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ジム・ホール ジャズ・ギターの探求

2011-10-06 13:38:38 | 日記
もう10年以上前に買ってあった本、


『ジム・ホール ジャズ・ギターの探求』

買った当時はジャズ・ギターのことなどこれっぽっちもわかって
いなかったので、全然理解できなかった。

ふと思い出したので、読んでみると胸に染みいるようにわかる(気がする)。

胸に染みいると書いたのは、この本がギターの教則本以上のものだからだ。
ジム・ホールというミュージシャンの紹介、彼がこよなく愛する音楽、そして
ミュージシャン、どんな気持ちでライブに向かうか、譜面に向かうか、
ギターに向かうか、それから彼が書いた曲の彼自身による解説等、
彼の世界観そのものが書かれている気がして、非常に感慨深い。

教則ビデオなどをみても思うことだが、彼はとてもあたたかい人柄であり、
紳士である。またウィットに富んでいるし、ユーモアがある。
会ったことはないのだが、大好きな人だ。

あの彼の腕からあんな熱く、激しいサウンドが奏でられるなんてそれだけでも
奇跡のようだ。


「Solo Construction: Some Random Thought(ソロの本質)」という章の彼の
言葉、



「大事なのは、それが持っている「全体像」や「フィーリング」を掴むことだ。
その「形式」というものをね。

単にコードに合った正しいスケールを弾いているだけでは、ソロとは呼べない。
そこには内容(内面的意味)がなければならないんだ。

スケールやテクニック、知識や音楽のこととか……そんなのは地面にころがっている
ただの石ころのようなものだ。でも、建築家ならその石を拾い上げて大胆な建築物を
作り上げることもできるし、石は本来なら地面に落ちてしまうものだということを
承知の上でもっと冒険的にやることだってできるんだ。」



この言葉にはグッと(グサッと(笑))きた。

先日人前で初めてジャズを演奏した。
もともとブルース・ミュージシャンなので人前でジャズをやる機会は皆無に等しかった。
そういう意味ではそういうチャンスは私にとってチャレンジだった。
でも、ああやって人と合わせてやることで発見できた(気付いた)ことは多い。

コードとか、スケールとか、フレーズとかそんなものを超えたところに本当の歌
(メロディ)があるということだ。

そういうことを痛感した。自分はまだまだだな、と思った。

まさに、それこそが「内容(内面的意味)」なのだと思う。

まあ、痛い目にあってようやく理解できたのだが、それでもよかった。
見えなかったものが見えてきたってことだからね。

がんばろう、東北!!
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プライド

2011-10-02 09:56:59 | 日記
世の中、政治や経済、放射能汚染、生活のことなど先行きの見えない
不安がそこかしこに渦巻いている。

「いつかは」少しよくなってゆくんじゃないか、という期待はいつも
「またも」という失望にかわる。

でもいちばん今大切なのは人間としての「プライド」だと思う。
どんなにつらくても、涙が流れそうになっても誇り高く、シャンとして
生きていきたい。

なぜかわからないけど、ふと、そんなことを考えた。


がんばろう、東日本!!
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