どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

昔話の主人公・・彦一、吉四六、一休、ホジャじいさん、ゴハじいさん

2013年11月25日 | 昔話(日本)

 ホジャじいさんはトルコ、ゴハじいさんはエジプトの昔話の主人公。
 日本でいえば、彦一、吉四六、一休さんといったところか。引用が長くなるが、いくつか抜き出してみた。

 彦一、吉四六話は、歴史として比較的あたらし、く藤沢衛彦著「図説日本民俗学全集2」によれば「江戸時代の辻講談や落語家が創作した、時代を反映した創作民話といってよくフィクションがそのまま聞き手にとられて、地方にもって帰られその郷土にいついて、新しい民話の構成をとったものである。例証としては、大阪の噺家彦八が話した「彦八話」が、江戸・兵庫に移入されてはそのまま「彦八話」であったが、九州に移入されでは、「彦八話」「彦一話」「吉四六話」として伝承されていたことである。」と記されているという。

 また、吉四六話は、明治時代に地方から伝承を寄せ集めて編纂し、地方紙が読み物としての連載を始めたことで、県民にあまねく広まった。全国区となったのは、昭和50年代のアニメ『一休さん』で巻き起こったとんちブームと呼べる現象と、アニメ『まんが日本昔ばなし』のヒットによって起きた昔話ブームであり、出版各社がこぞって児童文学の中にとんち話や昔話を題材に採り入れたことが大きい。吉四六は、彦一とともにその中で開拓された人物である。そして、国語科教科書にも採用されたこともあって、世間でもよく知られる存在となった。

 ホジャじいさん、ゴハじいさんは、ときにかしこく、ときにまぬけ、そしてときには道化役であるが、国によって呼び名がことなり、ホジャ、ゴハは同様のキャクターとして登場しているという。


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