どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

2ひきのカエル その ぼうきれ、どうすんだ?

2022年11月11日 | 絵本(外国)

    2ひきのカエル その ぼうきれ、どうすんだ?クリス・ウォーメル・作絵はたこうしろう・訳徳間書店2022年

 

 森の大きな池の真ん中のスイレンの葉っぱの上で、2ひきのカエルが やすんでいました。

 1ひきのカエルは、棒きれをかかえていました。もう1匹のカエルが「なんで また、そんな ぼうきれ かかえてるのさ?」と聞くと、「こりゃ 犬よけぼうだ。とびかかってきたら このぼうで バンバーン! って やっちまう、って わけさ」と、答えますが まわりをみても犬はいません。

 棒を持っているカエルは、こかげから 犬がひょいと、顔をだし、泳いできたら 食われちまうぜと 用心しています。

 犬が 池の真ん中まで 泳ぎたいとおもうか?と聞かれると、犬の散歩にきた奴が、ボールをここまで なげて 「さあ、ボールを とっといで」といったら どうすんだ?。

 こーんな ひろい 池の まんなかまで ボールを なげられるやつなんて いないさ、といわれると、犬の飼い主が ボール投げの 世界チャンピオンで、犬のほうも 水泳のチャンピンだったら どうすんだ?

 あれこれ、棒をもつ理由をあげていたカエルをみて、片方のカエルは 笑い転げて、池のなかに ボッチャーン。水の中に おちた音を聞きつけた おおきなカワカマスが、おおきな口で、2ひきのカエルを 呑みこもうとします。カワカマスが口を閉じようとした瞬間、アオサギが2ひきのカエルをくわえて さっさと 空へ。アオサギが 2ひきのカエルを呑み込もうとしますが・・・。 

 

 2ひきのカエルの会話が漫才のようにすすんでいきますが、結局、棒は役に立ち、ラストも笑えないことがおこります。


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