鳥がおしえてくれること/鈴木/まもる/あすなろ/書房2024年
原始時代から、人は鳥からさまざまなことを学んできたのでは?と作者は いいます。
人と動物の最大の違いは、道具を作り出したこと。鳥がくちばしで肉を食いちぎったり、突き刺したりするのを見て、くちばしの形をまねてナイフやヤリなどを作るようになった
シャカイハタオリという鳥が草を集めて木の上に巣をつくっているのを見たり、セアカカマドリが土と草を混ぜて丈夫な巣をつくり、さらにカササギは、木の枝をくみあわせて巣をつくるのを見て 家を作るようになった
ダンスやバレエは、鳥たちの動きを見て
ハタオリドリが、草をあんで、まあるい巣をつくるのを見て、駕篭を編むようになった
もちろん断定はしてはいませんが、説得力がありました。「おしえてくれること」と過去形ではないので、これからもっとおしえてくれるものがあるのかも。
飾り、服、飛行機もでてきます。
絶滅した鳥にもふれ、自然を守ること、命を大事にすること、さらに家族のありかたにものにもふれられています。