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営業戦略

2010-07-26 17:33:00 | 日記
連日暑い日が続く。私が働く翻訳業界は7~8月は低迷期といわれる。
サラリーマンだった時もやはりお盆の前後は仕事が少なかったと思う。
独立して、初めて迎える夏なので正直なんとも言えないのだが、
それでも「やること」は山ほどある。

お客さんのデータベースや、翻訳データベースをつくったり、
傾向と対策を練ったり、そしてなによりも営業活動をやらねばなるまい。

というわけで、ふっと新しい戦略が浮かんだ。
思い立ったが吉日で、さっそくお客さんに電話をしてみた。

本当に思い立ってから、わずか10分後には営業電話をかけているという
我ながら、本当に営業畑というか、それとも単なる拙速というべきか、
とりあえず、連絡をして担当者に取り次いでもらった。
そしたら、なんと企画書を書く羽目になってしまった。
なにしろ、思いついて10分なので、な~んにも準備していません(笑)

なんとかここ数日のうちに完成させなきゃ…。

うちのような小さい会社は、かかる経費がいともたやすく把握できるがその分、
ちょっと都内に出るだけでもびっくりするくらい費用がかかることが露骨なので
足がすくんでしまう。それでも大きな取引だとペイできるからという理由で
今までズルズルと大手企業ばかりに営業していた。

やはり地域密着型で行こう。
(実は前からわかっていたことだけど、自分のプライドがじゃまをしていたと思う。)

別に大きなお客さんじゃなくてもいいじゃないか…。
そしてその方が自分の夢に近いと思う。

何事も小さな一歩からだと思うし、歩いていけるところにあるわけだから、
電車賃はかからない上に失敗してもリスクが低い(笑)

そう思うと俄然やる気が出てきた。

企画の際に市場調査とか仰々しいデータをよく持ち出してくる人がいるけど、
長い間営業マンとして生きてきた自分の実感としては、そんなもんいらん!
あんなにいい加減なものはないと思っている。

数件のお客さんに直接電話をして、話ができれば大よその市場の状況は推測できるし、
そちらの方が断然、実質的な戦略が立てやすいのだ。
新聞や、ニュースや雑誌には有効なマーケティング情報はない。
大手の広告代理店ほど、そういう手法を用いたがるものだ。そして小さな企画屋たちは
そのまねごとをする。そして経営者がろくに頭も使わないような形骸化した会社にかぎって
そういったものを重宝する。

私は明日がどうなるかもわからない弱小企業の人間だけど、
少なくとも毎日額に汗をして考え、汗水を流して営業に奔走している。
そして、そういう生活が気に入っている。

これじゃ出世は程遠い。



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