どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふしぎなしろねずみ・・韓国

2023年04月16日 | 絵本(昔話・外国)


    ふしぎなしろねずみ/チャン・チョルムン・作 ユン・ミスク・絵 かみやにじ・訳/岩波書店/2009年


 雨がしとしとふる日、昼寝をしていたおじいさんの鼻から小さい白いネズミがでたりはいったり。

 おばあさんが、外に出て行った白ネズミのあとをおいかけていくと、水たまりでうろうろ。おばあさんは、ものさしをそっとおいてあげます。さらについていくと「こいつはおいしい きびもちだ!」と、ネズミは牛の糞をおいしそうに食べます。ネズミは山道にさしかかったとき、石垣の穴にするりと入っていきます。

 この白ネズミは、まだ寝ているおじいさんの鼻の穴にもどってきました。やがて目を覚ましたおじいさんが、ネズミになって外に出かけて行った夢をおばあさんに話しました。おじいさんの夢は、おばあさんが白ネズミをおいかけて体験したことが そのままでした。
 おじいさんが、洞穴の壺に黄金がざっくざっく入っていて、びっくりしたというのを聞いたおばあさんは、おじいさんと一緒に、白ネズミがはいっていった穴のところへいってみると・・・。

 前半は、雨というのもあって暗い感じの色ですが、二人が山道にかかるころは、雨もやんでいて、幸せがまっているような色づかいです。

 おじいさん、おばあさんがなんとも素朴で、仰向けにねているおじいさんの顔が正面をむいています。それにしても鼻の穴を出入りするのですから、よほど小さいネズミです。

 解説に教えられることも多い絵本です。


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