なんでも日記

出かけた時気付いた事や、身の回りのニュース等をとりとめも無く書きます。

外国人から見た「日本人気質」

2011年05月25日 | テレビ・新聞
日本人より日本に詳しいと言われる ドナルド・キーンさん(88歳)
70年間と言うもの、日本と向き合ってきた
アメリカ・コロンビア大学名誉教授です

18歳で「源氏物語」に感激し
海軍日本語学校に進学
53年に京大に留学、日本文学に打ち込み
62年に菊池寛賞
02年に「明治天皇」で、毎日出版文化賞
08年には文化勲章受賞

ニューヨークのアパートの11階の
ハドソン川の流れが見える自宅

毎年1月から6月まで、このアパートから学校に通い
残りを日本で過ごしているそうです

そして、この度の大震災で気持ちが強くなり
日本への永住を決めました
9月までに日本に移り、もう本国へは帰らないそうです

教授にしても、あれほど恐ろしいものは
見た事が無いと、言わせるほどの大地震と津波でした

それでも、日本人の姿勢は本当に立派だと
世界中が、思っています

泣き叫ぶ事もなく、悲しみをこらえて
復興に取り組む姿に心動かされています

日本人が騒がないのは、仏教や儒教の心ではと・・・
表面的には宗教は無くても
心の奥底には「してはいけないもの」を持っています

キーンさんが、06年に出版した「日本人の戦争
これは、日本人作家高見順さんの日記を読み解いた日本人論です

高見さんが目にした、東京大空襲の後の大混乱の上野駅の光景と
前年に中国で目撃した光景とを比べるくだりが有って

”そうした喧しい中国人に比べて
おとなしく健気我慢強く謙虚で沈着な日本人に
深い感銘を受け
「私の目にいつしかがわいて来ました
・・・私はこうした人達と共に生き
共に死にたいと思いました」”
キーンさんも、全く同じ気持ちになりましたと・・・

でも、騒がないのは、周囲=世間 
への気兼ねではないでしょうか

確かに”世間”は日本文化の大きなテーマで
世間はどう思うか」と悩みます

もう一つの永住のきっかけは
今年1月の滞在中、腎臓の機能低下を併発した
重症の通風になり、都内の病院で3週間の入院生活を体験
その時の、周りの人達の献身的なお世話に感謝です

多くを日本で教わり、有意義な人生が送れたのは
日本人のお陰、日本という国に、深く深く感謝だそうです

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