大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

大賀ハスの発掘ーー古ハスの実が発掘されて65年

2016-09-12 17:32:29 | 日記
蓮文化研究会 南定雄会長の文章をご紹介します。

(2016年 花園ハス祭り観蓮会のチラシより)

古ハスの実の発芽と開花に情熱を注がれた大賀一郎博士が生まれて今年で133年になります。また千葉市検見川の東京大学農学部厚生農場内(現・東京大学総合運動場)の泥炭層を掘り下げた約4.7メートルの青泥層から、古ハスの実が発掘されてから65年、神秘な開花を成し遂げてから、64年になります。

大賀一郎博士は、ハスの実の生命を蘇らせることに夢を抱き、古代蓮の実を探していた。井之頭公園の武蔵野博物館(現・江戸東京たてもの園)に丸木舟(千葉市検見川の東京大学総合運動場内から出土)が展示してあるそばに、同時出土の蓮の果托が展示してあるのを見つけられた。果托があるなら蓮の実もあるに違いないと思い発掘することを思いつき、その年の秋、丸木舟の出土地・検見川厚生農場の草炭採掘地を訪れた。ここは戦争当時、燃料不足から代用燃料として、低地に広がっていた泥炭が採掘されていた。検見川の草炭採掘地を掘れば、生きたままの古い蓮の実が出る。このことを信じて大賀博士は、丸木舟の発見地の北55メートルの場所を東京大学や千葉市、地元の多くの人々の協力により、昭和26年3月3日から蓮の実を探す作業を開始した。花園中学校ならびに畑小学校の生徒も土壌ふるいに参加し、表土、泥炭層、青泥層と進むが、予定の期間も過ぎ、費用も底をつき、作業中止もやむを得ないと思われた。ところが、1951年3月30日、花園中学校の生徒がふるっていた青泥層の土の中から一粒の蓮の実が発見された。発掘作業はその後も続けられ、4月6日、さらに2個がふるい出された。この古蓮の実は地下約4.7メートルの青泥層からの出土と確認されている。
(要約)
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