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【ゲームクエスト】トゥエルブスタッグ

2010-09-26 21:18:02 | ゲームクエスト
トゥエルブスタッグ(プレイステーション2)

2005年11月14日掲載、不明瞭な部分を修正

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 「シューティングの主役は弾幕! そんなワケねぇ! 主役は自分(プレイヤー)だ!」

 …というのはPS2版「トゥエルブスタッグ」公式ホームページにもあるアオリ文句ですが、正直言って、かなりダサいと思います。そして、ダサいだけに、余計に制作者の本気を感じることができます。

 近年は弾幕シューティングが人気です。確かに弾幕を避けきった時はかなり爽快だし、弾幕それ自体に美しさがあります。でもそれはシューティングの可能性の一つであり、新たな境地ではあっても、必ずしも「シューティング」そのものの面白さではない…。そんな疑問も聞こえてきそうです。

 ではこの「トゥエルブスタッグ」はどのようなゲームかと言うと、オーソドックスなシューティングのシステムに加えて、バックファイアアタックやサイドアタックという操作ができます。これらは推進用および方向転換用の噴射に攻撃力を持たせたもので、過去のシューティングにもいくつか例があります(イメージファイト、アクロバットミッションなど)。いずれにしてもオーソドックスと言えなくもないのですが、よく考えてみると、サイドアタックなどは「シューティング」の本質ではないですよね。あれー?

 実際にプレイしてみると、サイドアタックなどを駆使してプレイすればかなり楽しいことに気がつきます。最近のシューティングには無いプレイ感覚があります。それが何かはすぐに分かりまして、つまり「肉体的疲労感」です。

 昔のシューティングでは、連射は全て自分でする必要がありました。連射の速さも実力のうちでした。スターフォースやエグゼドエグゼスなどを本気でプレイした後は、大変な疲労感とともに満足感を感じたものでした。

 トゥエルブスタッグでは連射こそフルオートですが、サイドアタックのためにコントローラ(レバー)をガチャガチャと操作することになります(通称:レバガチャ)。このレバガチャの前例など、それこそいくらでもあるのですが、トゥエルブスタッグほど攻略に関連しているゲームは少ないのではないでしょうか。使わなくてもクリアはできるでしょうが、使った方が10倍は簡単だし、楽しいです!

 サイドアタックにもリスクはあります。画面上方で自機を操作するため、体当たりや下方からの攻撃を受けやすいことです。だからこのゲームを楽しんでプレイするためには、敵の攻撃を分析できる知恵と、素早く正確な操作を持続できる力と、敵の集中砲火をも恐れない勇気が必要です。「知恵と力と勇気」などと言うとまるで三文RPGです。でも決定的に違うのが、知恵と力と勇気が必要なのはゲーム内の主人公キャラではなくて、自分(プレイヤー)なのです。なるほど、話がつながったような気がしました!

 このゲームに限らず、どんなゲームをプレイするのにも知恵と力と勇気は必要です。そしてそれらは片手間の面白半分のプレイではなかなか身に付かないでしょう。ゲームを楽しむためには、常に本気でありたいものです。なんせ、たかがゲームです。たかがゲームに本気を出せないのならば、いったい何に本気を出せるのでしょう。ゲームを本気で楽しむ能力を身につければ、ゲームに限らず大抵のことは成し遂げられるのではないか、などとも思うのです。


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