炎の料理人 クッキングファイター好(ハオ)(プレイステーション)
2009年8月31日掲載
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クソゲー・バカゲーブームも十年も昔の話になりました。これらゲームの独特のノリは、現在でもミニゲーム集やケータイ用ゲームなどに受け継がれているように感じます。ですがさすがにクソ・バカ要素だけでゲームを丸々一本こしらえるようなことは非常に少なくなったのではないでしょうか。
この「炎の料理人 クッキングファイター好(ハオ)」はその筋では有名な作品で、当時の製作者達がバカゲー道を極めんとして作り上げた凄絶なバカゲーです。昔、そのあまりの凄さにシビレた私は本作を合計3本購入し、兄と友人に1本ずつプレゼントしたほどです。
仰々しいオープニングの後にスタートしてみると、紙芝居風のストーリーパートが始まります。町の食堂にマントを羽織ったざんばら髪の男がやって来ます。そして店主に「ここに白い髪の女はいるか?」とたずねます。あれ? これ見たことあるぞ? と思ったら、「Gガンダム」の第1話にそっくりだと気付きました。この瞬間、「そういうノリか…」と覚悟を決めました。
その後の展開や人物配置も「Gガンダム」です。「味魔王(あじまおう)」とか「味四天王(あじしてんのう)」とか「忍者料理人 味影(あじかげ)」とか字ヅラを見ただけで笑える連中が、期待通りの展開を、予想以上の本気っぷりで見せてくれます。
肝心のゲーム部分(クッキングバトル)ですが、これがまた「なんのミニゲーム?」ってほどの脱力感みなぎる作りです。フィールドに豚とか牛とかの食材が歩いていて、それを攻撃して気絶させて料理にするというものです。そこからやるのかよ! 料理するためには○ボタンを押しながら方向キーをグルグル入力して調理法を選びます。なんてツブしの利かない操作方法! フィールドには対戦相手がいて、攻撃することでお互いに作った料理を奪い合えます。相手が作った料理を奪って相手に食わせても相手は味に感激して負けを認める、というこの点がとにかく決定的にバカなのです!
フリー対戦モードでは好きなキャラを使ってクッキングバトルができます。キャラによって作る料理が異なるのですが、嘘か誠かよくわからない料理は全部で1782種類もあります。作った料理はアルバムで見ることができますが、かなりの好(ハオ)ラーじゃないとアルバムの全てを埋めることはないでしょう。もちろん私は全て埋めましたが。
檜山修之、三石琴乃、鈴置洋孝などの豪華声優陣が、頭を抱えたくなるようなバカ(というよりマヌケ)な会話を、地球温暖化を加速させる勢いで交わします。私のツボに最もはまったのは、スパイシー・アニス(三石琴乃)が自分の作った料理をハオ(檜山修之)にまずいと言われた時の、「そんなことはぁ! 物理的にあり得ないッ!!」というセリフです。どう突っ込めばいいのでしょうか?
本作の最大の目玉は、ハオが作った料理を食べた相手が料理の解説をする部分でしょう。文章では表現できないほどのカロリーの高さで、聞いている方も異様に力が入ります。私も久しぶりに本作を起動して夏バテがぶり返した感じです。去る夏をバカゲーと重ねて惜しんでみるのも風雅ですね。こんなバカゲーである「好(ハオ)」を作った日本一ソフトウェアこそ、ゲーム業界最後の日本一です!
2009年8月31日掲載
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クソゲー・バカゲーブームも十年も昔の話になりました。これらゲームの独特のノリは、現在でもミニゲーム集やケータイ用ゲームなどに受け継がれているように感じます。ですがさすがにクソ・バカ要素だけでゲームを丸々一本こしらえるようなことは非常に少なくなったのではないでしょうか。
この「炎の料理人 クッキングファイター好(ハオ)」はその筋では有名な作品で、当時の製作者達がバカゲー道を極めんとして作り上げた凄絶なバカゲーです。昔、そのあまりの凄さにシビレた私は本作を合計3本購入し、兄と友人に1本ずつプレゼントしたほどです。
仰々しいオープニングの後にスタートしてみると、紙芝居風のストーリーパートが始まります。町の食堂にマントを羽織ったざんばら髪の男がやって来ます。そして店主に「ここに白い髪の女はいるか?」とたずねます。あれ? これ見たことあるぞ? と思ったら、「Gガンダム」の第1話にそっくりだと気付きました。この瞬間、「そういうノリか…」と覚悟を決めました。
その後の展開や人物配置も「Gガンダム」です。「味魔王(あじまおう)」とか「味四天王(あじしてんのう)」とか「忍者料理人 味影(あじかげ)」とか字ヅラを見ただけで笑える連中が、期待通りの展開を、予想以上の本気っぷりで見せてくれます。
肝心のゲーム部分(クッキングバトル)ですが、これがまた「なんのミニゲーム?」ってほどの脱力感みなぎる作りです。フィールドに豚とか牛とかの食材が歩いていて、それを攻撃して気絶させて料理にするというものです。そこからやるのかよ! 料理するためには○ボタンを押しながら方向キーをグルグル入力して調理法を選びます。なんてツブしの利かない操作方法! フィールドには対戦相手がいて、攻撃することでお互いに作った料理を奪い合えます。相手が作った料理を奪って相手に食わせても相手は味に感激して負けを認める、というこの点がとにかく決定的にバカなのです!
フリー対戦モードでは好きなキャラを使ってクッキングバトルができます。キャラによって作る料理が異なるのですが、嘘か誠かよくわからない料理は全部で1782種類もあります。作った料理はアルバムで見ることができますが、かなりの好(ハオ)ラーじゃないとアルバムの全てを埋めることはないでしょう。もちろん私は全て埋めましたが。
檜山修之、三石琴乃、鈴置洋孝などの豪華声優陣が、頭を抱えたくなるようなバカ(というよりマヌケ)な会話を、地球温暖化を加速させる勢いで交わします。私のツボに最もはまったのは、スパイシー・アニス(三石琴乃)が自分の作った料理をハオ(檜山修之)にまずいと言われた時の、「そんなことはぁ! 物理的にあり得ないッ!!」というセリフです。どう突っ込めばいいのでしょうか?
本作の最大の目玉は、ハオが作った料理を食べた相手が料理の解説をする部分でしょう。文章では表現できないほどのカロリーの高さで、聞いている方も異様に力が入ります。私も久しぶりに本作を起動して夏バテがぶり返した感じです。去る夏をバカゲーと重ねて惜しんでみるのも風雅ですね。こんなバカゲーである「好(ハオ)」を作った日本一ソフトウェアこそ、ゲーム業界最後の日本一です!
これはほとんど記憶にありませんでした(汗)。
3DOの料理ゲーム(王国のグランシェフ)と
記憶の中でごっちゃにしていたのかも。
それににしても相当はっちゃけているようで
一度遊んでみる必要を感じました。
題材からすると
Gガンダムと同じ監督の「ミスター味っ子」からも
相当影響を受けてそう(というかパロってそう)な気がします。