音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

飛鳥時代に想いを馳せる

2023-09-01 06:12:49 | ひとりごと
早朝の風景は飛鳥時代の歌人と言われている柿本人麻呂の歌と重なりました。

正確な出没年、出自などは詳しく残っていないと言われていますが、
『東の野に炎の立つ見えて反見すれば月かたぶきぬ』
『ひむがしののにかぎろいのたつみえてかへりみすればつきかたぶきぬ』という歌は有名です。
寒い冬に詠まれたと言われていますが、清々しい奈良の早朝の景色にも浮かんできます。

日の出前の山と空がオレンジ色に染まり、その景色に圧倒されながら、
振り返って西の空を見れば満月の白い月が静かに浮かんでみえていました
そのコントラストは見事でした。
広い野原が続いていたと思われる飛鳥時代にも、同様な景色が見られ感動の一句が
生まれたことと思いました。輪廻転生の意味も含まれているという見解もありますが。

お月様に人間が行くようにはなりましたが、自然界が織りなす日々の景色は
心を癒し、生きる元気をもらえるほどの素晴らしさがあります。
月にまつわる曲をざっと数えてみると、70曲ほどになりました
歌謡曲、映画音楽、ジャズ、民謡、クラシック、童謡、ポップ、等々、
幅広い分野で歌われているお月様ですが、9月29日が中秋の名月になります。

さらに、奈良時代の宝物が展示される正倉院展は、10月28日から始まります。
75回目の開催となる今年も楽器などが陳列される予定で、今からワクワクします。
悠久の歴史を経て、今を生きる私たちが感じられる素直な想いを大切にしたいと思います。

楽しみな秋が始まります