小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

2013小川原湖冒険キャンプ(9)

2013-09-25 | 自然楽校
8月20日(火) ふりかえり&流しソーメン


キャンプ最終日。午前中は生活した住処や活動センターの片付け&掃除です。

まずは、テントを撤収

六角形のテントを四角くしてたたむにはどうやったら良いか、隊長が子どもたちに問いかけます。

みんなで話し合いながらきれいにたたんでいきます。

空気を押し出しながらクルクル巻きます。
まだ新しいテントは撥水加工が良い状態なので、なかなか空気が抜けません。
少しずつ空気を押出しながら巻いていきます。

テントが片付いたら、食事をしたりミーティングやふりかえりをしたランチルームの掃除です。


ほうき、ちりとり、机&イス運び等、出来ることを分担して行いました。

きれいになった畳の上でゴロン

午前のラストプログラムは、やりたいキャンプ企画&プレゼンテーション
3つのグループに分かれて“こんなキャンプをやってみたい”、“やるために必要なこと”を考えて
プレゼンテーションをしました。


プレゼンのための企画書作り。
意見を出し合いながら紙にまとめていきます。


作成した企画書をもとにプレゼンテーション。
見やすくてイラストも上手にかけています。


沢山のアイディアが出ていましたね。


このグループは、一日ごとのタイムスケジュールまで考えました


各グループのプレゼンが終わり、いよいよお待ちかねの流しソーメンです。
この日は雨模様だったので、屋内で行いました。なんと、自然楽校の屋内流しソーメン!
スタッフは“どうしたらできるか”知恵を絞り試行錯誤の末、屋内流しソーメンを実行しました。


『ソーメン掴んだぞ!』


スタートの近くで構える子、中間で楽しむ子、ゴール付近でマイペースに食べる子等、様々です

『あ~、めがった』『はらいっぱい


食後の食器洗いは、毎回子どもたちが交替で行いました。

洗い担当、すすぎ担当、拭き担当と、役割分担しながら洗っていました。


片付けが終わったら思考の時間“ふりかえり”です。
この日は一日のふりかえり&キャンプ全体のふりかえりをしました。


落ち着いてゆっくり振り返り、気持ちを言葉で書き表します。


最後に、キャンプ中に撮影した写真や動画をまとめた映像を上映しました。
スタッフ“やすし”が不休で製作した渾身の1本です。


お迎えに来た保護者も一緒に鑑賞しました。


楽しかったこと、苦しかったこと、長いようであっという間だった9日間が思い出されます。


お別れの前にスタッフと。『イェーイ


『いってらっしゃ~い。また帰ってこいよ~!!』


『また会おうね

大きな怪我や事故もなくみんな元気に笑顔でキャンプを終えられたのは、参加してくれた子どもたち、
関わってくれたスタッフやお世話になった施設の方々、そして子どもたちを送り出し辛抱強く見守って
下さった保護者の皆さまのおかげだと感謝いたしております。ありがとうございました

8泊9日間、共に過ごし、いつもみんながいるのが当たり前の日常でした。
<非日常>のキャンプが日常になっている間、子どもたちは互いに友達であり家族のような存在に
なっていたことでしょう。甘えられる親がいない、自分で何とかしなくてはならない状況で、初めは
我慢したり飾っていた子どもたちも、3日目頃からだんだん“素”の自分が出てきて変わっていきました。
個性・キャラクターが表れてきて、ケンカをしたり我慢ができなくなったりもしますが、それを乗り越えた
ときに子どもたちの表情はがらりと変わります。キャンプでの生活も自然の中での体験も、一つ一つが
成長へと繋がり、逞しくなっていきました。
スタッフにとっても、そんな子どもたちと共に多くのことを学べた9日間でした

次のロングキャンプは来年3月末のスノーキャンプです。(昨年度のスノーキャンプの様子⇒楽校だより)
イグルー作り&泊まり、スノーシュー体験、雪板&そり遊び等々、冬の雪遊び三昧です!
雪遊び大好きっ子あつまれ~ みなさんのご参加お待ちしています

























2013小川原湖冒険キャンプ(8)

2013-09-14 | 自然楽校
8月19日(月) 大坪川川流れ&飛び込み

長かったキャンプもあと2日。最後の自然体験プログラムは川流れ&飛び込みです!
丸一日源流域で遊ぶ予定でしたが、朝からの雨で午前中は活動センターの中で環境教育プログラム
「プロジェクトWET」を行いました。

グループで考えるもの、体を動かしながら模擬的に学ぶもの等、様々なアクティビティを行いましたが、
子どもたちが一番夢中になったアクティビティがこれ!


