どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おこる

2019年10月07日 | 長谷川善史

      おこる/中川ひろたか・作 長谷川善史・絵/金の星社/2008年初版

 

 はじめは、””おこられる”

 月曜日、朝寝坊して おこられた

 火曜日、ピーマン のこして おこられた

 水曜日、植木鉢 わって おこられた。

 ・・

 後半は、”おこる”

 ままごと やりっぱなしの いもうと、ぼくは おこる

 大切なおもちゃを かってに すてた おかあさん、ぼくは おこる

 約束を やぶった おとうさん ぼくはおこる

 ・・

 おこったあとって こころは どんより

 おこったからといって きもちが すっきりするわけじゃない。

 なるべく おこらない ひとに なりたいんだけどなあ。

 ”おこられる”のは、こうでなければということ。でもその前提が正しいのでしょうか?。

 宿題忘れておこられますが、どんな出し方をしたのか。なにか事情があったのかも。

 ”おこる”のは、自分が嫌だと思うこと。もしかすると、それも自分勝手な思い込みかも?

 靴をかくされて、おこりますが、隠したのにも理由があったのかも。

 

 ”ぼく”の日常生活のことが中心ですが、作者の思いは、人権のこと、平和のことなど、心の底から怒らなくてはならない時、許せない時があることを問いかけているかも?


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