どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

みどりのほし

2020年11月02日 | 長谷川善史

       みどりのほし/林 木林・作 長谷川善史・絵/童心社/2020年

 

 山口県周南市生まれの詩人まどみ・ちおさんが百歳を迎えたことを記念して2009年に創設された「こどもの詩 周南賞」で、作詞部門優秀賞を受賞した(2011年)詩に、長谷川さんが絵を描かれています。

 「きょうはなんだかつまんない ひとりで いたい きぶんなんだ」

 そんな、ぼくが、テーブルの夏ミカンをみていて、「てっぺんにみどりのほし、みぃつけた」

 畑の野菜にも あるかなあ。

 あっつ トマト ピーマン ししとう みんな ほしの かんむり かぶっている。

 花にも、みずたまりの中にも、葉っぱにも。

 ぼくも ほしなんだ だいのじに ねそべった。

 ほしとほしが 手をつなぐと ひとり またひとり ほしがふえていく。

 

 野菜のヘタから、緑の星を感じられるのは詩人ならではの感性でしょうか。

 身近な野菜から星座まで、どこまでも広がります。


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