今回この不具合が起きたロッドはハートランド冴掛でした。古いロッドですがそれなりに評判の良いロッドなのに同様の不具合は2回目です。
ねじれの原因スパインとは
スパインという言葉を聞いた事があるでしょうか。単語としては背骨と言う意味ですが、ここではロッドのスパインについてご説明します。カーボンロッドを作る時はカーボンシートを巻きつけて棒状にするのですが、カーボンシートの巻き始めと終わりはシートの段差が出来てしまい、これがロッドの背骨(スパイン)となります。
スパインは何故悪い
これは私自身も経験したことなかったのでそれまで意識してなかったのですが、先日の釣りで貴重なバイトをフッキングすることが出来ずバラシてしまいました。スパインの被害は、フッキングの力がフックに届かないため発生します。実はこのロッドでは2回目となります。
何が起きるの?
不具合は主にフッキングの時に発生し、ロッドがねじれフッキングのチカラを逃してしまうためアワセが弱くなります。
防ぐために出来ること
スパインはシートを巻く製法で作る全てのロッドで発生するのですが、製法や対策により不具合が発生しにくい物があり、この様なロッドを選べば不具合の発生は下げられます。新しいロッドの方が製法でカバーしている印象です。
ハートランド631LSFやゾディアス62ULは更に柔らかいのに気持ちよくフッキングが決まるので、もしかすると短いロッドはねじれの発生が少ないのかもしれません。