(1)であって、
(2)であって、
(3)であるならば、
(4)である。
従って、
(08)により、
(09)
(1)すべてのxについて、xが象でないならば、すべてのyについて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
(2)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。
(3)すべてのxについて、xが兎であるならば、あるyはxの耳であって、yは長い。
(4)すべてのxについて、xが兎であるならば、あるyはxの鼻ではなく耳であって、yは長い。
に於いて。
(1)であって、
(2)であって、
(3)であるならば、
(4)である。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「正しい」。
従って、
(09)により、
(10)
(1)象以外の鼻は長くない。然るに、
(2)兎は象ではない。   然るに、
(3)兎の耳は長い。    従って、
(4)兎の鼻ではなく、兎の耳は長い。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「正しい」。
然るに、
(11)
(ⅰ)象の鼻長い。
といふのであれば、
(ⅰ)象以外の鼻も長い。のかも知れないし、
(ⅱ)象の鼻長い。
といふのであれば、
(ⅱ)象以外の鼻は長くない
従って、
(10)(11)により、
(12)
(1)象の鼻長い。 然るに、
(2)兎は象ではない。然るに、
(3)兎の耳は長い。 従って、
(4)兎の鼻ではなく、兎の耳は長い。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「正しい」。