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Intuit/Kurt Rosenwinkel

2012-05-11 17:16:14 | 日記
ストラディヴァリウスというヴァイオリンの名器があり、
日本だとそれこそ、大豪邸が建つような値段のものらしいが、
ギターにはそういった名器ってあるのかしら…。

私はギタリストでありながら、実はヴィンテージもののギターに
興味がない。しかしヴァイオリンにしても、ギターにしても弦を振動させて
鳴らす楽器は絶えずよい振動をボディに伝えることによって長い時間をかけて、
名器が作られてゆくものだ、とは理解している。

だからヴィンテージものには試弾きは絶対必要だと認識している。
でも、実際何年も同じギターを弾いているし、そのサウンドがあまりに
自分になじんでしまっているので、試弾きによって自分の理想とする
サウンドを探し出す意欲がないというのが正直なところ。

それに、どんな人が弾いたかわからない楽器はちょっとね…。
へんな加工が施されていたらいやだし、大体呪われてるかも知れないし(笑)。

というわけでどうせなら新品のギターがほしい。

ほしいギターは「D'Angelico」。
私のパソコンの背景画面はいつもこの写真。

これ以前、人が目の前で弾くのを観て、あまりにいい音するのにびっくりした。
「その人は給料の5倍です。」と冗談交じりでいっていたが、やはりいい楽器は
いいなあ(当たり前だ!)。

そういえばKurt RosenwinkelもD'Angelicoを弾いている。
なんと韓国製だそうだ。実は韓国製のギター最近ではしっかりしたいいものが
多いんだぞ。

彼の場合、D'Angelicoを入手する前はギブソン335を弾いていたと思うが、
正直、あまり音の違いがわからない(そんな鈍い奴はたぶん私だけだと思う)。
心地よいディストーションと彼自身のヴォイスが入り混じり、彼独自の
サウンドであることは間違いない。

というわけでなかば強引に今日はこのCDを紹介する。



『Intuit/Kurt Rosenwinkel』

処女作には、作者のあらゆる要素が込められているというが、
確かにこのCDにも当てはまる。ヨーロッパの香りがするところは、
友人のジェシ・ヴァン・ルーラの影響か、それとも
セロニアス・モンクの影響だろうか?(ってモンクって100%アメリカ人だと
思うけど…)

CDに収められている曲はほとんどがスタンダード、これを見事に
自分のものにしている。ガチンコのBe-bapもある。

この頃はギブソン335だと思う。

うまい人が弾くとどのギターもよく響くものだ。
ってことは私の場合、「ギターの前に、まず腕をみがけ」ということになるか(笑)。


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