落語にも出てくる長い名前。あまり意味はなさそうですが、名前が長いと いいことも わるいことも。
・長い名の子(かもとりごんべえ/ゆかいな昔話50選/稲田和子・編/岩波少年文庫/2000年初版)
へえとこ、へえとこ、へえがあのこ。しっちしっつ、しがじのたわわ、おっちょこおっちょこいのてんもこもこの、すっぽんのやいち
・なんと長い名(日本のわらい話/浜田廣介・編著/偕成社/1970年初版)
一丁切りの丁切りの、丁丁切りの丁切りの、あの山こえて谷こえて、ちゃんぱちゃくちゃ助、なんみょう長助
・長崎県の民話(こちらがよく聞く名前でしょうか)
寿限無(じゅげむ)寿限無(じゅげむ)、五劫(ごこう)のすりきれ、
海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ)、雲来末(うんらいまつ)、
風来末(ふうらいまつ)、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、
パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命(ちょうきゅうめい)の長助
・ながい名まえ(山梨のむかし話/山梨国語教育研究会編/日本標準/1975年)
へっとこもっこう へんめろこう へんめじゃ 大阪城 播磨の別当 茶わんてんころ 大門 鶴亀
生まれた子が長生きするようにとつけられた名前。ところがこの子が井戸に落ちて、それをみていた子どもたちが、長い名前をよびながら騒いでいるうちに、死んでしまったというオチ。
・長い名まえ(奈良のむかし話/奈良のむかし話研究会/日本標準/1977年)
ヘートコ ヘートコ ヘマノコ ヨメカメ カカミタカ カミノチョノ タバタバ チョンギリコ チョンギリコ、チュチュラノ チュラノ、テンモクモクゾー スッテントン インヤノホーン
・ちょろき(福島のむかし話/福島県国語教育研究会編/日本標準/1977年)
しーいてきてき てきしょの おんぼう ちょうりんぼう やなぎわらではどうきぼう いっちょうぎりか ちょうぎりか ちょちょらのてんまんむくぞ よこちょうのよすけ
川に落ちた わらしを 長い名前をよびながら騒いでいるうちに、死んでしまったというので、次の子には「ちょろき」という名前をつけたという。
・長い名の子ども(佐賀のむかし話/佐賀県小学校教育研究会国語部会編/日本標準/1977年
テンタコ入道タコ入道、屋島ノ国ノ長屋ノ別当ケイゾウ院、チュワンチャクイクヨイドン
・いっちょうぎり(子どもに贈る昔ばなし19/小澤俊夫・監修/小澤昔ばなし研究所/2023年)
あまり長いので省略しますが、男の子が川下に流されて、助けてもらったときに、着物はすっかり乾いてしまったというオチ。死んでしまうオチよりはすっきり。
・川俣町のHPから
*兄の名前
扇拍子(びょうし)をちょっと打って、ちょうぎちょうぎ長六に、
長太郎びくに長びくに、あの山のこの山の、ああ申すこう申す、
はっきりど縁切りもくあみに、てんもくもくのもくぞう坊、
伊賀の平左衛門加賀の源蔵次、源七源八源年六、
とっペない五郎、うりのおん坊とうがん坊、豆腐のおん坊食いしん坊、
刀の鐺(とう、刀のこじり)の小左衛門、鳥の鶏冠(けいかん)の藤三郎
*弟の名前
問うてなんしょ