おかもろぐ(再)

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ノバストーム

2011-08-05 21:05:50 | ゲーム
 近所のブックオフで3/30に買ったプレイステーションの「ノバストーム」ですが、とりあえずイージーモード、7機設定でエンディングを見たところでクリア認定しました。ちなみに本作にはコンティニューはありません。本作のようなアーケードタイプ(途中セーブのない)ゲームでは、本来ならば初期設定で(さらにノーコンティニューで)クリアしないとクリア認定はしないのですが、もうどうでもよくなったのでこれで終わりにします。

 ノバストームは英国のシグノシスという著名なメーカー製。PC版がオリジナルで、プレイステーションの他にもメガCDや3DOにも移植されているようです。移植ハードを考えると、ムービーを背景映像にしたシューティングということがわかることでしょう。メガCDには「シルフィード」という名作がありますし、3DOはそんなのばかりというイメージがあります。プレステでもナムコの「スターブレード」や「ギャラクシアン3」が同様の作りになっていました。いわば1980年代のレーザーディスクゲームのようなものですが、うまく作らないと「レールの上に乗っただけの不自由なゲーム」という印象をプレイヤーに与えてしまいます。その点、メガCDの「シルフィード」は(プレイ動画を見たことしかありませんが)よくできていたように感じます。

 本作も「シルフィード」ほどではないかもしれませんが、本来はそこそこの出来だったのでしょう。YouTubeにはPC版とみられる映像がありましたので、そちらをご覧下さい。



 画面がきれいでそれなりに面白そうに見えるし、パワーアップも派手で難易度もそれほど高くなさそうに感じられます。ところがプレイステーション版はかなりひどい出来になっています。敵は堅くて速くてあっという間に画面を横切っていくし、アイテムを取れるタイミングは一瞬しかないし、敵ボスの攻撃はまず避けきれません。最悪なのは地形の当たり判定です。プレステ版の背景動画は他機種版とやや異なっているようで、わざわざ勝手に障害物の密集地に向かって行き、直前で方向転換したりしてどちらに避けたらいいのか判断がつきません。もちろんその地点を憶えて次は別方向に避ければいいのですが、全編で何十カ所もある障害物についていちいち試してられないのです。

 こんな出来だからでしょうか、プレイステーション版のプレイ動画は見つかりませんでした。よっぽど誰もやる気がないのでしょう。そもそも私も大した期待をしていたわけではなく、ただケース裏の「シリコンVS肉」というフレーズを見て気になったというだけでした。普通に「コンピュータVS人類」と書いてあったら買わなかったでしょう。

 ところで、レーザーディスクゲームはともかく、このようなムービーを背景としたゲームにはどこか興ざめしてしまう部分があります。それはプレステの「スターブレード」や「ギャラクシアン3」で感じたものでした。これは無駄なこだわりだということは理解してはいるのですが、ムービーとして再生された映像はコンピュータがリアルタイムで生成した空間とは異なるというひっかかりが私にはあるのです。ナムコの2作の場合でも本来はリアルタイムポリゴン生成で進行していたので、余計にそう感じてしまいます。

 理由の一端は、ひょっとしたら背景の画質にあるのかも知れません。それは動画を圧縮したときのブロックノイズだったり、あるいはゲーム部分との画質のギャップだったり、そういったことが気になるのは事実です。友人のプレイを録画したメガCDの「シルフィード」のビデオではそういった不自然な感じはありませんでした。

 やはり最大なのはゲームデザインの問題なのでしょうか。「シルフィード」は背景はあくまで背景であり、ゲームの根幹は確固としたものがあるのに対し、プレイステーション版「ノバストーム」は背景に頼り切った適当な作りになっています。ナムコ2作についてはもともと自由度の低いゲームであり、ムービーだと意識した時点で余計に自由度の無さを実感した、という気がします。もっとも、現在のゲームハードの性能では全てをリアルタイム生成できるため、こんな問題はどうでもいいことなのでしょうけれど。

 いずれにしても、このプレステ版「ノバストーム」の出来は悪く、純粋に楽しむことはできませんでした。他機種版はまともそうなんですけどね。



 YouTubeにあったメガCDの「シルフィード」のプレイ動画。背景動画は簡易的ですが、それが逆に不自然さを無くしています。「シルフィード」と言えば、その昔、初代のPC8801mkIISR版のデモをパソコンショップで延々見ていました。プレイしたかったなあ…。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クリアが早い。何時の間に… (manken99)
2011-08-05 21:43:37
 ちょっと前後の距離感が掴みにくい感じがするかな?でも演出とか、なかなか格好良いですね。しかしPS版だけが特に出来が悪かったなんて、ちょっと残念な気もします。
 それにしても、「チンギスハーン」の方にプレイ時間を取られて、他のゲームをやる暇なんて無いのではないかと思っていたら、もう7機全部で(?)クリアしたとか、凄過ぎます。一体何時の間に…。次はいよいよ「マリーのアトリエ」でしょうか?こちらも楽しみにしています。
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長時間はプレイしてないのです (おかもろ(再))
2011-08-05 23:51:01
 漫研さま、コメントありがとうございます。7機設定というのは残機を7機に設定したという意味で、誤解を生むような書き方をしてしまい申し訳ございません。最大限ヌルい条件でクリアしたということで、それ以上は本当にやる気のわかないゲームでした。他機種版は良さげなんですが…。
 「チンギスハーン」をクリアし、本作もクリアしたことにし、実は先ほど「とんでもクライシス!」もクリアして(近いうちに記事にしたいです)、ようやく「マリーのアトリエ」に取りかかることができます。私もとても楽しみにしていました。「チンギスハーン」に続く連載記事にしてみたいと考えています。
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勘違い、恥ずかしい… (manken99)
2011-08-06 21:39:52
 なるほど。7回クリアしたという訳ではなかったのですね。完全クリアに拘るおかもろ(再)さんが、イージーモードでたった1回クリアしただけとは、それだけでもうこの作品の残念っ振りが伝わってくる様です。しかしそれでも既にもう1本別のゲームもクリアしていたとは、十分驚きに値するバイタリティーだと思います。
 歴史に詳しくない事もあって、「チンギスハーン」の記事には結局一度もコメントしませんでしたが、ゲームの感想を読む事自体は好きなので、毎回楽しみにしていました。「とんでもクライシス!」「マリーのアトリエ」も期待しています。
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恐れ入ります… (おかもろ(再))
2011-08-06 23:17:58
 漫研さま、コメントありがとうございます。せっかく買ったゲームだし、面白い部分を見つけて隅々まで遊びたい、と本来なら考えて完全クリアを目指しているのですが、こいつはかなりの苦行になりそうでした。それに「とんでもクライシス!」の方がよっぽど楽しいですし。
 「チンギスハーン」の記事を楽しみにしていただいたとは大変光栄です。「マリーのアトリエ」も楽しんでいただけるよう、記事にするための切り口を考えてみます。
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