“水のオリンピック” これは、水の性質を体感するアクティビティです。

10円玉の上にスポイトで水を垂らしていきます。

真剣です・・・

まだいけるか、ぎりぎりか?!

表面張力で水滴をどれだけ10円玉にのせられるかな?

頭と体を使った後は、ホッと一息ランチタイム

この日のメニューは、ちらし寿司&手作りフライドポテト&ベーコンとレタスのサラダ&味噌汁です。
山盛りに作ったフライドポテトは見事に完食でした


午後は雨も上がり、大坪川で川遊びです。
ライフジャケット、プロテクター、ヘルメットなどの装備もしっかり身に付け川の中へ!


川遊びレンジャー参上


緑に囲まれ、緩やかな流れの中で遊べます。

最初は体だけで流れてみます。ライフジャケットを着けているので力を抜いて
仰向けになるだけで体が浮きます。



次はタイヤチューブで川流れ

どんぶらこっこと桃のように漂い・・・

落ち込みでザブン



川流れサイコー


川流れのあとは度胸が試される?!飛び込みです


飛び込みポイントに到着。一番高いところで約2.5mほどあり、立って下を見ると目線では約1m高く
感じます。『うわっ!高けぇ~!』『飛びたい!』目をきらきらさせる子もいれば、腰が引ける子も
ここでは子どもたちに無理はさせません。
飛びたくない子は見学も可。低いところから飛びたい子は低いところからでOK
飛ぶか飛ばないか、どの高さからチャレンジするか、自分自身で決めて勇気を出して飛んでみるというアクションを大事にします。


『誰から飛ぶ?』

『ぼく、行く!』この瞬間が一番ドキドキ

意を決してジャンプ

『え~い!』

よ~し、みんなで『カメハメ波~!!』

飛び込んだ後は、スタッフがしっかり救助します

一度飛べば『もういっかい!』の嵐です

『3・2・1 GO~

すっかり飛び込みの魅力にはまった子どもたち。
怖さを乗り越え、自分自身に打ち勝った子どもたちのこの表情が大好きです


帰りの車中は男子トークで大盛り上がり。
ずっとテンションが上がりっぱなしでした


夜を過ごすのはこの日が最後。子どもたちはいつもよりちょっとだけ長く起きて、
最後の夜を楽しんでいました

明日は、ふりかえり&流しソーメンです。








2013小川原湖冒険キャンプ(7)

2013-09-13 | 自然楽校
8月18日(日) 高瀬川カヌー

この日は、小川原湖から太平洋までの高瀬川でカヌー体験をしました。
小川原湖~河口間は潮の干満によって川の水位が変化します。
この自然の力を利用し、干潮に合わせて川を下り、満潮で川を上がってこようというチャレンジです。


津軽での岩木川カヌー体験を思い出しながら、漕ぎ方のおさらいをします。


さすが!体が覚えています。

同船のペア。カヌーは2人の呼吸が大事です。息を合わせて『けっぱるぞ~


スコップ三味線ならぬパドル三味線?!出発前に一曲披露


いざ!出航!!


小川原湖にある“マテ小屋”から・・・


高瀬川へ。そして目指すは太平洋!


橋をくぐったら高瀬川です。


川を下りながら、こんなこともやってみました。
名付けて、カヌー乗り換え大作戦


みんなでカヌーをつなぎながら、カヌーを乗り換えます。

おっとっと 落ちないようにすばやく&慎重に。

大成功~


目の前に太平洋(河口)が見えてきました。

『やった~!海だぁ!』

川下りゴール

一生懸命カヌーを漕いで、お腹もペコペコ。この日は海で外ランチ

具をはさんでサンドイッチを作ります。

『いただきま~す

お腹がいっぱいになって少し休憩かと思ったら、休憩なんてもったいない!とばかりに
水遊びを始めました。

水の中をのぞきこみ・・・

カニ捕ったど~

カニを捕まえたり、泳いだり、やりたいことに夢中になっている子どもたちの顔はピカイチです



さぁ、潮が満ちてきました。小川原湖まで上るぞ~




カナディアンカヌーの4人組。漕ぎ手は2人。力を合わせて前進


小川原湖を目指して川を上っていく子どもたち。
どんなことを感じながらカヌーを漕いでいたのでしょうか?


この日、“ふりかえり”の感想の中に、
『行く時には浅くてパドルがすぐに川底に着いた場所が、帰りはパドルがなかなか着かないくらい深くなっていた。』と書いている子がいました。
カヌーでの川下り&川上りという体験をとおして、山・川・海のつながりの理解を深めたようです


明日は、最後の自然体験プログラム。源流域の川で川流れ&飛び込みをします



2013小川原湖冒険キャンプ(6)

2013-09-09 | 自然楽校
8月17日(土) 八甲田登山

さぁ、いよいよキャンプ一のチャレンジプログラム、八甲田大岳登山です。
目標はもちろん全員登頂です!


