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学びとは

2011-11-10 14:20:38 | 日記
学びとは私にとっては、

1)その真意をとらえること、
2)実践すること

という二つに集約されるものと考える。


大好きな楽曲にしても、本にしても、お経にしても(笑)、
何度も繰り返し、繰り返し読んでいるうちに、そこに表現されて
いる意味とは、別の意味が突然目に飛び込んでくる、というか
浮かび上がってくることがある。

心理学の本などで老婆と貴婦人の、あるいはウサギとアヒルの絵を
ご覧になられた方もいるだろう。

いままで醜い老婆の絵にしか見えなかったものが、ある時突然美しい貴婦人の
顔に見えてくる、というこの上なき(笑)感動…。
(ウサギがアヒルにかわったところでそんな感動はありませんから(笑))。

結局、どちらか一方が見えれば、それが真実だといっているのではなく、
それらの二つ(あるいはそれ以上)の要素を同時に認識し得てはじめて、
その真意が理解できる。

真意を見据える作業とは、さまざまな思考の中からどれか一方を選ぶということ
ではなく、全ての意味合いを内包する「ある何か」を抽象的にとらえるということだ。

実は人間にとっては、これは至難の業である。
心はかならず、どちらかの側面に偏るものだからだ。
結局、「心を開いてものごとにあたる」ということに尽きるのだろうが、
それはとても難しい作業だ。だから繰り返す。
これは実に根気のいる作業だ。
中には何度読んでもその真意がみえないものもある(こちらの理解力不足、あるいは
思い込みの壁を超えられないだけかも知れないけど。)

この抽象化ができたら次に大切なことは、それを自分なりに実践すること、
もちろん、シンプルな言葉でそれを表現することも実践のひとつだと思う。

自分なりのやり方ができないうちは、結局まだ真意が捉えきれていないということだ。

思うに私の人生は常に「思い込み」と「そこからの脱却」(つまり違う側面がみえる
ということ)の繰り返しだった。これからもそんなことを繰り返すんだろう。

よく人から考えすぎといわれるけど、自分でも本当にそう思う(笑)。

本当に何度もこのブログで紹介しているのだが、今日もまたこの本を紹介する。



私のような商売人にとって、ましてこんなご時世を生きている人間にとって
「行き詰まり」は日課のようなものである(笑)。

そして苦しい時にいつも思い出したようにこの本を読む。

「成功法則」って書くとそれだけで、敬遠されることが多いし、実際偽物や
ひどい内容の本も沢山あるけど、この本はいい。10年前に読んで、
古本屋に売って、また買い直して…、(笑)

もう7、8回は読んだかな…。(何回行き詰れば気がすむんだ!?(笑))

「困ったことは起こらない」

困った状況になったら(笑)、いつも自分にそうつぶやいている。

読むたびに新しい発見がある(気がする)。

以前は意識して繰り返し読むようにしていたが、2、3回目あたりから
全く頭に入ってこなくなるので、今は「思い出した時に、無理せず、何度でも」
でやっている。

学びにはタイミングがあるということか…。


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