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向精神薬の副作用に苦しむこどもたち

2012-06-15 14:21:04 | インポート
 厚生労働省の調査によると、未成年の精神科受診者15万人にのぼるということです。それも衝撃ですが、かなり多くの子どもたちが向精神薬を服用しているということです。
 NHKの「クローズアップ現代」(6月13日(水)放送)で、「子どもに広がる向精神薬」というショッキングなタイトルでその副作用についての怖さを放送していました。
 重い自閉症やうつ病の症状などに苦しむ人々の効果的な治療薬として使われている一方で、症状の改善のために、薬による治療が広く行われているということですが、中には、不適切な処方によって副作用に苦しんでいる子どももいると紹介されています。子どもの脳に及ぼす影響は未解明で、処方する量や種類について明確な安全基準はないということです。今月3日、薬の深刻な副作用に子どもの頃から苦しんできた人たちが集まり、安易な投薬はやめるよう強く訴えたと紹介されていました。
 他の子どもと一緒の行動がとれなかったり、突飛な行動を心配する保護者が、わらにもすがる気持ちで精神科医の処方にすがる気持ちはわからないでもありません。しかし、学校で他の生徒と同一歩調をとれない子どもを、集団の力でうまく包み込んでいけるようにし向ける先生方の努力はあったのでしょうか。
 脳の機能障害というのであれば別ですが、自我の確立していない未成年の精神が病んでいるという判断は、慎重すぎるくらい、慎重であるべきではないでしょうか。保護者も教師も精神科医も、じっくりと子どもと向き合い、子ども自身が自分をコントロールすることを根気よく学ばせる努力が欠けているのではないでしょうか。その努力こそがすぐれた個性を培っていくように思うのですが・・・。

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