スタートから気合十分 『けっぱるぞ~!』


立派なブナの“森の門“がありました。『お邪魔します。』


ここではまだまだ余裕の表情。


地獄沢を通過。土の道から岩の道へ入っていきます。


後方の仲間の姿が見えました!誰からともなくエールが飛び交います。
『おーい』 『がんばれ~


みんなでお昼ごはん。今日のメニューは、おにぎり&から揚げ&たまご焼き

湧水を見て・・・

とりあえず触ってみる子。

すぐに飲んでみる子。
さまざまです


さぁ、山頂目指してレッツゴー

みんなで歩いた道には・・・


きれいな花が咲いていたり、



大きな池があったり、

なんと!まだ凍っているところもありました。

ふり返ると歩いてきた道が小さく見えます。


そしてこの先は・・・

“ガレ場”の険しい道のりです。



山頂まであとわんか

八甲田大岳登頂成功~!!

全員でけっぱりました みんなで登れてよかったね

登頂の喜びも早々に、天候と時間を考慮して下山開始。


かなりの強風の中、一歩一歩前に進みます。

風による体温低下を防ぐため、合羽や防風(寒)着を着ます。
暑くなる前、寒くなる前に、着脱しながらの山登り。
自分の体温調節(管理)は命を守ることに直結することを体験しながら学びました。
ちなみに、秒速1mの風が吹くと、体感温度が1℃下がります。
この日は最大で10mの風が吹いていました



強風地帯を抜けると一面に可愛らしいワタスゲが咲いていました。


最初にくぐった“森の門”で森にご挨拶。
『ありがとうございました。』

『車の音が聞こえるよ!』『やったぁ、もうすぐだ!』
ゴールの気配を音で感じ始めた子どもたち。
急に足取りが早くなり、あっという間に森を抜けて道路に出ました

疲れと達成感が滲んだ子どもたちの表情。みんな、よぐけっぱったね


明日は・・・
山とくれば、川。そして海へ?!
小川原湖をスタートして、干潮に合わせて高瀬川~太平洋(河口)までをカヌー下り、
満潮に合わせて小川原湖へ上がってきます。
一日かけての川下り川上りです。





『2013 小川原湖エコ・防災キャンプ』 開催のお知らせ

2013-09-04 | 自然楽校



小川原湖自然楽校、毎年恒例の『防災キャンプ』の募集を開始しました!
今年の防災キャンプは『エコ・防災』がテーマです。
環境を考えるということは、災害時に便利なものが何もない環境でも生き抜くための知恵にもつながります。
ペットボトル温水器、マイ食器、廃油キャンドルなどの“モノ作り”や、バター作り&塩作り、空き缶炊飯などの“食べもの作り”、水辺でのレスキュー体験や身近なものを使った担架での救助体験、テント泊やドラム缶風呂など、野外での体験も盛り沢山です。
小学3年生以上の子どもから大人まで参加可能です。親子での参加、大人だけの参加も大歓迎!
先着15人となっておりますので、お早めにお申し込みください



環境を考え、もしもの時に備えたキャンプ    参加者募集中!
~自然の中でたくましく生き抜くためのイロハ術~     

日  時 : 平成25年9月21日(土)~23日(月・祝) 2泊3日
場  所 : 小川原湖及びその周辺
対  象 : 小学3年生~大人
定  員 : 15名(定員になり次第締め切ります) ※最少催行人数8名
参加費 : 子ども 10,000円 / 大人(中学生以上)12,000円 ※家族割引あり
内  容 : テント設営、食器制作、温水器制作、塩作り、レスキュー講座、ドラム缶風呂
              廃油キャンドル作り、カヌー体験、浮島探検 など 
              ※天候等によりプログラム内容を変更することがあります。
宿  泊 : 根井団体活動センター(テント泊)
持ち物 : 初日の昼食(弁当)、水筒、寝袋、マット、懐中電灯、軍手、水着、タオル、お風呂道具、
       濡れてもいい服と靴(クロックスは不可)、着替え(服と靴)、雨具、保険証コピー など
       ※服装は活動しやすい服装、帽子、靴
       ※ゲーム機の持ち込みは禁止。
主  催 : 小川原湖自然楽校
共  催 : 家庭教育支援オフス

※ 募集案内・日程詳細は小川原湖自然楽校HPをご覧ください。

問合せ・申込み
       小川原湖自然楽校 Tel:0176-50-8611 Fax:0176-50-8612
                      メール:s-canoe@viola.ocn.ne.jp


水辺のレスキュー体験

Tシャツを使った担架の救助体験

マイ食器作り