誰もが知っている?話ですが、もとはイギリスの昔話。
昔話では、三びきのうち、二匹はオオカミに食べられるのですが、三びきとも無事というという絵本もあって、子どもたちから違うよという声もあがるという話を聞いたことがあります。
そうはいっても絵本はほとんどみたことがなく、今回瀬田貞二訳(山田三郎・絵 福音館書店)をはじめて見ました。
イギリスとアイルランドの昔話(石井桃子・編訳 福音館文庫)で、少しひっかかったのは、三番目のこぶたが、スミスどんの畑のカブ、メリやしきのくだもの畑のリンゴをとってくるところ。カブもリンゴも文脈からすると個人のもの。それをいただいてくるというのは 他人様のものを盗むということ?でしょう。(スイカやブドウ等の盗難が報道されるたびに、これを思い出します。)
ここが、瀬田訳では、カブは「ごんべさんの うら」、リンゴは公園にある木と訳されていますが、これも、ややくるしいところ。
また二番目のこぶたが家をたてるのは、ハリエニシダですが、瀬田訳では木の枝となっていて、このほうがわかりやすいかも知れません。
これまで、有名な話は遠慮していたのですが、子どもの目線で考えると、名作のいくつかは覚えておきたいと方向転換です。
ざっとですが以下のような絵本もありました。
いもとようこ・文絵 金の星社
わらべきみか・絵 ひさかたチャイルド
ジェイコブズ・作 二俣英五郎・絵 岸田 衿子・訳 ミキハウス
LaZOO・作 とりごえまり・絵
森毅・作 安野光雄・絵 童話社(別バージョンのようです)
岡信子・文 山田三郎・絵 世界文化社